見出し画像

私のお爺ちゃんは毘沙門天

私のお爺ちゃんは毘沙門天。

先日、父型の叔母からお盆の為の連絡が着たので、ここで私の祖父のお話を。

祖父は私にとって学問、芸術、お仕事の大切さを教えてくれた大切な人、言わば師匠。
祖父は剣道の先生、芸術家、一会社の長でもあり様々な顔の持ち主でした。
そんな祖父に今思う事は一つ、、、『貴公は毘沙門天か?!』

何をやっても器用にこなしてしまい、知性と自信の塊の様な人だった。
本当に血を分けた家族か!?と3世は今でも疑問に思う。
だから私には勉学や武道などのお稽古を習わせる事に積極的でした。(当時は首に縄状態でしたが、、、科目は英語、絵画教室と剣道)
もし祖父のもとで育たなかったら、世の中を知らなくて体が弱いと言うのは社会に出た時どれだけ怖いことか気付かなかったと思います。

学校や会社で学ぶ事が将来100%役に立つかは分からない。
けれど、壁にぶつかり迷う事の辛さや人生沢山の事に挑戦して楽しむ事を教えてくれたのも祖父でした。
社会に出て数年後にとある企業に正社員で就職した時、『Yuriさんにじゃなきゃと頼めない!と言われる仕事をしなくちゃな!』そう言って背中を押してくれたのでした。本当にそんな事私に出来るかなー、、、?そんな風に今でも時々思います。でも祖父が英語塾を紹介してくれたおかげで、お仕事で英語を話す事が出来る様になりました。お客様やスタッフから感謝の言葉を頂く事があリます。
そして剣道道場に通ったお陰で礼儀を教えてもらえたと同時に建前と言う文化に気づくきっかけになりました。(本当は合気道の方が得意で何気に黒帯)
毎回稽古に遅刻してくる様な大人、ゴマスリだけが上手いセコい大人がいてそんな人から『目上の人の言う事は聞きなさい』そんな下らなさ過ぎて笑う気にもならい大人には線引きをして良い。結果で見返してやれば良い。それを教えてくれたのも祖父(とその2世だった。)
仕事も一緒だった。私にしかない長所が活かされ仕事で一時期上司より良い成績を残す事が出来た。その時は直属のモンスターは腹立てて当たりがキツかった時もあった。けれど、真剣に取り組んだ結果、本社スタッフはどこへ異動しても私が退職するまで常に支え、バックアップしてくれたのだ。(後から知った事で、デザインチームが上に山程叫んでくれたのだとか、、、)
何かに真剣に向き合えば必ず自分にしか出せない結果や強みが見え、その経験や知識は誰にも奪うことの出来ない一生物の武器になる。

今でも壁にぶつかる事は嫌だ!こんな怠け者がよく外で働いているものよなーと感心するくらい。しょっちゅう心ポキポキに折れているさ!けれど人生は長い。
決して優等生ではない私に精神論で静かに訴えかけてくれていた祖父が残してくれた事は老後も忘れないでしょう。
そして嬉しい事に、今でもご近所の大人達が祖父の命日を覚えていたり、剣友会の門下生だった子供達が卒業した後でも祖父への感謝の言葉を頂く機会がありました。
こんなに喜ばしい事はありません。
さて、今年の夏は勉強とガーデニングを楽しみスローペースで過ごす事にしよう。