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ダイヤモンドバイヤーが教えるカラーダイヤモンドのあれこれ

はじめましてダイヤモンドバイヤーのようへいと申します。

今回は今話題のカラーダイヤモンドについて解説します。

円安と値段の高騰で、中々手が出しづらい状況です。

しかし、ハイブランドがイエローダイヤを積極的に使用していたり、何かと話題に上がることが多いと感じています。

なので今回はカラーダイヤモンドの基礎的な選び方や名前のルールを解説していきます。



カラーダイヤモンドの色の種類


まずはどんな色がダイヤにあるのか。
実はダイヤモンドは思いつく色は殆どあります!
ただレアな色は希少で中々でてこないので、下記にメジャーな色をご紹介します。

  • ピンク

  • ブルー

  • グリーン

  • イエロー

  • オレンジ

  • ブラウン

上記のカラーダイヤも希少ですが割と見かけることが出来ると思います。

その他にかなり希少ですがたまに見かける色として

  • レッド

  • パープル

  • バイオレット

  • ホワイト

  • グレイ

等があります。
特にレッドダイヤモンドはとても希少で業界にいても目にすることは殆どありません。

カラーダイヤモンドの色の濃さの表記


次に色の濃さの表記について
分かりやすく画像で説明致します。

上記の図の通り右下に行けば濃くなり左上に行くと薄くなります。
しかし濃ければいい訳でもなく、濃くても暗いものは評価が下がります。
一般的な評価の順は以下になります。

FANCY VIVID>FANCY INTENSE>FANCY≧FANCY DEEP>FANCY LIGHT≧FANCY DARK>LIGHT

もちろん石の大きさや内包物で価格は変わりますが、同じ条件であればこの順番で価格が変わってきます。

カラーダイヤモンドの色の種類の表記

色の濃さの次は色の種類について

最初にカラーダイヤモンドは様々な色があると申しましたが、ストレートに色が出る事もあれば、色が混ざって中間色が出ることもあります。

FANCY VIVID GREENISH BLUE
FANCY VIVID PURPLISH PINK
FANCY VIVID YELLOWISH ORANGE

上記のような表現がされます。

基本的なルールとしては、一番最後に来る色の名前が一番濃く出ている色の種類になります。
例えば

FANCY YELLOWISH ORANGE
②FANCY ORANGISH YELLOW

上記のような石があったとして
①の石は黄色がかったオレンジ色
②の石はオレンジがかった黄色
ということになります。

この場合①はオレンジダイヤ②はイエローダイヤということになります。

またピンクとブルーはよく他の色と一緒になることが多い色味です。

ピンクダイヤはオレンジ、パープル、ブラウンと混ざることが多くパープル以外の色が入っていると価値が下がってしまいます。

ブルーダイヤはグリーン、グレイと混ざることが多いです。
一番最後にブルーが来るかどうかで価値がすごく変わるので一番最後に何が来ているかがとても重要になります。

カラーダイヤモンドの色の希少性と価値


ダイヤモンドの価格は綺麗かどうかではなく、その石のとれる量が多いか少ないかによって変わっていきます。
例えばブラウンダイヤは価格が低いですが汚いわけではなくただ沢山とれるので価格を抑えて提供することができています。

もし大きさ色の濃さ内包物の量が同じだった場合の価格順を個人的な感覚で記載します。

  • レッド

  • ブルー

  • バイオレット

  • ピンク・パープル

  • グリーン

  • イエロー

  • オレンジ

  • ブラウン

上から順に希少性が高く価格もそれに応じて高くなっていきます。

特にレッドダイヤは群をぬいて希少性が高いので実際に見れたらとてもラッキーです。

トリートメント処理について


最後にトリートメント処理されたカラーダイヤについて

宝飾業界におけるトリートメントとは天然に産出される宝石の外観や性質を改善するために行われる人工的な処理のことを指します。

なので元は天然ダイヤですがそこに照射処理や高温高圧処理をして人為的に色をつけたダイヤモンドのことです。

元々の石は天然の無色やブラウンのダイヤモンドを使っているので価格は元のダイヤモンドの価格+処理の手数料ということになります。

天然のカラーダイヤモンドよりかなりお安く手に入れる事が出来ますが色味もトリート特有の色味になることが多いです。
よく見るのはブルーグリーンのトリートが市場に出回っています。

トリートだから悪いわけではないのですが購入する時はトリートであることをしっかりと説明されたかは確認したほうがいいと思います。

最後に

如何でしたでしょうか。

カラーダイヤは凄く高価で手に入りづらい石ですがダイヤ特有のテリ輝きと地球が生み出した色味がすごく魅力的です。

また同じ色味カットの石も殆ど出てこないので愛着が湧きやすいのもいい所だと思ってます。

そしてカラーダイヤモンドはやはり色味が重要で同じ名前の色でも結構差が出てきます。

実際に購入する時は可能だったら直接ご自身の目で確認推奨です。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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