田植えの後は草取り地獄
5月の2回にわたる八郷留学では、田植えをしました。
雨の中だったのでモチベーションは長くは続かなかったものの、総じてみんな楽しんでくれました。
さてさて、想像に難くないと思いますが、田んぼはもちろん植えたら終わりではありません。
地獄の作業が待っています。
それが「田の草取り」。
草がなくても草を取ります。
意味がわかりませんよね笑。
田んぼの泥の中には、さまざまな雑草の種が隠れています。
これらを発芽させないようにするために、ひたすら泥の表層をかき混ぜるのです。
畑も一緒で、無精鎌(長い柄のついた鎌)で地面をガリガリします。
草が生えていなくても、です。
草が生えてきたらやればいいんじゃ?
そう思ったあなた。
去年の私と同じです。
しかし現実はそう甘くない。
草が生えてからだと、土の表面に根っこが張るので、生えていない時よりも地面が固くなるのです。
少しでも草が伸びれば、根っこはそれ以上に伸びています。
伸びた根っこは地面をどんどん締め付けていき、あっという間にちょっとやそっとの力では太刀打ちできなくなります。
去年は初期除草をサボってしまったせいで、コナギという水性の雑草が田んぼ全面に蔓延ってしまい、大変なことになりました。
4畝(せ)(=テニスコート2面分くらい)の田んぼ一枚では、普通は200kgほどの米が取れる計算なのですが、コナギに養分を持って行かれてしまった結果、収穫した米は玄米でわずか12kgでした。
今年はもうちょっとマシな、恥ずかしくない田んぼをやろう。
そう思って、田植え後に竹箒を持って田んぼの泥面をかき混ぜまくりました。
しかし、竹箒では威力が弱かったのか、今年もコナギが少しずつ生えてきてしまいました。
予定していた仕事を後回しにして田んぼに行くと、、、
マジかよ、、、、、
お分かりでしょうか?
稲の緑が綺麗に並んでいる隙間にまで雑草が生えており、田んぼ全体が緑色になっています。
やばいやばい。
これを放っておくとまた大変なことになる。
田の草取り開始です。
これがコナギ。
まだ可愛いもんですが、一瞬で醜い巨大な葉っぱに成長します。
コナギが生えた泥面を
手で掻き回して、、
こうなります。
綺麗。
根こそぎとられたコナギはしばらくすると水面に浮いてきて、
無惨に枯れていきます。
そしてその残骸が日陰を作り、次の発芽を抑える。。。
ことを祈る。。笑
この作業を2時間繰り返して、ようやくこれくらい。
やれやれ、、、
今年も豊作は期待できないかな。。。
2枚目もあと4, 5日くらいでコナギが猛威を奮ってきそうな気がする、、、
足音もなく近づいてくるエイリアンのようです。
ホタルに影響の出ない除草剤を使うか、
馬を連れてきて鎖を引っ張ってもらう方法もあるみたい。
それか合鴨農法か。
来年はそれくらいの方法を考えよう。。。
ちなみに除草剤を使っているお隣さんの田んぼはこんなに綺麗。
雑草なんぞどこ吹く風。
稲の分けつも全然違うし、何より青々としていて気持ちがいい。
やってみないとわからない米作りの大変さ。。。
何してるんだろ、と思うこともあります。
でも、敗因ははっきりしている!
除草剤が使えないにしても、もう少しやりようはあったはず。。
下調べと計画不足である部分が大きいです。
有機でお米作っている人に色々聞いてみよう。。
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