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車を運転すると言うこと(18):雪の上を走るということ

雪の上を走るのはなかなか大変です。

お金も手間もかかりますし、車も「寒冷地仕様」と言ってバッテリーが大型の、少し高めの車を買わなくてはなりません。

駆動方式も四駆固定ですね。

FRと呼ばれる後輪駆動はちょっと怖いです。

あとカー用品。

まずスタッドレスタイヤと言われる冬専用のタイヤが必要です。

溝の切り刻みが際立っているのが特徴で、タイヤの溝を確認すれば、それが夏タイヤかスタッドレスか区別が付くほどです。

夏タイヤで雪道を走るのは、滑りまくるので自殺行為はおろか、他殺行為にも近いです。

毎年春と秋になると、このタイヤ交換でガソリンスタンドやカーショップが混雑します。

自分でタイヤ交換をするドライバーもいます。

タイヤは結構高いです。しかも四つありますからね。

価格は車種やタイヤのサイズによりますが、出費は約数万十万くらいでしょうかね。

さらにスノーブレードと呼ばれる冬専用ワイパーが必要です。フ

ロントグラスに降り注ぐ雪をはねのけるためには、夏用のワイパーでは無理です。

そして窓や屋根に積もった雪を降りのけるスノーブラシは不可欠です。

スノーブラシの柄の方は、スクレッパーの様になっており、窓に付着した氷をかき落とす事が出来、視界を確保するには欠かせないアイテムとなっています。

なお大雪の地方では伸縮タイプがお勧めです。安物は不便です。

最低限は以上ですが、できればバッテリーがあがる(充電が切れること)時のためにブースターケーブル(他の車のバッテリーにつなぐ太い赤と黒の対の電線)や、牽引ロープ(雪に埋もれた場合、他の車に引っ張って救出してもらう時に必要)、さらに除雪用のスコップがあったほうがよいでしょう。

このように、車両本体から始まって、様々なカー用品をひと通り揃えてからではないと、とても雪道を走ることは出来ません。

次に運転方法。

そもそも雪(H2O)というものは寒さや天候なのによって実に多様な路面を築き上げます。

・氷の様な止まりにくい発車しにくいツルツル路面
・圧雪アイスバーンの様な油断すると滑る路面
・ブラックアイスバーンと言って見かけ上はアスファルトの様な凍った滑る路面
・雪が溶けシャーベット状のべちゃべちゃ路面
・水分がなくザラメの様なハンドルを取られがちな路面
・スタッドレスタイヤの影響で凸凹した路面
・轍(わだち、タイヤの跡だけが削られた段差の状態)になりそこから抜け出すのにコツのいる路面
・雪が降り積もり走らせると後方に吹雪が巻き起こり、晴れてても後続車の視界を遮るような路面……。

いちいち挙げていてはキリがありません。それぞれに応じた運転方法が必要です。

冬道の運転方法には特徴的なものもあります。その代表がポンピングブレーキ。

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