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「文章が稚拙だ!」と悩んでいる生徒さんに助言しました。 「なるほど、こうすれば良かったんですね!」と言ってくれました。

英語の文章を書くようになるとおそらくは多くの生徒さんが感じる課題(悩み)の一つは「大人の」自分にとっては文章が稚拙すぎる!ということです。

頭の中ではもう少し深いことを考えているのに、文章にすると一文で完結。そして自分の英語の文章を読み返して、いやいや、こんな平たいことではなくて、もう少し複雑で深みがあるんだけど。。。

自分の英文はなんて子供っぽいんだ。。。

先日、そんな悩みを抱えた生徒さんが書いた文章に少しアドバイスをしてみました。

以下、生徒さんが書いた文章です。(ポイントをわかりやすくするため、少し内容は変えてます。)

My mother is coming to Tokyo to meet my boy friend.
My mother is going to see him for the first time. 
We are going to have dinner tonight. 
So, my mother is coming to Tokyo tonight.

私の生徒さんはショートエッセイを宿題で書いてくるのですが、私が宿題で出すショートエッセイは「主張→本論→結論」という論法に従って書いてくるように言っているので、上記のようなショートエッセイを作ってきます。

論法はこれで良いと思いますが、確かに生徒さんが感じるように一つ一つの文章はぶつぶつと切れている感じがあり、それが文章の稚拙さになってしまっているのだと考えられます。

上記の文章を見て私が行ったアドバイスは「後ろから説明を加える動名詞を使ってみよう!」です。

そして、以下が生徒さんと作ったアフターの文章です。

My mother is coming to Tokyo to meet my boy friend.
My mother is going to see him for the first time, wishing that I can marry soon. 
We are going to have dinner tonight. 
So, my mother is coming to Tokyo tonight, looking forward to meeting my boy friend.

足すことが出来たのは、「wishing that I can marry soon」と「 looking forward to meeting my boy friend」で、日本語では上記のようなシーンで良く使われるであろう、「うちの親、私に早く結婚してもらいたんだよね。」と「(早く結婚してもらいたいから)私の彼に会うのを楽しみにしてるみたい。」という二つの「親の気持ち」です。

上記の動名詞で説明を加えた文章を読んでみて如何でしょう?

読み比べると、生徒さんのビフォアーの文章は確かに事実の羅列しか表現できていないように感じますが、動名詞の修飾を加えたアフターの文章は母親の心情の描写が加わっており、少し臨場感が加わっているように感じるのではないでしょうか?

結婚を待ち望んでいる母、そして彼氏に会うのを楽しみにしている母の情景です。

実は英語は後ろから説明を加えていく言語なのです。

ですので、後ろから説明を加えるスキルの上達は、稚拙と感じる文章からステップアップする鍵となっていたりするのです。

せっかくなので、今日の例文を後ろから説明を加える感覚をフルに使って編集を加えた文章を載せてみますね。

My mother is coming to Tokyo to meet my boy friend, a fiance, with whom I just moved in together. 
My mother is going to see him for the first time, wishing that I can marry soon.
We are going to have dinner tonight at a hotel in Yurakucho where I usually go when I plan an important dinner. 
So, my mother is coming to Tokyo tonight, looking forward to meeting my boy friend and hoping that my marriage will be soon and that the day she can hold a grand child is also soon. 

上記は母親の心情をメインに、「今夜行くレストラン」そして「彼氏」に対し、それぞれ、「大切な夕食があるときにいつも予約するレストラン」そして「婚約者であり、同棲を始めた彼氏」という描写を加えてみました。

英語の文章は後ろから説明を加える言語なので、文章の開始はシンプルなものになりやすいのです。これが文章を子供っぽく感じさせてしまっている点でもあります。言い換えると、後ろから説明が少ない文章は当然子供っぽい文章に感じやすくなるのです。

文章が子供っぽいと感じているであれば、後ろから説明を加える感覚をぜひ身に着けてみてくださいね!

本日の内容は以下のリンク記事も参考になるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

それでは、また次のアドバイスの際に。

*こちらのマガジンは週1~2回の更新で投稿していこうと考えています。




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