☆29.初級の方には何を忘れたらいけないか?その③
本を出版しました。 英会話のやり直しと土台作り
2000年から現在まで20年以上、英語を教えたり、留学カウンセリングをしたりしながら沢山の英語に関する質問に答えてきました。その経験をコツコツと書いていきますのでよろしくお願いします。
29.初級の方は何を忘れたらいけないか?その③
では、続いて「初級の方は何を忘れたらいけないか?」の第三弾。
今日のテーマでよく使われている
”there is”
この表現は日本語に訳せば「~がある/~がいる」って意味です。
たとえば
There is a restaurant near the station = 駅の近くにレストランがある。
今日の自分の会話を思い出してみて?
「~がある」と「~がいる」は何回ぐらい言ったかな?(言われたかな?)
これは何回というのより、何十回の方がふさわしいかもしれません。
英語(英会話)は同じくそれぐらい ”there is” が会話に出ます。
重要な表現なので、使い方を忘れたらまずいよな。
幸いな事に ”there is” の入っている is はもともと be なので、入門の時に覚えた be の使い方と変わらない。
たとえば複数なら ”there are two restaurants” や過去なら ”there was a restaurant” など。
しかし ”there is” は 「~がある/~がいる」 の意味をすると言っているが、この表現をパーツに分けると ”there” だけでは 「そこ」 って意味で、 ”is” だけでは 「です」 って意味なので、言われると混乱する人もいるね。
たとえば There is a restaurant と言われたら、一瞬これは「レストランがある」か「そこはレストランです」かで迷う時がある。
これをどうやって解決できるだろう?
その解決方法を現すように、次の文章を見てみよう。
どっちの方が正しいですか?
① I went to Osaka. It is a big city.
② I went to Osaka. There is a big city.
これは①の方が正しいよな。
なぜなら、②のように ”there” だけは主語には使えないからだ。
こうしてさっきの There is a restaurant なら「そこはレストランです」って意味にはなれなくて、「レストランがある」って意味です。
もし 「そこはレストラン」 なら It is a restaurant を言わなければなれない。
(ちなみに文法を通した決断方法は以前#19「リスニング・スキルを伸ばす方法その②」で話したよね。
でもそんな細かい文法ルールは会話途中ですぐ思い出せられない!っと焦る人には思い出せなくてもいい方法も教えよう。
さっき
I went to Osaka. There is a big city じゃなくて
I went to Osaka. It is a big city を言わなきゃなれないことを話しましたね。
これは簡単な基本的文法しか入っていない文章ですね。
自分で最初から文法を正しく使えば使うほど自動的になる。
それが出来たら文法の相違が出ればすぐに 「なんかおかしい」 と感じてくる。
これで文法のルールを思い出すじゃなくて、正しい文法を感じられるならさっきの ”There is a restaurant” の言葉を迷わずに理解できる。
(ちなみにこれも以前の#26「リスニング・スキルを伸ばす方法その③」で話したよね。
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