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ライターってなんだ【さとゆみゼミ受講記①】

必死になって脳みそを動かして、たっぷり刺激を受けた3か月。
1月から3月まで、佐藤友美さんの「さとゆみビジネスライティングゼミ」を受講した。
学びも発見も、ものすごく多かった。
講座の名前を出して「受講した」と書くからには先生の顔に泥をぬるような文章は書けないという緊張感をもちつつ、ここで学びを振り返ろうと思う。

さとゆみビジネスライティングゼミ

ゼミのウェブサイトには、こうある。

さとゆみビジネスライティングゼミは、
ライター・コラムニストの佐藤友美(さとゆみ)が
主宰する「書くことを共に考える」ゼミです。

https://satoyumi-businesswriting.com/

ライティング講座なので、文章の書き方もたくさん勉強した。が、このゼミの軸は、上述の通り、「書くって何だ」「良い文章って何だ」「ライターって何だ」と、みんなで真剣に考えることにあった。

私は普段の仕事で「ライターさん」と接することは多々あるが、実はライターという仕事がどういうものなのか、良く分かっていなかった。

そんな状態からスタートし、3か月のさとゆみゼミを終えて、今の私の理解はこれ。
ライターは、①マーケターで、②翻訳家で、③聞く人。

ライターはマーケター

マーケティング=商品やサービスが売れる仕組みを作ること。
とすると、ライターはマーケターでした。

人や物について伝えるとして、ライターは
・マーケット(読み手)を理解して
・そのマーケットが受け取りやすい表現で情報を伝え
・読み手の思考や行動を変化させる。←ここがゴール

ほら。もうマーケティング。
普段仕事でマーケティングに携わる私には、ライターさん視点で改めてマーケティングについて勉強している感覚で、とても勉強になりました。

ライターは翻訳家

私がこのゼミを受講するきっかけになった『書く仕事がしたい』(さとゆみさん著)にも書かれていたこと。そしてこのゼミ中、何度となく繰り返し説明されたこと。

インタビュー原稿や書籍の原稿において、
・ライターは日本語を日本語に翻訳する仕事
・相手の意図をくみ取って、最も適した日本語表現に置き換える

佐藤友美『書く仕事がしたい』

実は本を読んだときには、ふーん、くらいにしか思っていなかった。が、講座中、何度も何度もそれを実感する機会があった。話し手が使った言葉をそのまま書いて、読み手に伝わるのか。話し手が本当に言いたかったことは何なのか、そして読み手がもっと受け取りやすい表現はどれなのか。ひたすら思考をめぐらせて、言葉を探して書いていく。この過程が私にはツボだった。なんてワクワクする作業なんだろう、と思った。

ライターは聞く人

インタビューライティングにおいて、ライターは「書く人」よりむしろ「聞く人」。もちろん聞いたことを元に書くのだけれど、「書く前に勝負は決まっている」とのこと(怖)。つまり、インタビューでどれだけの素材を集められたかで原稿の良し悪しが決まるというのです。

インタビューのコツもたくさん学びました。そして感想として、「もうこれ、やってみないと分からない」。ゼミの終盤、さとゆみさんに45分間インタビューして2500文字の原稿に仕上げるという課題がありました。
恐ろしいものです、さとゆみさんと楽しくお話ししていたら、45分はさっさと過ぎ去っていきました。さて原稿に……と取り掛かったときに青ざめたのは言うまでもなく。
これはもう、修行するしかありません。でもこれこそが、ライターの腕の見せどころなんだと思う。そして私は、これが好きだと、今はっきり思っています。
「書くこと」は取材者の目線で生きること。

『書く仕事がしたい』

書く仕事がしたいと思っていない方も楽しめる1冊。「ライター」というお仕事を疑似体験でき、ぐっと視野が広がると思います。そしてあなたも、「書く仕事がしたい」と思ってしまうかもしれません、私がそうだったように。

今日も読んでくださりありがとうございました。

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