無計画的逃亡

特に書きたいことなどないのだが、落ち着かないので、眠る前になにか記しておこうと考えた……が、何を書くべきなのか皆目検討もつかないまま句点まで到達してしまった。

私はあれこれ思案に耽るより直感を信じて行動するタイプの人間だ……ならば、考えるより先に手を動かすことを優先するべきだろう。

私がnoteを開始するに至った理由は、SNSに居場所を失ったから──元々インターネットに居場所も糞もないのかもしれないが──。とにかく、私は殺人の犯行を人に見られたとでもいうように、そのサイトから一目散に逃亡し、ここへ辿り着いた。

つまり、noteを潜伏先として選んだのだ。

少しの間だけでいい、おそらく、あまりながくは居られないだろう。それは星の瞬きより刹那的かもしれない。ここには昵懇の間柄は居ない。身を匿ってくれる味方も存在しない。静謐な森の中に身を横たえ、満月の晩には擦り減った魂を癒しながら、小鳥の囀りで歌をうたい、無音に近い風のささめきに耳を澄まして平穏な心持ちで過ごしたい……外部からの不安や恐怖、孤独、苦痛など、身も心も押し潰そうと低い悲鳴をあげる重力から、ひと時の無重力的解放感を味わいたいだけなのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?