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彼へ使う武器は「いかがわしい?漫画」のつもりだった…(結果はやっぱりヨワヨワマン)

以前紹介した彼との思い出はまだあります。

それは、あるイベントに参加をしたときなのですが、入院中以来10数年ぶりに彼を見かけたんです。

(あれっ!あすこにいる人ってBさんじゃないかな?)

そう思った僕は、近くまで車いすを漕いで行って声を掛けることにしました。

「あの~間違っていたら申し訳ないのですが、●●病院に入院していたBさんではないですか?」

「●●病院?あ~入院したことが昔あるよ!」

「やっぱりそうですか~良かった!僕、同室だったこともある辛島です。覚えていますか?」

「辛島?あ~辛島さんね、覚えているよ」

「よかったです!懐かしいですね~お元気ですか?」

「ああ、元気なのは元気なんだけど、なかなか自分で動くのは難しくなったから、今は施設に入っているんだよ」

「そうなんですか…」

「ところで、君は医者になったのかい?」

(えっ…)

まさか彼が覚えていたとは思いませんでしたから、一瞬言葉に詰まりました。

実は、入院中に同部屋だったころ、徐々に回復していた僕は、ベッド上で週刊コミック漫画雑誌(以下:漫画)を見ていました。100~200ページくらいあったと思うので、なかなかの厚さです。

ある日、いつものように彼が日課としている散歩?(コーヒーを買いにいくなど)のため病室を出ようとしたときに、ちょうど漫画を見ていた僕と目が合います。

すると、彼はドアの方に行くことなく、僕のベッドに近寄ってくるじゃないですか…彼の右腕はかなりの大さでしたから、てっきりぶん殴られてしまうのではないかと戦々恐々…

(最悪なときは、これで彼を…)

身の危険を感じた僕は、その漫画を「いざという時の武器?」にする気で臨戦態勢を整えます。

そして、いよいよ目前にやってきた彼。

(やばい…殴られる~)

僕が漫画を武器にする勇気もなく一瞬目をつぶったとき、彼はこう言ってきたんです!

「いつも熱心に勉強されていますね!見ていますよ。頑張って医者になってくださいね」

(えっ?)

彼のベッドから僕のベッドを見たとき、僕が毎回のように分厚い医学書を一生懸命読んでいるように映ったのかもしれません。

(これ、漫画なんだけどな…)

と言うわけで、彼の中では勉強熱心な青年は、プロ車いすマンにはなれたけど、当然医者にはなれず(って目指してもいなかったけど)

ただ、あれから時が過ぎても彼が僕のことを覚えていてくれたことは、とても光栄な事であってうれしかったな~と記憶しています。

いかがわしいマンガじゃないよ…
いかがわしいマンガじゃないよ…

いかがでしたか?

今回送った「僕からの手紙」が、何らかの形で、みなさんのプラスになれたら、とても光栄です!😊

読んだよ〜ってことで、スキを押してもらえたら、今後書いていく励みになりそうな気がします。🔥

できましたら、これからもたくさん手紙を送りますので、どうか目を通してほしいです。🙇

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