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尿をためる

腎生検翌日は、ずっと眠かった。
ひたすら喰っちゃ寝。(ひたすらと言っても病院食のみだが)
横になりたすぎる。
何かがわたしの身体に起こっているようだ。
この状態が終わったのは15:00すぎ。
やっと起きる気になり、箸を洗う、髪を洗う(入浴をしてはいけないが、髪を洗うのだけ許可が下りた)など活動した。
消費エネルギーが少なすぎるのに眠すぎた。背中の穴治すのに使っているのかな〜

腎生検のあと!すごい包帯でかいけど、傷口は穴1個だった

この頃のわたしの一日の仕事(やること)といえば、
朝起きて血圧や採血などの検査をされ、三食きちんとご飯を食べ、夜寝ることと、ご飯後の箸を洗うこと、排泄の記録をつけること、そして、尿をためることだった。
尿をためる。
病室のトイレの中には甕〜かめ〜と計量カップが用意されていた。今後、指示があるまではずっと、尿を計量カップでとり、トイレに流さずに甕〜かめ〜に貯めておくように言われた。尿がどれくらい出ているか、一日に何回も看護師さんがチェックしに来る。
衝撃的であった。
一日ためた尿は次の日の朝看護師さんが量を記録して、捨ててくれる。この尿を何かの検査にかけるのではないようだ。
甕〜かめ〜は毎日交換される。


尿をためるのを退院まで1ヶ月強続けたので、1回でだいたい自分が何mlくらい排泄したか感覚でわかるようになっていた。すごい。
退院したあと、またわたしの身に衝撃が走る。トイレに行って、便器に排泄して流してしまって本当にいいのか心配でたまらなくなって困った。尿をためる習慣が身についてしまったのだ。
トイレに流されていく尿・・・
を見てこんな感情になるなんて思ってもみなかった。退院後1週間くらいはトイレに排泄し流すことにためらいがあったと思う。

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