見出し画像

よば的思考 ~配信で“生きる”コメント~

 こんにちは!よばです。私はSHOWROOMというライブ配信サイトで視聴者(リスナー)側として楽しませてもらっています。他のライブ配信サイトも少しは見ているのですが、SHOWROOMは他と比べても視聴者が「個」として際立っているのが特徴的で、配信者と視聴者の双方向性(配信上での交流)のあるライブ配信媒体です。そういうこともあり、視聴者がどのようなコメントをするか、ということが良くも悪くも「配信の面白さ」に繋がることがある、と個人的に思っています。自分のコメントがきっかけになってルームが盛り上がったり、あるいは長い目で見て大きく成長していったりすると、嬉しいですよね。承認欲求・・とまで行かなくても、自身の存在価値が少しでも上がるのは嬉しいことだと思います。
 そこで今回は、私よば自身がどのようなことを気にしながらコメントをしているか、一度言葉にまとめておこうと思います。もちろんこの全てを常に意識してコメントしている訳でもありませんが、こういったことを少しばかり気にした「生きたコメント」をすることで、おこがましいかもしれませんが、ルームでの盛り上がりや成長に一役買えるかも知れない、と思っています。

はじめに

 まず、これは他の記事にも書いたことがあるのですが、原理原則として、「配信者が望まないコメントはしない」というものがあります。たしかに、配信・ルームを作り上げる要素の1つとしてリスナーやリスナーのコメントがあるとは思うのですが、やはり配信の主導権は配信者が持っていますし、そこを崩すわけにはいきません。視聴者側の無駄な自分語りだったり、主義主張を長々と述べたりとか、好き勝手にコメントをするのが良いとは到底思えません。無論、それを配信者が認めているのなら別ですが、そうだとしても、何がどこまで認められているかは、できる限り正確に把握しておく必要があります。つまり、私自身が考えているのは、「配信者の望む形の配信の中で、何ができるか」です。
 ざっくりと言えば「配信者の意思を汲んで、空気を読んで、ルームが楽しくなるようなコメントをする」なのですが、それを具体的な言葉として説明するとどうなるか、というのが意外と難しいと思います。その上で、改めて考えてみると、私、よばがSHOWROOMでしているコメントは、大きく4つに分類されます。1.ボケ2.ツッコみ3.絡み4.情報です。これらについて順番に説明していきたいと思います。

1.ボケ(話題の提供)

 配信を進めていく上でやはり大事になるのが「笑い」の要素だと思います。別にお笑いをやっていたわけでもないですし、それについて詳しいわけでもないのですが、配信においてもやはり「ボケ」「ツッコみ」の関係はあって、そのコメントがどちらに属しているのか考えながらコメントをするのが良いのではと思っています。まず視聴者からの「ボケ」においては、あくまで配信者からの「ツッコみ」があって初めて一連の流れが成立するということを特に意識しています。つまり、配信者側からどういったツッコミがあるかを想像し、そのツッコミで笑える状況かを予測する必要があるということです。
 広義には、「ボケ」は「話題(ネタ)の提供」(あるいはその一部)だと思っていて、まなまるさんのように配信中に曲リクエストを受けながらピアノを弾き語りするようなスタイルであれば、「リクエスト」もこれに当たることがあると思います。リクエストがもし採用されたらどうなるか、笑ってもらえるのかどうか、これを考えています。そしてこの「ボケ」において、私が一番気をつけているのは「展開」です。
 「ボケ」のコメントにおいて、基本的に被りは避けたいと思っています。Aが来たならA'へ、BならB'へ、せめて少しのずらしをしたいのです。「被せ」というものでしょうか。あくまでネタを選択するのは配信者なので、その選択肢が多い方が良い。完全に被る必要性がそもそもないのです。一方で、何もないところから突拍子もないおもしろコメントを狙うのは難しいので、むしろ連想ゲーム感で、他の視聴者のコメントを利用して繋いでいくのが楽だと思います(この点は、後に説明する3つめの「絡み」にも関連します)。配信者からしても、「コメント読み上げ+(同じような)ツッコみ」という比較的楽な形で、楽しそうな雰囲気を作り上げることができます。
 ちなみにこういう展開で個人的に理想だと思うのが、ハライチさんのネタです。最初はオーソドックスなところ、語感の似ているところから始まって、いつのまにかとてつもない流れになっている。シンプルな連想ゲームのようなものだと思うのですが、ハライチさんのそのようなネタ構成はすごく理想です。

2.ツッコみ(状況の強調)

 では逆にツッコみはどうか。視聴者がボケ役のときとの一番の違いは、配信者がボケ(ネタ)を提供している訳なので、ほぼ全てのことはその時点で終わっている、というところです。おもしろさのほぼ全ては配信者から提示されていて、つまりリスナーがすべきは「ツッコみ」という名の「状況の強調」だと思っています。
 変顔だったり、モノマネだったり、失敗談だったり、配信者が「○○」というネタを提供したなら、「○○wwww」や「○○って何?w」のようなシンプルなツッコミだけで充分配信が盛り上がります。ボケのときと違うのは、あくまでツッコみは状況の強調なので、言葉がいくら被っても良いということです。むしろ、同じ言葉でもたくさん並んでいた方が、見る側からしたら盛り上がって見えると思います(「たとえツッコみ」みたいな特殊な状況だと違うでしょうけれど)。既にコメントされているからもうしないでおこう、ではなくて、声を重ねることで場が盛り上がる典型で、ちょうど、テレビ番組でいうところの観客の声のようなものです。
 新たに見始めた配信に対して、視聴者がどうやったら円滑に参加できるかというと、おそらくはほんの些細なきっかけからだと思います。そうなると、「みんながしているコメントをマネする」というのは結構気楽なきっかけだと思っていて、そういう意味で、「ツッコまれやすい状態を作る」というのも、配信者視点からすれば集客の1つの方法なのかも知れません。
 ちなみにですが、少し言葉を変化させてツッコミをしようとするなら、私は少し待ってからにしていることが多いです。ある程度「同じ言葉でのツッコみ」が終わったタイミングで入れるという形で、どちらかというと、「状況の説明」や、改めて「状況の整理」をするようなツッコみ、という位置づけです。
 また、これは少し「ツッコみ」とは違うのですが、配信者が気づいていないような(ボケ)ポイントにツッコミを入れていくということもあります。言い間違いや読み間違いへのツッコミがまさにそれだと思うのですが、これについても基本的には言葉被りはOKだと思っていて、誰もが思いつくようなポイントでツッコむ時は被りを気にせずコメントをします。ただ、ちょっと人とは違うかもな、と思うところだったら、多少時間をかけても、できる限り正確に配信者さんに伝わるような言葉を吟味してからコメントします。

3.絡み(視聴者間の会話)

 これはSHOWROOM独自の考え方なのかも知れませんが、配信では、配信者×視聴者のコミュニケーションだけでなく、視聴者×視聴者のコミュニケーションが相当に強く存在しています。そもそもアバターを着替えられるというシステムなどが、視聴者を「個」として独立させる空気感を促進させていて、SHOWROOMにおいては我々視聴者が「数多く居る視聴者の1人」ではなく、れっきとした「1人の視聴者」としての存在意義を高めていると思います。その上で大事にしているのが、絡み(視聴者間の会話)です。
 あくまで多くいる視聴者の1人として認識されているうちは、そのルームに来なくなるのも簡単です(もちろん逆に戻ってくるのも簡単でしょうが)。でも、横のつながり、つまり視聴者間のつながりが強くなると、良くも悪くも離れづらくなります。無機質に見える文字面だけの人のお願いは断りやすいですが、目に見える人のお願いは断りづらい、そんなことありますよね。「私はあなたを認識していますよ」という絡み方をたまにするようにしています。ただもちろん、視聴者にもいろんなタイプがいますので、全ての視聴者を取り込もうとするのは避けるべきですが、とはいえその人がどういう人なのかを判断するにも、まずは絡んでみないとわからない、とも思います。配信者にとっても、視聴者同士の会話をみて、その視聴者の人となりがどのようなものかが判断できる、ということもあるでしょう。
 上に示した「ボケ」「ツッコみ」の連帯感という意味でも、この絡みを意識しています。別の視聴者が出したボケへの被せだったり、ツッコミを重ねて声を大きくしたり、視聴者すべてを巻き込んで雰囲気を作っていく、こういう連帯感はルームとして大事なことだと思っています。

4.情報(定期・補足・説明)

 いわゆる「定期出し」というものですが、その配信に関する情報(たとえば次枠の時間、配信者の紹介)についても、たまにすることがあります。定期出しとまでいかなくても、配信者がわからない情報をサッと調べて(あるいは記憶から出して)コメントしたりとか、あるいは説明したりとかもあります。特にこういった情報系のコメントで個人的に意識しているのは、「無機質な情報」として出すのか、「引っかかりのある情報」として出すのか、ハッキリさせるということです。
 単に無機質な情報として出すのも、メリットはあります。配信には一定程度「見るだけ(聞くだけ)」で参加している人がいるため、そういった一見無機質な情報だとしても「ああ、なるほど」と心の中でその必要性を感じて受け取ってくれることがあるのです。なので、この場合は特段返事のようなものは期待していません。
 一方で、何かしら「引っかかりのある情報」として出す場合は、ぱっと見たところ普通のコメントに情報を混ぜたり、配信者さんへのコメントの投げかけと見せかけて実は情報を含ませていたりとか、その情報の先に、配信者さん or 他の視聴者さんからのリアクションを期待しているという点が違います。
 特にこの後者ですが、こちらがコメントとしてサポートをすることで、例えば「最近配信に遊びに来てもらった人が知らないようなことだから、ちょっと説明してみましたよ」という意思が配信者さんに伝わると、配信者さんから更に説明が追加されることがあります。いわゆる呼び水というものです。このバランスは結構気にしていて、視聴者が全部説明してしまうのはおもしろくないし、新たに遊びに来てくれた人からしたら、配信者からの直接のコメントがあった方が印象に残るでしょう。私としては、あくまできっかけとして提示する、くらいが好きです。

おわりに

 大雑把に4つにまとめてしまいましたが、当然他にもいろんなコメントをしています。ただ、それらを含めて全てにおいて共通することとして、「全てのコメントは見られている」ということも意識をしています。そのルームの配信者や常連の視聴者はもちろん、ふらっと星・種集めにきた視聴者も、あるいは他のルームの配信者や視聴者が見ていることもある訳なので、そのことは忘れないようにしています。ほんの些細なコメントで誰かを傷つけてしまうことがあるかもしれないし、不快に思わせてしまうかも知れない。それにがんじがらめになって窮屈にコメントするのも「楽しむ」という点で良くはないと思いますが、どれだけふざけたコメントをしていたとしても、一定程度の理性というか、俯瞰で見る気持ちはあって良いのかなと思っています。
 つらつらと書き続けてしまいましたが、結局のところ大事なのは冒頭でも示した「配信者の望む形の配信の中で、何ができるか」だと思います。「ニワトリが先か、卵が先か」はとても難しい命題ですが、配信においては「配信者が先」です。配信者が配信開始ボタンを押さない限りは配信が始まらないのです。一視聴者として楽しんでいる自分からすれば、やはり配信者は、リスペクトしたい存在です。自分自身のコメントが、そんな配信者のみなさまの一助となれば、と思うのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?