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「InDesign」 変更しておきたい設定メモ
こんにちは、DTPオペレーターのあきづきです!
今回の記事は、「InDesignを使う上で設定しておきたい基本設定」の備忘録的メモです。
前置き
a. 今回の紹介内容について
今回の記事では一部、書籍の種類やハウスルールによって、最適な設定が異なる場合があります。
基本は既存の組版ルールを最優先に、適時適切な設定を行ってください。
b. 設定の変え方
InDesignでは「開いているドキュメントの有無」によって、設定内容の反映範囲が変わります。
今回のように「基本設定として毎回反映したい内容」を設定する際は、何もドキュメントを開いていない状態で設定します。
![InDesign_設定変更](https://assets.st-note.com/img/1648359720498-2xNye28Xrz.png?width=800)
環境設定
上部メニュー「InDesign」 > 「環境設定」から変更します。
a. 高度なテキスト
・デフォルトのコンポーザー:Adobe 日本語単数行コンポーザー
![InDesign_高度なテキスト](https://assets.st-note.com/img/1648359732095-MJWQ75daTr.png?width=800)
b. 組版
ハイライト表示オプション
・H&J 違反:ON
・カスタマイズされたトラッキング / カーニング:ON
![InDesign_ハイライト表示オプション](https://assets.st-note.com/img/1648359755682-M1lDBYIfPe.png?width=800)
個別調整されている箇所をハイライトする機能。
赤字修正の時など、個別調整箇所を探すのに便利な機能です。
c. 欧文組版
・二重引用符:“”
・引用符(アポストロフィー):‘’
![InDesign_欧文組版設定](https://assets.st-note.com/img/1648550006865-1pxnFIWfyy.jpg?width=800)
いわゆる「まぬけ引用符」を防ぐための設定。
d. 表示画質
・デフォルト表示:一般
![InDesign_表示画質](https://assets.st-note.com/img/1648359785856-WWLTWcGWL5.png?width=800)
画像の表示画質を変える設定。
高速 → 一般 → 高品質の順に画像が綺麗に表示されますが、画質が高くなるほど、PCへの負荷も高くなります。(※処理が重くなる)
通常のDTP業務では「一般」を基本として、綺麗な画質で確認したい時だけ一時的に「高品質」に変えることで、処理速度が安定しやすくなります。
e. 黒の表示方法
・RGB および グレースケールデバイスでの黒の表示オプション:
すべての黒を正確に表示(出力)
![InDesign_黒の表示方法](https://assets.st-note.com/img/1648558948853-Exd4Sl5EhW.jpg?width=800)
「黒」と「リッチブラック」の差を正しく区別するための設定。
画面上でより正確に確認できるように、こちらを選択しておきます。
段落パネル
段落パネル
・禁則処理:弱い禁則
・文字組み:行末受け約物全角/半角
段落パネル(右上オプション内)
・禁則調整方式:調整量を優先
・分離禁止処理:ON
・自動縦中横設定:2桁
・連数字処理(欧文数字を除く):OFF
・縦組み中の欧文回転:OFF
・全角スペースの行末吸収:OFF
・欧文の泣き別れ:OFF
・Adobe日本語単数行コンポーザー:ON
![InDesign_段落パネル設定](https://assets.st-note.com/img/1648550018665-NSsO41EKTg.jpg?width=800)
・禁則処理:強い禁則だと、パラパラした文字組になりやすい
・連数字処理:分離禁止がかかりすぎるので、手作業で微調整する方が良い
・全角スペースの行末吸収:字間が空きすぎることがあるため、OFFが推奨
※こちらの設定は、主に下記の動画を参考にさせていただいてます。
※文字組の話はとても奥が深く、書籍自体の特長や、クライアント様
・制作会社によって、基本の組版ルールが大きく異なる場合があるので、既存の組版ルールに則って、適時適切な設定を指定していきます。
リンクパネル (パネルオプション)
必要に応じて、それぞれ「コラムに表示」をONにすることで、リンク関連の各種情報を、リンクパネルに表示できます。
![InDesign_リンクパネルオプション](https://assets.st-note.com/img/1648359845924-imEY2BohpM.png?width=800)
※チェック内容に応じて、自分は下記の項目をONにすることが多いです。
・カラースペース:色情報を表示
・編集後のPPI:配置解像度を表示
・拡大・縮小:「配置サイズ」および「変倍の有無」を表示
・形式:拡張子を表示
・フォルダー0:保存フォルダー名を表示(※Links配下にあるかを確認)
文字組アキ量設定
自分で0から設定するのはとても難しい、文字組アキ量設定。
文字組にとても詳しいおぢんさんが作られた設定が、+DESIGNINGの公式サイトにて無料配布されています。
DTP界隈ではとても有名な設定で、自分も組版ルールに指定のない案件の時に使わせていただくことが多く、とてもオススメな設定です。
参考書籍
森裕司さん著書のInDesignパーフェクトブックにて、環境設定について書かれたChapter01は無償で公開されています。
より細かい環境設定は、こちらを参考にするととても勉強になります!
新バージョンインストール後の設定
最新バージョンが発表された時に、古い環境を引き継ぐとエラーになることがある話について、お〜まちさんが詳しく紹介されています。
おかしいな?と思ったら、下記も設定すると安心そうです。
おわりに
今回は自分がいろいろなセミナー・書籍を拝見する中で、「この設定が良い」と耳にすることが多い設定を中心に、なるべく汎用度の高い内容をまとめてみました。
記事内でも軽く触れさせていただいた通り、文字組周りの設定に関しては同じ制作会社内でも、「案件毎に組版ルールが異なる」場合があります。
まずは既存の設定を確認し、特に指定の組版ルールがない時には、今回紹介させていただいた設定も参考に、適時適切な設定を行ってください。
以上、InDesignを使う上で設定しておきたい、基本的な設定の紹介でした。
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