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【インド映画】Love Aaj Kal(2020)

・あらすじ
恋愛今昔・・・そのタイトルが示す通り、現在とその30年前のラブストーリが並行で描かれる。双方にシンクロする部分があるが、ざっくりいうと、気の強いバリキャリ系ヒロイン・ゾーイが、30年前のレストラン経営者の実らなかった恋を聞いて感化され、ヴィールとの恋に素直に向き合おうとするお話。

・感想
カールティク・アールヤンが、30年前ver.のラグーと現在のヴィールを演じており混乱。さらには、30年前のラグーは、現在のレストランオーナーで、これまた別人が演じるということでさらにワケワカメ、、な状況になりそうなくらいややこしい。2009年版と作りが同じらしい、という前情報があったのでなんとか乗り切れたものの、日本語であっても厳しいストーリー設定でした。

コメディ要素はなく、ベタベタのラブストーリー。カールティク・アールヤン見たさに見た、というだけだったので特に期待はしていなかったが、30年前のラグーの恋には、自業自得な感じは否めないものの、車に乗った時のラストシーンはグッときた。

この映画は、なんとなく「秒速5センチメートル」に似ていた。過去の恋愛について、“男は名前をつけて保存” ”女性は上書き保存”とはよく言われるが、男は過去の恋愛を大事に大事にしておくのだなと、その一途さに惚れました。


・プロット(ネタバレあり)
------- 30年前ver. -------
 1. 【恋のはじまり】舞台はラジャスタン・ウイダプル。学生だった不器用なラグーはリーナーにちょろちょろとついてまわり、「ついてこないでよ!」とキレられながらも、やっとのことで口説き落とす。二人は隠れてデートを重ねるも、やがてリーナーはデリーに行くことに。ラグーもデリーについていって都会生活を始める。

 2. 【すれ違い】ラグーはリーナーがいるにもかかわらず、新しい生活が新鮮で、バイト先の女の子にあちこち手を出す。リーナーとの関係も粗雑になり、ムンバイ に行く彼女を止めることもなく、サヨナラ。しかし、いつも周りに女の子はいるけどなぜか寂しい、リーナーは特別な存在だったとようやく気がつく。

3. 【失恋】ラグーはリーナーに会いにムンバイ へ。しかし、窓越しに見た彼女は他の男と結婚し、妊娠していた。何も言えず、ラグーはその場を去る。

--------現在ver. --------
1. 【恋のはじまり】バーで出会ったヴィールとゾーエ、そのままベッドイン・・・にはならず、怒るゾーエに翌日からそれとなく付きまとうヴィール。ゾーエは「ついてこないでよ!」と言いながらも、マイペースな今風草食ボーイ・ヴィールに惹かれ、なんとなく2人の距離が近づいていく。

2. 【恋より仕事】家庭環境を背景に、ゾーエは自分でしっかり稼いでやりがいのある仕事をバリバリやりたいキャリア志向系の実力派女子。ヴィールといると(=結婚すると)仕事ができなくなる、という恐怖が隣り合わせになり、二人の関係がギクシャク。

3. 【いや、やっぱり仕事より恋♡】ゾーエの通うレストランオーナー・ラグーから、自身の30年前の恋話を聞く。きちんと恋に向き合わなかったラグーの教訓がゾーエに突き刺さり、ゾーエはヴィールに会いに、ヒマラヤまで追いかける。天気のいいのどかなベンチで二人の気持ちを確かめ合い、めでたし。

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