読書感想文。障がい者差別を問い直す。第六章。

いまちょっと話題になっているので。

自分は彼の考え方には基本的に賛成なんですけど、もしかしたらこの問題、思ったよりもだいぶだいぶ根深いのでは?と思って読んでみた。

手に取ったのはこの本。

「障がい者にとって普通の生活とはなんなのか?」という問いが自分の中にあったが、それに少しだけ答えてくれたのが六章だった。

なので六章以外読んでいません。 

  • 第六章 障害者にとって「普通の生活」とは何か

    • 川崎駅前バスロータリーでの闘い

    • 青い芝の会の訪問運動

    • 青い芝の会とバス会社の交渉

    • 「介護者」とは誰のことか

    • バスに乗るのは「恩恵」なのか

本当に、いろんな歴史があったようです。自分も知りませんでした。
青い芝の会とは、脳性麻痺による障がい者差別の解消を目指す団体のことです。


この手の話は、具体例を挙げて話し始めるとキリがないので、本の目次だけ挙げて終わりとしますが、簡単に歴史を知れただけでも良かったなと。
福祉は本当に難しいなと思いました。

で、六章のまとめとして
「障がい者はかわいそうな存在、弱者であるべき(意訳)」っていう考えが世の中にある。みたいなことが書かれていて、元障がい者手帳持ち(実は)としては、「あーそうだよな」ってとても腑に落ちた感覚を覚えました。

お前ら(障がい者)は俺たち(健常者)より弱い存在であるべきなんだ。
そんなお前らが、俺たち健常者よりもでしゃばるなよ。 みたいな雰囲気を感じずにはいられなかった今回の騒動なんですが、どうも昔からそうだったみたいです。

ウケるね。

著者の荒井先生は「障がい者は特定の場面において、他人より困ってる人(うろ覚え)」みたいなことを書いてましたけど、そんなこと言ったら、世の中みんな障がい者じゃん。

ってひとりでツッコんだのを覚えてます。
(本では、その定義で行けば、社会保障費が膨大になるよねみたいなことが書いてあった)。

福祉。
むずかしいね。


おしまい。



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