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冬の寒さも情報なんだよね!という話

地域差はあるでしょうが、2月に入り寒い日が毎日続いています❄️


寒さによって疲れやすく感じたり、気分が落ち込んだりする方も多いのではないでしょうか。


本日のテーマは、「寒さ」も情報の1つということです。


感覚過敏・鈍磨

発達特性の1つに感覚過敏鈍磨があります。

聴覚・視覚・触覚・嗅覚・味覚などの感覚が人より敏感だったり、鈍感だったり…。


他には、バランス感覚(前庭覚)や身体を動かす感覚(固有受容覚)というのもあります。


感覚過敏や鈍麻というワードを聞くと、感覚が鋭いとか、鈍いと考えがちだと思います。


実際のところは、個人差はありますが鋭いー鈍いという部分よりも、『感覚に対して本来備わっていてほしいフィルターをかけることが難しい』という理解が正しいんですよね。


脳の情報処理

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通常、人間の脳は非常に合理的で、自分にとって必要性の低い情報を選択的にフィルターにかけることで、脳で処理する情報の量を調整しています。


ここで伝えたいのは、感覚過敏や鈍磨のある方は、感覚的な情報を選択的にフィルターにかけることがうまく機能せず情報の処理量が多くなりやすいということです。


目に見えるものではないため気づきにくいですが、情報の処理量が多くなるほど、疲れやすく感じてしまうことが多いです。


冬の寒さも情報の1つ

さて、本日のメインテーマです。


感覚のなかでも特に触覚に過敏さや鈍感さがあると、気温の変化によって影響を受けやすいです。


触覚に敏感さがあると、純粋な気温の高低のみではなく、乾燥や気圧の変化、しまいには冬服のニット生地などの影響を受けることもあるでしょう。嗅覚に敏感さがある方は「冬の匂い」を捉えてしまう人もいます。


反対に鈍感さがあると寒さを感じにくいですが、気温に合わせた服装のチョイスが難しかったりします。その結果、身体が芯から冷えてしまいがちです。また、身体の感覚(固有受容覚)も鈍感なことが多いため、意識しないところで冷えから身を守るために筋緊張が強まり、疲労感を感じやすくなることがあります。


何が言いたいかといいますと、感覚過敏や鈍麻によって寒さや乾燥の影響を受けやすい方が一定数存在しているということです。


「寒さ」も脳が処理する情報の1つなのです。


「冬になると何か調子が悪い…」「疲れを感じやすい」といった方は、目の前のストレスのみに注目するのではなく、「冬の寒さ」という情報が自身に与える影響について振り返ってみてください。


今以上の「寒さ対策」を講じてみると、少しだけ楽になるかもしれません。


感覚過敏に関してはこちらもご覧ください!


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