とにかくサツガイ=サンを読む会(4)
はじめに
! 注意 !
既読前提重点
趣旨については上記リンクをご覧ください。
なお、前回分は上記リンクです。
今回は『アルター・オブ・マッポーカリプス』のサツガイ=サンを眺め倒します。『アルター……』はクライマックスにあたる重要な話のためサツガイ=サン含有率が非常に高く、その影響で今回は長めになっております。ご了承ください。
セクション1より
◆欠けた月に太陽が隠される日食の描写として「太陽はタイ・ジイの影に過ぎない。」が非常に美しい。父祖の影に過ぎないサツガイ=サン達のことを思わずにいられない気持ちもある。
◆ワイルドハント=サン……?(事故)
◆砂漠の色と宇宙の色、警戒色であると同時にほぼ補色でもあるので大変映える。
◆踊るような心があるんですか?
◆自分の庭が自分の庭でさえあれば木々がぶっ壊されてても問題はないという理論なんでしょうか。この取引には謎が多いものの、内心の理解しがたさがずば抜けている二者間の取引なので一介の読者が付いていけなくてもやむなし。人格を理解しがたいキャラは微笑ましいし好ましいので是非もない。
セクション4より
◆ディアボリカちゃんが明らかにホローポイント=サンの知りえない知識を話すさりげなく重要なシーン。単なる強めの幻覚ではない。
◆サツガイ=サンのフルオート存在格お名前押し付け力の高さを見るにつけ、「ニンジャはアイサツして己の名前を相手に知らしめる」というルールの拡張版ぽさを感じてわくわくします。
セクション5より
◆サツガイ=サンが好きなので順当にクローザー=サンも好きですが、「好きに楽しくやってたらいつのまにか事態を引っ掻きまわしていた」と「意図的に事態を引っ掻きまわして好きに楽しくやれるためのお膳立てをする」の違いがあって味比べが楽しい。
◆源平討魔伝で見た。東方緋想天でも見た。
◆絵面が良すぎる。
◆「何だ?」ですらなく「何?」が出てラブリー。サツガイ=サンのふわふわ口調が真の猛威を振るい始める重要なターニングポイント。
◆ここで笑い止めるということは「エ、何?」まではちょっとフフッとしながら言っていたということになり、もう本当にふわふわ。そしてサツガイ=サンほどの訳の分からなさを以てして「話のわかる」シンウインター=サンの虚無がことさらに強調される気がします。
◆「の?」!!?!?!?!?サツガイ=サンふわふわ語尾研究会に激震走る。と思ったら「引いちゃうな」!!!?!?!?
◆血で内部が染まったビルの絵面が良すぎる。
◆大阪の人みたいなことを言うサツガイ=サン。
◆カシマールをボロクソに言う時のサツガイ=サンはどれも若干本気っぽくなく、ニンジャの暴虐というよりはいじめっ子気質程度の遊び半分な態度がはっきり見えるため実際良いです。遊び半分で無茶苦茶な被害を出している点も含めて。
◆センド=サンが大真面目に言っているであろう「用心」を二連呼してちょっと茶化したような空気を作るあたりにらしさを感じる。やはりいじめっ子の素養がある。
◆やっぱり特に理由がなかった。キンカクがどんなところなのか大変気になる。
◆顔が全く見えないモードでもある程度目の描写とかが入る。呆れ顔差分を取得しました。
◆サツガイ=サンは「知らない」系の台詞を発する頻度が高い話は前にもしたものの、ここでは二段階首傾げもついてくるお得なセットです。
◆サツガイ=サン自身に実感が伴っているかは怪しいものの、知識量だけはとんでもないらしいことが伺える。
◆面倒という割には案外楽しそうに足場を用意してくれており、やさしい。やさしいだろうか?
◆鼻をスンッとするサツガイ=サンは現状ここでしか採掘されておらず貴重。ここがなかったら我々人類は一生サツガイ=サンのお鼻に思いを馳せてしまうところだった。
◆いかにも役割とか責任とか大嫌いそうで微笑ましいですね。
◆ここでサツガイ=サンが「頑張れ」をぞんざいかつ若干イライラしている文脈で使っていることにより、やっぱりメイレインのこと結構苦手だったんですか……?という疑惑が生じてきます。
◆サツガイ=サンの貴重な謝罪シーン。
◆軽くてニュートラルなのに時折妙に硬くなる口調としれっと飛び出す専門用語(キャズムとか洞窟の影とか)が、サツガイ=サンを「知識量はとんでもなさそうなもののそれを脳内で全然整頓していない人」っぽく見せていてこのあたり非常な魅力だと思います。ブラスハート=サンの脳の借りパクらしさもある。
◆サツガイ=サンの貴重な歌唱シーン。音程は一応合ってるもののまあ歌がうまいとは言いがたいかな……くらいの微妙な感じであってほしいと心の底から願ってやまない。
◆なんか来た。皆既日食からの「煮えたぎる太陽」は実際熱いシーン。
◆なんか来た……
◆モータルを蹂躙する意味不明な者を蹂躙する意味不明な者。
セクション6より
◆困惑すると頭を掻いてしまうところ、「なんかムカつく」のふんわり曖昧感、あいかわらず疑問形が多い語尾、二段階舌打ちなどなど、さりげなく特殊加点要素を抑えまくっており芸術点が高いサツガイ=サン。
セクション7より
◆クローザー=サン談なのでどのあたりまで真に受けるべきかはさておき、種を蒔くだけ蒔いて忘れるサツガイ=サンはあまりにも想像に易い。小学生のサツガイ=サンは朝顔2週間で枯らして夏休み初日に空の鉢植え持って帰ってくる。(偏見)
◆この一旦首を傾げたあと各所に目をやる動作があまりに子供っぽいきょときょとした動きなので微笑ましい。
◆さすがにタタミ50枚は普段あんまり見ない単位。
◆このサツガイ=サンは実際の所誰が気になったんでしょうか。チバ若の鷲要素か?ところでカシマールの雑な二度漬けはちょっとだけニンジャミーン!感があっておもしろい。
◆サツガイ=サン、首傾げといい舌打ちといいこの「あれ?」といい、とりあえず二回繰り返してみる癖でもおありなのだろうか。
◆「コメント」というのがいかにも他人事でとっても微笑ましい。
◆サツガイ=サンの貴重な水ふうせんシーン。実は2019年の222に際して、水ふうせんにデフォルメカワイイなサツガイ=サンを描いた紙を貼り付けてイヤグワできるヨーヨーを作ろうかと一瞬考えたものの、自分はそういう方向性のサディストではないので構想段階で諦めました。
◆恐らく現在のシトカで最もふざけている存在に「ふざけるなよ」と言われるマスラダは心底大変だなあと思うものの、一読者としては今後ともずっとふざけた所業をやっていてほしいし人に迷惑をかけまくっていてほしいという極めて強い祈りがあるので複雑な表情になることしかできない。
セクション8より
◆初回(マルノウチ)を覚えていなかったものの自画自賛はするサツガイ=サン。まあモータルのことなんて全然認識してなさそうなので、ナスカを覚えていただけとても偉いのではないでしょうか。偉いだろうか?
◆所作の丁寧さ定期。「ステイステイ」と言いながら大笑いする余裕しぐさがお茶目。
◆丁寧定期(二連続)。ところでなんで急に衣服はだけが挟まったんですか?人外要素を見せびらかしたかったから?そうですか……はい……胸元触らせてジツ授けてた名残りで脱ぎ癖がおありなのか?いやどうなんだろう……脱ぎ癖?我々はいまだ突然謎サービスシーンの困惑から脱すること叶わず、このサツガイ=サン情報の黒い海をどんぶらこどんぶらこと迷い続け……なんで急に……いやでもジツ付与だって基本は突然謎サービスシーンだったし……はい。
◆偉いは偉いもののカラテは本領じゃなさそうなサツガイ=サン。どう見ても決断的に自分を殺しに来ている相手に手加減してほしい旨を申告するのは明らかに人心を分かっておらず、そういう所が魅力。
◆この辺りから本当に嫌そうなサツガイ=サン。逆にいうと初めからできたであろうヌンチャク静止をここに至るまで使わなかった辺り、出し惜しみの仕方がものすごい。
◆ここでは完全にブラスハート顔なサツガイ=サン。ところでサツガイ=サンがカツ・ワンソーの影というのはご本人から聞いたものの、気持ち的にどういう距離感なのかがいつまでも分からない。
◆ここまで話しかけ続けてようやく話が通じないと気付いたサツガイ=サンはやっぱり人心に鈍い気が。作中における話の通じなさランキング最上位クラス(※特にサツガイ=サン絡み)のマスラダに……
◆一割弱くらいで事足りるあたり素の出力がすごそう。
◆徒手の打ち合いの度に飛び交うハッポースリケン、エフェクトみたいなものだろうか。
◆ここに至るまで物理肉体に慣れていなかったのにこの打ち合いだけで慣れてきたということは、本当に普段まったく運動をしていない可能性が高い。ちゃんと日々ジョギングくらいはしてほしい気持ちがちょっとある。
◆しゃがんでアチアチしながら足首のロープをちぎって爆笑するサツガイ=サンの図をよくよく冷静に想像すると、最終決戦にしては絵面がほのぼのしておりカワイイがあります。
◆雨が降り出した。
◆ラストバトルBGMでテンポ取りながら操作するとハッポースリケン切り払いのタイミングが掴みやすくなるアクションゲームっぽいです。
セクション9より
◆この辺からだんだん説明無用異次元バトルになってくる。
◆いざという時は無言になっちゃうサツガイ=サンは意外に生々しさというか、突き抜けた異能ながら一応可能性としては侵されうる存在なんだなというのが掌に伝わってきて(爆発四散させられるんだから当然かもしれないが)非常にドキドキしました。
◆ここのところずっとブラスハート=サンの実体に引きずられてイメージカラーが真鍮色だったサツガイ=サンの久々金色。
◆サツガイ=サンの貴重な逆再生。
◆ついに『オラクル・オブ・マッポーカリプス』でちょい出しされた真回想の全貌が。あんなにスリケンを無から自動ホーミングさせていたサツガイ=サンがスリケンを投じていたり、歯が見えていたり、その辺にもプロテクト用回想の名残が伺えます。
◆挙動がアユミから見てもサンシタ、かつブラスハート=サンくらいしか到達してなさそうな情報を得ておりさらにSoC所属かどうかも分からないターミナス=サン、本当に何なんだ。
◆ブラスハート=サンすら実証してみないと知らなかった簒奪のプロトコルまで知っている不思議。逆にブラスハート=サンに要らんこと吹き込まれた手駒かとすら思えてくる。
◆定期的に丁寧。
◆ここのアユミ=サンが、ニンジャネームの「カノープス」から「流星めいた」「研ぎ澄まされた」と描写を繋いでとにかくきらきら眩しい印象に仕上げてあり、とても良いです。
◆ハッポースリケンがただの露払いにすぎず、マスラダが死んだのもサツガイ=サン的には視界の端に映るおなじみの風景の一部でしかなさそうなところの魅力。主人公とはたまたまカメラが目に留めた存在に過ぎないし、ラスボスはたまたまカメラが目に留めた存在をたまたま阻害したにすぎない。
◆サツガイ=サンが自分こそルールを元気にやっているととても嬉しい。
◆コール&レスポンスを自分の方に引き寄せようとするの、例えばライブ会場とかで手拍子のリズムが想定していたリズムの裏になってるときに近い心境のような気がする。
◆「理由も意味もないが今こうだしやると決めたのでやる」、すごく熱い。多くの読者が盛り上がっているんだろうなととても思う。でも一読者としての自分はリアタイの際アルターの最終戦闘はかなり平常心で読んでしまったし再読してもそうなので不思議かつ勿体ない。元々熱い展開にワーッと言うより底冷えする展開にヒャーッと言うほうがドキドキして好きというのがあるかもしれない。因果応報がかなり好きではなく、自由な理不尽はどこまでも自由でいてほしい派なのもおそらくある。あと、物語に乗れる乗れないとはぜんぜん関係なくどうしても手が勝手にサツガイ=サンの肩を持ってしまう。上記によりマスラダには申し訳ない気持ちがありますが、こちとら趣味でニンジャ読んでるので思う存分好きにやります。自分はマスラダを応援せずサツガイ=サンを応援している。
◆やっぱり肉体があっても空洞っぽさが目立つ。物理実体も肉というより外殻のような印象。ともあれゾーイちゃんが元気そうで何より。今のところ出てきたワンソーのアヴァターが、カラテ嫌いそうなサツガイ=サンとローティーン女子のゾーイちゃんなので非常にジツ特化型な取り合わせになっており、アヴァター10人とか20人とかいたらどうしようという思いが若干ある。
(追記)8つの角……アヴァリス………………
セクション10より
◆8人もいるならちょっとくらい貰って帰ってもバレないのではないか。
◆「吠え笑う」というのがとてもかっこいいです。サツガイ=サンそういう青年漫画みたいなことできたんですか?
◆ここからは初めて見るひみつ道具が多すぎてなんだ!?となり通し。忍者(ニンジャではない)の印象がここに来て混線し始めるのかなり脳がちかちかして楽しい。まずカラテ大蛙とは一体。カラテ水たまりから拾ってきたカラテオタマジャクシ時代から細かくちぎった人肉を食べさせ丹精込めて……という感じではなさそう。
◆金銀なので画がいい。
◆八条の蜘蛛糸とは一体。サツガイ=サンのひみつ道具は2^nで統一してあるのが好きです。
◆ニンポとは一体。えっニンポ?我々はニンポと言えばフィクションの悪影響、ジツがニンジャの特殊能力とばかり……ニンポ?もしかしてfateでいう所の魔術と魔法みたいなものだったのか?教えてサツガイ=サン……あっ説明する義理もないし面倒だからやだ?そうですか……
◆金の葉のバリアとは一体。絵面が非常にきれいなものの、脳内イマジナリをイチョウ路線にするかスダジイ路線にするかでいまだに迷っています。
◆敵意剥き出しのサツガイ=サン、もう完全に当事者まで引きずり降ろされてしまっていて墜落の可憐さと一抹の寂しさとやっぱりカワイイがある。
◆ここのマスラダが何をしているのかはすごく気になるものの、ものすごい無茶苦茶をしているのが分かれば問題ない部分なので今後解説はされなさそうだしそれでいいんだろうなとも思えるところ。
◆なんかノリで呼び出されたことに気が付くセンド=サンかわいそう……その後どうしているんでしょうか。
◆マスラダの感情に呼応してモータルの怨念が集っているのか、それともモータルの怨念自体がサツガイ=サンに特別恨みがあるのかは気になってしまうところです。サツガイ=サンとは一体。
◆こんなところでふわふわ語尾「よ」が収穫できる。
◆「人類は成分構成が同じだから全部同じ」くらいの暴論ですが、ふだん知らないジャンルのもの(車好き以外にとっての車種 / 植物好き以外にとっての樹種 / アイドル好き以外にとってのメンバーなどなど)に対してはほとんどの人類が暴論しがちなので、他人事だと突き放してサツガイ=サンひどいやつだなあとだけ解釈するのはできない。どんな人間でもある程度のひどいやつ要素を抱えているし、それはさておきサツガイ=サンは特別ひどいと思うし、特別ひどい所に良さや魔力がある……(個人の感想です)。
◆今なんて?心臓摘出を補填する恨みの力ってすさまじい。
◆サツガイ=サンの胸部の異界に手を……
◆シルバーキーは一介の鍼灸院のあんちゃんからどんどん神話存在になっていってしまったのにあいかわらず極めて小市民的な奥ゆかしい善良さを確かに持っているのがすごいです。なんと稀有な人格だろうか……
◆サツガイ=サンの貴重な「アバーッ!」なんですがそれ以上に銀色の血がサツガイ=サン成分なのかゾーイちゃん成分なのかシルバーキー成分なのかが気になってしょうがない。もしアヴァター諸氏がギンカクにも影を落としていたらワンソー何者やねんの度合いが強まって大変。
◆「だが貴方は!」のテンション上限地の文=サン、好き。
◆血の腐食に弱い金色の硬質素材の表皮はその手の者特効では?自分はその手の者です。ところで「俺は……」があまりにもサツガイ=サンの言いそうにない台詞なので、まさかブラスハート=サンの自我の残渣がさらっと身代わりにされてはいないか?などと勝手な空想がはたらいてしまう。
◆サツガイ=サンがやられてしまった……サツガイ=サン、さようなら、さようなら……とは思わず、また会いましょう……と思いました。自分は再登場の目がある場合は死亡描写が三度の飯より好きなので、破壊されているときのサツガイ=サンや死んじゃっているときのサツガイ=サンも勿論好きです。
未来へ……
お疲れ様です。この記事ではとりあえずAoMシーズン2における爆発四散までを見届けましたが、まるでお別れ感のない諸般の描写やいつ来るか分からない回想に読者は震えています。また第二、第三のサツガイ=サンが現れる限りこの記事は増殖し続けるであろう……
(追記)おる。あるていどサツガイ=サンが降り積もったため続きました。
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