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【しない子育て】 子育ての「関ヶ原」② 盗みをした息子への対応

子育てでは親が絶対に負けたらいけないことがある。
それがこの息子の盗みをしたときだった。
もし私が負けていたら、息子の「今」はどうなっていたか。
このときは一緒に考える父親(夫)がいないこと
ひとりで子育てしていることのしんどさを痛感した。


「お母さんは僕のことを疑うの?!」。

そう言われて
私は何も言えなくなって
寝るように伝えた。

けれども
ただわたしの直感が言っていた。


あやしい。


それでも証拠もなく
勝手に決めつけるわけにはいかない。


残念なことに
息子達のうちのどちらかがやったことは確実。


どうしたものか悩む。

そのうち
兄がネクタイピンが見当たらないと
あちこちを探し始めた。

翌日、仕事に行くのに必要。

見当たらないので
絶対にないだろうと思うところも探す。


すると・・・
ダイニングに入る
開けっ放しにしている扉の後ろに
カードが入っていたであろう透明な袋が
たくさん入ったビニール袋が見つかった。


これだ!


朝になるのを待って
息子を起こして袋を見せた。


私 「これは何?」
息子「知らない」
私 「カードのケースじゃないの?」
息子「そうみたいだけど、俺は知らない」
私 「じゃあ、これは誰の?」
息子「知らない。俺のじゃない」


本人は頑として認めない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私の頭の中に
あるシーンが思い浮かんだ。

母なら。
感情的になって
バシーンと思い切り頭でも頬でも叩いて
激しい口調で責め立てる。
「泥棒!
 自分で何をしたか分かってるの!!!」。

子どもは黙りこくるしかない。
何も言えない。

「その口は何のためについているんだ!!
 どうして黙ってるの!!!!!」。


・・・・・・・・・・・

私は逆に冷静に
息子に対応をすることにした。



私は焦らず対応するため
持久戦に持ち込むことにした。


息子は家を出て
学校にさえ行けば
この事態から逃れられると
のらりくらりして
時間稼ぎをしている。


そこで
私は自分の職場と
息子の学校に電話をした。
「今日は午前、お休みをします」。


息子は焦った顔をして
同様を隠せない様子だった。


私も仕事をしている場合
ではないと思った。


じっくり
向き合う時間の確保ができた。

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