見出し画像

作文クラス運営の注意点8選(日本語教師)

こんにちは。Yuichiです。日本語教師をしたり、OUCHI de Internaitonalという日本人と海外の人を繋ぐイベントを主催しています。

本題の前にお知らせです。

OUCHI de International(日本人と外国人をつなぐオンラインイベント)


日本人と外国人をつなぐオンラインイベントを主催しております。現在はフィリピン、インドネシア、アメリカ、香港、スウェーデン、日本の方が参加して、英語や日本語でワイワイと話しております。

英語の勉強の集まりを超えて、様々な国の方が価値観を共有する場となっています。インターナショナルな雰囲気に興味がある方は、ぜひ顔を出してください。日本語ができる方が多いので、英語力は心配しなくても大丈夫です。

4月のOUCHI de Internationalの予定です。

4/7(木)、4/10(日) 、4/17(日)、4/21(木)、4/28(木)

いずれも日本時間の20:30-21:30です。
こちら参加フォームです。お友達にシェアしてくださると泣いて喜びます! https://forms.gle/UTgB1cZ8KMXZFzmHA


超初心者向け仮想通貨・NFT勉強会

画像1

3月5日(土)に行われました。アーリーさんと学ぶ仮想通貨・NFT勉強会のアーカイブ参加ができます。この分野に詳しいフィリピン人の友達のエンジニアに1時間みっちり仕組みを教えてもらいました。僕が逐次通訳を入れて、初心者向けに説明しています。

アーカイブの動画と、要約文があります。「自分たちは使わないけど、子供がこれから日常的にふれていくものだから仕組みを勉強できてよかった」と大変好評です。参加費は500円。参加にはFacebookアカウントが必要です。

よろしくお願いします。

作文クラス運営の注意点8選(日本語教師)

それでは本題です。

こんにちは。Yuichiです。経歴は以下の通りです。

2014-2017 タイの大学で日本語教師
2017-現在 国内専任講師
5月からは日本語教師養成講座など資格スクールの営業職にチャレンジ
転職の経緯はまた後日記事を出します。

今日はこれからはじめて作文クラスを担当する先生のお役に立てればと思い、記事を書いています。この参考例は、日本語学校で20週間コース、N3レベルの作文クラス、指定テキストがない場合です。


①20週間の配分
 

20週間は長丁場です。前半10週間は、構成や書き方をきっちりと抑え、後半10週間は、自由度を上げて自分で構成を考えて書けるようにすることを目標としました。


②避けるべき話題
 

勤務校では様々な国籍、思想を持つ学生がいるので、政治的な話題、領土問題、特定の歴史問題はできるだけ避けました。逆に、反応がよかったのは、「環境」「働き方」「日本(京都)の文化」「恋愛」でした。

③話題の選び方
 

 できるだけ教科書の話題を借りました。N3レベルで参考になったテキストは以下の二つです。読解教材も参考になりました。
・書くことを楽しむ中級作文

・中級からはじめるニュースの日本語聴解40

 ネット記事を引用する場合は、漢字や語彙が増えすぎるため、学生の能力に合わせてリライトしました。
 NHK, FNNオンライン、Abema TV(Youtube)など
 また、学生から授業で扱ってほしいトピックを募集しました。後半の10週間はおすすめです。


④書くときに使う表現を必ず導入する 
 

 これは私の失敗経験ですが、トピックを紹介し、授業で話し合い、宿題として作文を書かせました。その結果、書く力を伸ばせたかはわかりませんでした。学生の本来持っているレベルに依存していました。
 この表現は絶対に使ってほしいというものを授業で練習するようにしました。例えば、対比「一方」「それに対して」などです。

⑤授業の組み立て
 

 作文クラスは①トピックとして面白い内容、②書く力を伸ばす内容、③復習する内容で組み立てていました。経験上、面白いだけでは、書く力がつかないし、振り返りもしないと書くのが上手になりません。3つのバランスを意識していました。


⑥授業中に書く時間を確保する
  

 宿題だと、いろいろ調べて書いてくるため、書くときにどのぐらい辞書を使って書いているか、どのぐらい時間がかかるか、実際に見ていました。一つの表現の練習など10分ぐらいで書ける内容が適していました。


⑦クラスメイトの作文をシェアする
 

 自分の実力だけで作文力を上げるのは難しいです。
 ほかの学生の作文の発表を聞いたり、作文を読んだりすることで、クラス全員でレベルアップするように設計しました。

 →以前はpadletを使い、ほかの学生の作文にコメントを書かせました。


⑧宿題チェックは修正しすぎない。

文法的な間違いなどは下線だけにしました。自力で気づかせることを目標としています。


以上、作文クラスを運営するときに気を付けていた
こと8選をまとめました。
もう一度まとめると

①20週間の配分
②避けるべき話題
③話題の選び方
④書くときに使う表現を必ず導入する 
⑤授業の組み立て
⑥授業中に書く時間を確保する。
⑦クラスメイトの作文をシェアする
⑧宿題チェックは修正しすぎない。

これから作文のクラス運営をする先生がたのお役に立てれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?