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いのちを育てる。

私の祖母は大変苦労した人で、

母がまだ子供の頃、
遮断機の降りている線路の中へ入って行こうとした時があったそうです。

背中に叔母を背負い、母と手を繋いでいた所を知らない男性にそっと肩をたたかれ、

「やめなさい。」のひと言でその先へ行く事をやめたそうです。

だから今、私はここに居て、
この悲しくも美しい世界を味わえているのですが。

最近、人が生まれてくる意味を考える機会をよく頂きます。

私はそんなものはないような気がしていて、ただ限られた時間を生き抜くだけで充分なのではないかと感じています。

夢を持ちなさい、何かやらないといけない、このままでは終われない…そんな気持ちはもういらない。

ただ生まれて、生きて、死んでいく。

その中で心惹かれるものに出合ったら、大切にして。

誰かに見せびらかす必要もなく、自分の中で温めていく。

身内の子供達をいていると、起きている時間ずっと楽しそうで、本来の人間の姿を見させてもらっている気がします。

ずっとずっと前から繋がっているいのちが、今、交差して出会う人々。

そこで生まれる悩みさへも、もう手放して、ただこの自分のいのちを育てることに集中。

大切な人たちのいのちが健やかに育ちますようにと見守る。

静かな朝に、ふと思いました。




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