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【しない子育て】 子育ての「関ヶ原」① 盗みをした息子への対応

小学生時代、息子の周りでは
トレーディングカードゲームが流行っていた。
ポケモン、遊戯王、デュエル・マスターズ・・。


ポケモンなどには興味がなかった息子も
小学5年生になると
デュエル・マスターズのカードに興味を持った様子。


友達からカスのカードを一式譲り受けた息子は
友達の対戦を見ながら戦略を学び
息子はある程度の実力をつけていったそうで
それなりのカードを持っていたそう。


親が我が子に買い与えたカードを
他人に譲ったりすることに違和感を覚えていたが
譲ってくれた子の親御さんに確認をすると
「あれはもう要らないから、もらってくれていいよー。
 あのカードから、勝ち上がるお宅の息子さんはすごいね!」
そう言われたので、息子がカードを譲り受けたことは黙認した。


息子が実力をつけていっていることは
保護者会などで他のお母さん達に会うたびに話を聞いた。

正直、自分の仕事で目一杯だった私は
息子のゲームのことにはそれ以上の関心を払っていなかった。


そして小学6年の秋、事件が起きた。
何回かに分けて泊まりにきていた私の兄が
子ども部屋で兄が無くしたと思っていた
兄の小銭入れを見つけた。

そこで初めて私は兄から言われた。
「最近、財布からお金が無くなることが何回か起きてる。
 甥っ子達だと思いたくないから言わなかったけど、
 小銭入れがここで見つかったから、やはり言うしかない」。


夜中のことで、息子達はすでに寝ていた。

まず、息子をひとり起こした。
「何?何の話?!僕、眠いんだけど・・」。

「何?何の話?全然、意味が分からないよ」。
寝ているところを突然起こされ
何を言われているのか全く分からない様子。

実は私も性格や日頃の様子からして
この子ではないだろうなぁと思っていた。


次に、もう一人の息子を起こした。
「お母さんは僕のことを疑うの?!」。

そう言われて
私は何も言えなくなって
寝るように伝えた。

けれども
ただわたしの直感が言っていた。


あやしい。





🍀 🍀 🍀

この戦いにギリギリのところで
私は勝つことができた。
絶対に勝たなければならなかった。
そうでなければ息子の「今」は
どうなっていただろう。
子育てでは絶対に親が勝たなければならない
時があることを身を持って知った時だった。

続く

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