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ライティングゼミで学んだ「書く」以外のこと【さとゆみゼミ受講記②】

『さとゆみビジネスライティングゼミ』で学び始めて、まもなく1年。
書くこと自体に対する意識が変わったのはもちろんのこと、書くこと以外の部分でも、大きく意識が変わったなぁと感じます。

たびたび振り返る講座のテキストとノート。
復習の意味も込めて、そこに書きとめてある恐怖の言葉を振り返ります。


「読者メリット」

はい、なぜ読者はあなたのその文章を読まなければならないのですか。
その文章を読むと、読者にはどんな良いことがあるんですか。
・・・恐。
そうだ、そうなんだ、私が書きたいことを書き散らかせば良いわけじゃない。読んでくださる誰かに少しでも何かをお届けしなければ、その人の時間を無駄に奪ってしまうだけ。

読者メリット。読者メリット。
講座中、またその後にも、何度この言葉を唱えたことか。

「2回読ませたらアウト」

デジタルメディアが台頭し、みんなが忙しく大量の文字と向き合う現代。
1回読んで意味が分からなければ、読み手はさっさと離脱して次の記事に行ってしまいますよ。
・・・恐。
読み手はそこまで辛抱強く私の文章に付き合ってはくれない。基本、みんな「読みたい」わけじゃない。そりゃそうだ。
読みやすいことが基本。意味が伝わることがスタートライン。

この話が出るたびに思い出していたのは、とあるアナウンサーの講座で聞いた「コミュニケーションは『何を伝えたか』ではなく、『何が伝わったか』だ」という話。書き手が伝えたつもりでも、読み手に伝わっていなければ、その文字コミュニケーションは成立していないということ。

「書くことは減らすこと・限定すること」

これは本当に、私にとっては大きな気付き、新しい概念でした。
その意味を理解したとき、全身が震えるような感覚になりました。

書くことでその物事をいつでも思い出せるようになる、逆に書かなければ忘れてしまう。
その一方で、書いた通りにしか思い出せなくなってしまうこともある。
ひとつの物事にまつわる感情や想いはたくさんあるはずだけれど、書くことはその「たくさん」の中から1つに限定すること。可能性を減らすこと。
その「限定する」ことを悲しいと思うか、集約して残すことに価値を感じるかは人それぞれ。じゃあ集約するのなら、何を残すのか。どう凝縮するのか。
・・・恐。

今のところ、私はどんな物事は1つに集約するのが良いのか、また書かずにあらゆる可能性を残しておくのが良いのか分かってはいません。
でも、書くときに「何を残すのか」は丁寧に丁寧に考えるようになりました。

情熱あふれるさとゆみさんの姿

さとゆみ(佐藤友美)さん。ゼミの先生。雲の上のライターさん。
私はさとゆみさんと2歳くらいしか離れていないはずなんだけど、毎回の講義や普段のやり取りから見えるさとゆみさんの生き方や考え方は、もう人生の大先輩のそれ。
ぼけーっと生きてきたな、私。と何度思ったことか。
いや、これ落ち込んでいる場合ではなく、ここで気づけたことに感謝です。

たぶんさとゆみさんは自分が「情熱的に働き生きてる」とは思っていない気がするけれど、彼女の情熱には自然とハッパかけられます。
あ、今からだけど私がんばります、とすぐにスイッチが入ります。
「素振りしている暇はない40代。どんどん打席に立とう」でぷるっと震えた40代以上の受講者は多いはず。私もそのひとり。

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既にライターとして活躍されている受講者が半分くらいを占めるゼミでした。その方たちにとっては、書く技術や企画の考え方などの講義が、普段のお仕事に直結する、このゼミのメインディッシュだったかもしれません。
一方で、そもそもライターってどんなお仕事ですか?というところから入った私には、具体的な技術よりもっと上の方にある、大きな考え方やものの見方、ひいては生き方への向き合いかたが学びの軸でした。

さとゆみゼミの嬉しいところのもう1つは、卒業生のコミュニティがあること。CORECOLORというサイトで、さとゆみ編集長のもと、個性豊かな卒業生が色とりどりの記事を執筆しています。

さとゆみビジネスライティングゼミは、第4期が2024年1月開講。
12月1日から募集が始まるそうです。


今日も読んでくださりありがとうございました。

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