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ストローパイプ

子供の時はどんな物も口に入れて確かめる


『ティッシュ』
『ダンボール』
『蟻』

そして


『ストローパイプ』


『ストローパイプ』は、まくら中材だ


パイプ枕の中のヤツだ




『ストローパイプ』と出会った発端は

私と親の枕の種類が違ったからだ




親の枕はフワフワしていたのに

私の枕はガサガサしていた

何だこのガサガサ?と、思って

中を見てみると、そこに



『ストローパイプ』がいた



小さな何かの集合体

水色で穴が空いてて

正直、何でこんな物を頭に乗せて寝ているのだろう


「気持ち悪いな」と、思ったのが最初の印象





凝視して5分が経過





おもむろに口に入れてしまった

すると

筒状の『ストローパイプ』は

平べったくなった

よくストローの先っちょを噛む人がいるが

そんな形になった

器用にそれを舌で、もうひと折り

御札みたいに長方形にする



しばらく噛んでいると、少し柔らかくなった

そして、飲み込む

それを7~8回繰り返した



ふと気付く



【このまま続けたらヤバいかもしれない】


すぐに止めて、昼下がりの寝室を後にした






私がこの話を覚えている理由は

子供ながらに

『自分のやってる事が、危ないんじゃないか?と思い途中で止めれた』からだ

好奇心には勝てない子供時代に

『思いとどまる』事が

自分の中では立派な事だったから



あのまま食べ続けていたら

お腹がパイプ枕になっていたかもしれない

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