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腎生検した日


きゃ〜〜〜とうとう腎生検当日

2021年11月24日

腎生検当日。
全身性エリテマトーデスによる腎臓攻撃(「ループス腎炎」という病名)の疑いがあるので、腎生検により病状を明らかにして治療方針を決めるらしい。
腎生検とは、腎臓に針を刺して細胞を採って、組織を見ることらしい。結果がわかるまでに1週間あまりかかるらしい。

朝ご飯が食べられないので、朝することがなさすぎて、なんとなくシャワーを浴びたがこれは正解だったようだ。(腎生検をしたあとは、3〜4日入浴ができない)
9時20分くらいから看護師さんが入ってきて準備が始まり、採血、採尿、点滴、尿道カテーテル、おむつをされた。おおごとだぞ、と思った。
わりかしすぐに寝かせられ、ベッドのまま部屋を出て処置室へ連れて行かれた。ベッドに乗って天井を見ながら移動なんて初めての経験。どこも悪くないのに、歩けるのに、すみませんという気持ちになる。
処置室についたあたりで、とても眠くなる。さっきまで意識明瞭だったのに、とにかく眠い。点滴でなにか入れられた!と思った。看護師さんたちが血圧計が壊れただのなんだの言って、自分たちで試しに測ってみたりしているのを楽しく見ていたが、眠い。医師が2名入ってきて調子を聞いてくる。眠くてなにも考えられないので「眠いです〜」と言うも、「ん?昨日よく眠れなかった?」とかとぼけられる。あなたがたが眠り薬入れたんじゃないのか〜〜〜?と心の中で思う。
うつぶせになって腰に麻酔を打たれる。腎臓から組織をとる際、息を止めねばならず、そのタイミングの練習を何度かして、いざ本番。何回も練習したので「もしかして今の、本番だった?」と期待したのだけど、残念ながら医師から「じゃあ次、本番いきますね」と言われた。バチン!!という、自分の体で鳴っているとは思いたくない音が2回響いた。全然痛くなかった。
すぐさま医師が針を刺したところを強い力で圧迫し始めた。10分くらい圧迫され続けた。すごい力。これ続けてるのすんごい腕疲れそう・・・。ここで潰されすぎて吐き気がしないように患者は朝食抜きなのかな、と思った。
圧迫が終わったら、保冷剤を背中に巻かれ、医師たちによりせーの!で仰向けにされた。わたしが力を入れると腎臓から血が漏れ出る危険があるので、脱力状態をキープしなければならず、完全脱力状態でひっくり返された。これもいい経験。またベッドに寝たまま、流れる天井を見ながら自室へ運んでもらった。
腎生検をしたあとは、6時間の絶対安静(ベッドに仰向けに寝たまま、足も動かせない)が必要で、動けるようになっても腹筋で起き上がることや重いものを持つことは制限された。腎臓というのは血管がものすごくたくさん通っている器官らしく、穴を開けたら、少しの動きや力の入れようで血が漏れてしまうかもしれないのだそうだ。そうなったらまた別の処置が必要になり大変なので、傷が塞がるまで1週間ほどは安静にするのだそう。

この6時間のベッド上絶対安静がきつかった。首を左右に動かすことや、手を動かすことは許された。ずっと同じ体勢なので腰やかかとが痛くなる。「足を動かしてはいけない」と思えば思うほど、動かしてしまいそうになる。
お昼ご飯は、寝たまま。看護師さんからおにぎりとおかずを食べさせてもらった。首も起こしてはいけない。パラマウントもしない。
6時間経つのを待つのは長かった。尿道カテーテルって、ささってるとずっとほんのり尿意がある感じですごく気になる。
6時間経って、絶対安静状態が解かれ、尿道カテーテルが抜かれた。痛かった。腎臓を刺されたところは麻酔が切れても全く痛くないけど、こういうのとか、ずっと同じ体勢だったことによるかかとの痛みはあった。
晩ご飯は座って食べられた。

2021年11月24日の晩ご飯

このあと、20時から深夜1時までぶっ続けで寝ていた。
深夜1時に看護師さんが巡回で来て目が覚めたが、病室廊下側の灯りをつけたままだった。こんな明るい中眠れるなんて。。疲れているのでは。。
というか、自室に無断で入ってこられることの恐怖よ(夜はコンコンしない)。すごくびっくりした。

こうして、もっとも恐ろしい日が無事終了した。

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