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元事務系社会人のイギリスワーホリ現地就活記録〜応募数、スケジュールなど全体の流れ〜イギリスワーホリ就活#1


はじめに・社会人経験について

私は現在イギリスでワーホリ3ヶ月目になった者です。

新卒で普通の企業に入り、7年間事務系のお仕事をしておりましたが、いろいろ紆余曲折あり、物心ついたときからの夢であった「海外に住みたい」を叶えるためにイギリスにワーホリに来ました。

正確に言うと、イギリスのワーホリはビザがTier5(Youth mobility scheme visa:YMS visa)といい、必ずビザの期間中働いて税金を納めないといけないビザです。(合っているか不安ですが。。笑)

社会人経験についてですが、結構大きめの企業だったので部署も複数回変わりいろいろな業務を経験しました。
4年以上かかる長期プロジェクトの事業管理を担当したり、結構大きな額の予算管理・調整をしたり、データを使って事業分析をしたりと幅広くさせてもらったのかなと思います。
ただ、特定の職種というよりか、数年単位で部署が変わる俗にいうゼネラリストでしたので、ハードスキルは特に身につくことはなく…という感じでした。(でも、今回の就活でこれらの経験は決して無駄ではなかったなと感じることにもなります!)

そんな中で、30代に向けて漠然とキャリアを積み重ねていく不安があり、自分の中で前から好きだった英語を活かした仕事か、もしくは特定の専門的な知識を身につけられるようなお仕事にキャリアチェンジしたいという思いがありました。

当初は国内で転職活動をすることも考えておりエージェントさんともお話をしましたが、話を重ねていくうちにずっと海外に住みたいと感じていたことや、30歳までならワーホリでなんとか行けるかもしれないという希望も出てきて、思い切ってイギリスのYMSビザに申し込んだところ、なんと1回目でいきなり当選をしたという流れです。

ワーホリの中でもイギリスを選んだ理由は、単純ですがハリーポッターは小さい頃からのファンですし、イギリスのアクセントも好きでした。
また、イギリスのロンドンであればオフィス系の仕事も多いので、自分のキャリアのプラスになるような経験ができるかもしれないという思いもありました。

ということで就活は必然的にオフィスワークかつ英語を使う仕事がしたいとなったのですが、いろいろ試行錯誤しながら進めまして渡英して3ヶ月目で日系の企業からオファーをもらうことができました。

現地就活の際は当初は日系企業ではなく、絶対に現地企業に就職したい!と無謀な目標を掲げ、試行錯誤していたのですが、英語力が足りなかったり、いろいろ自分の目標の見直しをしたりして最終的には日系企業に働くことを決めました。

私は新卒で勤めてから一度も転職活動をしていなかったので8年ぶりくらいの就活にかなり苦戦しました。
私自身、いろんな方のブログを読んで参考にさせていただいたので、私も誰かの参考になればと思い、記事を書くことにしました。今回は、就活にかかった期間や感じたことなどの全体的な話を書きたいと思います。

渡英時点の英語力について

渡英時点の英語のスピーキング力はどれくらいかと言いますとネイティブキャンプのオンライン英会話を3年くらいしていて、指定のテストでレベル10のうちレベル9という結果が出ていました。


日常会話は簡単なフレーズを繰り返し使用したりするので、顔や身振り手振りを見ると特に問題なくできていましたが、イギリスに来てからはアクセントが難しすぎて会話の90%が聞き取れず、かなり冷や汗をかいている状況です。

他の記事で書く予定ですが、イギリス人面接官の質問がほとんど聞き取れず、毎回聞き直していたら苦笑されました…
それくらい英語力は上げてきたつもりであるもののネイティブ相手の就活の現実はかなり厳しかったです。
また電話面接になると相手の表情が見えないので、これも少し聞き取りづらいな、と思うことが多かったです。

就活の目的について

先に書いたように、キャリアチェンジをしたいという思いがあったため、自分の経験を生かして業界もしくはポジションを少し変えたいという考えがありました(キャリアピボットというんでしょうか…?)

ですが、前職業が事務系の職種でしたので、特段海外で活かせるようなハードスキルも全くありませんでした。(日本の運転免許くらい?笑)
こんな条件の中でかなり厳しい就活になるだろうなと思っておりましたが、自分の中で以下の3つの目標を決めていました。

  1. オフィスワークでかつ主に英語を使ってする仕事

  2. 現地企業(ここでいう現地企業は、日系企業のロンドン支店ではなく、外資企業のことを指しています。)

  3. 生活がギリギリにならないくらいの最低限のお給料

イギリス在住で就職活動をされた方はお分かりだと思いますが、これらはかなりハードルが高い目標だと思います。
なぜならなんのハードスキルもない、英語がペラペラじゃないので持ち前のソフトスキルも活かせない外国人は、現地の企業にとってほぼプラスにならないからです。厳しい言い方ですが、企業からしたらそうだと思います。

そして予想通り、現地企業ではCVは通らないし通っても英語面接で爆死するの繰り返しになり、就活がいつ終わるか分からないという不安がずっと続きました。
なので最終的には私を必要としてくれた日系企業で働くことに決めました。
現地企業で働くというのは単なる野望になってしまいましたが、この悔しさをバネに2年間英語力を伸ばしたいと思います。
実際YMSで現地企業に就職されている方は本当にすごいと思います!!

就活のスケジュールについて

2023年4月 渡英までの準備期間
前職を辞めてからすぐに就活の準備を始めました。
そのころはまだ渡英まで1ヶ月ありましたが、とりあえずココナラというサービスを使って英語のCVを作り(CVについても別の記事で書きたいことがたくさんあります。手始めにはいいかもしれませんが、このサービスで作ったCVだけでは十分ではない可能性があります)、ロンドンにある日系のエージェントさんに連絡をしてすぐにWeb面談を行いました。

2023年5月 渡英
着いてから2〜3週間は公的な手続きや家探し、観光で就職活動は一切せず。またヨーロッパ旅行したりもしていました。

2023年6月 本格的に就活を開始
本格的にCVを送り始めました。
この時期は現地企業に絶対就職すると決めていたので、日系のエージェントさんからの紹介のあった案件には「勤務条件(給与など)、自分の興味があるもの」以外には一切応募をしていませんでした。

とにかくココナラで作ったCVを片っ端から送っていく。日本人ポジションを求めている外資企業はもちろん、何か引っかかりそうなものは片っ端から送りました。Coverletter使い回し。
多分100〜200社送りました。全く反応がないか、次の日にお断りメール。
途中でCVがダメかもしれないと気づく。現地の友達からこれではダメと指摘を受ける。直す、送りまくるの繰り返し。
6月後半くらいから自分の経験をさらに細かく分析し、職種別にCVを作り直す。送りまくる。
6月後半に初めてindeed経由で1件現地企業のWeb面接の依頼がくる。

2023年7月 就活に集中
現地企業は厳しいと感じたため、日系企業にCVを送り始める。
この頃から現地企業のWebインタビューが入ったり、下旬にはプレゼンもあったため、資料の準備をしたり面接の想定質問の準備をしたりして忙しかった。
1つの会社が落ちれば、次の会社の面接が入ってくるという繰り返しで常に新しい面接の準備をしていた。

2023年8月頭 オファーをもらう
7月頭に入った日系企業のインタビューがスムーズに進み、オファーをもらう。
2次面接後の選考中の現地企業もあったが、催促しても選考に時間がかかると言われ、優先順位が高い候補者かどうかだけ教えてほしいというとあっさりそうではないし、オファーは出せないと言われ落ちる。笑(それなら早めに落としてくれ)
最終的に日系企業に決める。

どんな就活媒体を使ったか?

日系企業はこちらのエージェントさん経由で紹介してもらい、現地企業はLinkedInとIndeedをメインに使いました。
他にもCV libraryやReed.ukを使いましたが全く手応えがなく、Web面接の依頼やリクルータからの連絡は全てLinkedInかIndeedだったので、この2つがいいと思いました。

どれくらい応募したか?

ちゃんと数えていませんが応募した企業数はざっくりとこんな感じです。

CV送付:200社〜300社
一次面接:5件(日系Web面接2件、現地3件)
二次面接:2件(日系Web面接1、現地プレゼン1)
その他現地リクルーターからの面接依頼:2件(現地電話面接1件、Web面接1件)→どちらも✖️
最終内定:1件(日系)

イギリスでの就活で感じたこと

とにかく英語力、経験!!!これがあればなんとかなるかもしれない…?
私は、海外の大学院を出ていませんし、また学部時代と関連した職業にもついていません。
しかも一般的に見ると特定の職種というよりか事務職で括られてしまうような職歴であり、一貫性がなく、最初はかなり厳しい就活になると覚悟していました。確かに厳しい就活にはなりましたが、2ヶ月もするとグローバル企業のリクルーターから面接の依頼が何件か来たり、大学発のベンチャー企業から声がかかったりして、うまく経験をアピールできれば全く可能性0ではないんだな、という気持ちになりました。

経験はそのポジションにあった過去の経験が複数あると企業の目に止まりやすいかもしれない…

この就活で感じたことは、どのポジションも過去の経歴の中で2〜3つほどキーワードや経験がマッチしているとすぐに声が掛かったということです。
また外資企業の中でも、日本に関連している産業や取引先が日本の企業だったりするところから連絡がありました。

やはり関連する経験+日本人であることという部分で勝負するしかないのかなと思いました。
専門的な業種だと経験だけで勝負できるのかもしれませんが、私のようなノンネイティブかつ事務がメインだと経験だけで勝負するのはかなり厳しいと感じました。

CVの書き方が非常に大事

最初はココナラというサービスを使ってCVを作った私ですが、最終的には当初のCVよりかなり改善されました。正直、ココナラのサービスは素晴らしかったですが、あのままのCVで就活するのは難しいと思います。
実際に現地の友達に見せたら、目立たせるような色のついたデザインは逆にやめた方がいいと言われました。

1ヶ月くらいかけて、現地の友達に相談したり、Amazonで売っている下記のCVの書き方の解説本を読んだり、ポジションごとに内容を変えたりしました。

↓参考にしたイギリスのCVの本(うまく画像が出てこなくてすみません)
https://www.amazon.co.uk/gp/product/B07D9BMNWG/ref=ppx_yo_dt_b_d_asin_title_o01?ie=UTF8&psc=1

CVは面接に進むための非常に重要な入り口となるものなので、人事の人が見てこの人はこのポジションにふさわしいか?を判断する最初の材料になります。
ただ大量のCVが送られてくる会社はキーワードだけでパッと決めたり、自動的に振り分けるシステムでキーワードがなければ落としたりするみたいです。
もっというと、CVのスタイルが異常に奇抜だったり、文字のスタイルやフォーマットが整理されていないだけで落とされたりすることもあるようです。

ここら辺についてはこの記事では書ききれないので、別の記事にまとめようと思います。→別記事書きました!(https://note.com/yoyoino/n/ned96e71360d8

現地企業への就職を考えるなら3ヶ月以上はかかると覚悟し、生活資金が十分になければすぐにアルバイトを始めた方がいいかもしれない…

私は当初現地企業を目標に就活していましたが、私のような経歴の方は3ヶ月以上はかかると感じました。(経験に応じて人それぞれだと思いますが…)
私はアルバイトもまだ始めていなかったので軍資金が消えるまでに就職を決めるか、途中でバイトを始めるかという選択肢に常に悩んでいました。毎日お金だけは減っていくので途中からかなり焦り始めました。

お金の心配をなくすためにも、現地企業に採用されるまで就活を続ける場合は、最初から長期戦になることを覚悟して初期の段階で資金源を確保し、就活に集中した方がいいと思いました。

そしてコンスタントに就職活動に打ち込みつつ、たまにバイト・観光で息抜きというスタイルが確立できればいいのかなと思いました。
ただ、YMSビザは1年6ヶ月以上残っていないと採用してくれない企業も多いため、区切りはどこかでつけるべきだと思います。


冗長になりましたが、3ヶ月の就活全体的な話はこんな感じです。

次回は面接の個別の対策や心構えなどを書きたいと思います。
では、何か記事のリクエストがありましたらコメント欄にください。

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