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【ビジネス書解説】「シリコンバレー最重要思想家 ナヴァル・ラヴィカント」

こんにちは。
今回は、エリック・ジョーゲンソンさんの「シリコンバレー最重要思想家 ナヴァル・ラヴィカント」について解説していきます。

はじめに

ナヴァル・ラヴィカントは、シリコンバレーと世界中のスタートアップ文化を象徴する存在です。
彼はこれまでにいくつも企業を立ち上げて、成功させてきました。エンジェル投資家でもあり、初期段階のウーバーやツイッターをはじめ、数百社に投資をしています。
彼は経済的成功を遂げるだけでなく、人生や幸福に関する独自の哲学を語って、世界中の読者やリスナーを魅了しています。
彼が幅広く支持されているのは、成功と幸福を両立させている存在だからです。

彼は今も独自の方法で事業を構築し、投資を行いながら、健康的でバランスの取れた生活を送っています。
起業家にして、独自の投資家、資本家、エンジニアである彼からは、学ぶべきことがたくさんあります。
ナヴァルは生まれつき特別な才能があったわけではないです。貧しい移民だったナヴァルは、幼い頃インドからアメリカへ移住し、ニューヨークの治安があまりよくない地域で暮らしました。
15歳の時に、違法なケータリング会社で軽トラックの荷台に乗ってインド料理を配達したり、新聞配達や皿洗いなどを経験したり、いわゆる「生きていくのに必死な移民」でした。
そんな彼が、個人投資家として約200の企業に投資をして、莫大な富と成功を収めたのも、原則があります。

今回は、ナヴァル・ラヴィカントが学んだ幸福になれる原則を7個紹介します。
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具体的なアクションプラン

【1個目】 努力量は勝負を決めない

努力は富とはほとんど関係ないです。週80時間食堂で働いても、お金持ちにはなれないです。リッチになるとは、「何をするか」「誰とするか」「いつするか」を理解することです。

努力するよりも理解する方が大事です。もちろん努力は大事でおろそかにはできないですが、努力は正しい方向に向けなくてはいけないです。
もしあなたが取り組むべきことをまだ見つけていないのであれば、それを見つけるのが先決です。取り組むべきことが見つかるまでは、働き過ぎてはいけないです。

社会はいつでも新しいものを求めています。あなたが富を得たいなら、手に入れる方法がまだ知られていないものの中で、あなたにとって自然にできることを見つけなくてはならないです。
今すでに得意じゃないなら、あなたには向いていないことです。あなたが本当にのめり込んでいるものに集中してください。今得意で夢中になれるものが、あなたの「特殊知識」です。
特殊知識を見つけるには、あなたの生まれつきの才能や、純粋な好奇心、情熱を追い求めた方がいいです。人気の仕事の養成所にいったり、投資家の注目する分野に進んだりしても、特殊知識は見つからないです。
あなたが100%のめり込んでいるものでなければ、100%のめり込んでいる誰かに負けます。

インターネットを利用すれば、あなたに興味を持ってくれるオーディエンスが必ず見つかります。あなたにしかないものをインターネット上で表現するだけで事業を興せたり、富を築いたり、人々を幸せにすることができます。
大切なのは、自分らしさで競争から抜け出すことです。あなたが人と競争しているときは、まだ同じことをしている状態です。
あなたがあなたらしさの延長線上にある何かをつくってそれを売れば、誰もあなたに太刀打ちすることはできないです。


【2個目】 事業は小さくてもいいから所有する

事業の一部を所有しない限り、経済的自由の道はないです。
時間を切り売りしているようでは、たとえ弁護士や医者であっても、ある程度は稼げますが、経済的自由が得られるほどに稼げないです。休暇中もあなたの代わりに事業がたたき出してくれる不労所得は得られないです。
多くの人は、「勤勉に働けば富を得られる」「十分なお金を稼げる」といった誤解を持っています。

事業を所有しないと、あなたが投入した時間や労力に比例した報酬しか得られないです。給料制で働く人のほとんどは、時間を売ってその対価として報酬を得ています。
時給が高い弁護士や医者も同じです。
事業を所有しないと、寝ている間は稼げないです。引退後も稼げないです。
医者でもリッチになる人がいますが、それは開業するからです。
あなたが誰かのために働くときは、その誰かがリスクを背負って、説明責任を引き受けて知的所有権とブランドを所有しています。そんな彼らは、あなたに十分な報酬を払おうとしないです。あなたを働かせるために必要な最低限の報酬しかくれないです。最低限といっても高額かもしれませんが、引退後も稼げるような富は得られないです。

事業を所有するとは、一般的に株式を購入して少額株主になったり、会社を立ち上げてオーナーとして所有することを指します。
財を成す人は皆、必ず事業や何らかの知的所有権の一部を所有しています。
時間を切り売りしていては、富はやってこないです。


【3個目】 「べき」という社会的刷り込みをとっぱらう

人生をつらいものにしているのは、あなた自身かもしれないです。
人生に必要のないものの一つに、「べき」という言葉があります。「べき」という言葉が頭に忍び込んでくるのは、罪悪感や社会的刷り込みのせいです。
何かを「やるべき」だからやるのは、本当はやりたくないことです。やっても惨めになるだけです。
人生からなるべく「やるべきこと」を取り除くことが、人生における不安を和らげる方法の一つです。

心の平安の敵は、社会や他人によって植え付けられた期待です。
社会は「お金を稼げ」「大きな家を買え」とあなたに言ってきます。これは大人数の競争ゲームです。
しかし、戦うのは他人ではなく自分自身です。幸福になるように自分を訓練するのは、完全に内面に関わることです。外側からあなたの進捗を見ることはできないし、外側から検証されることも無いです。つまり、競争ではなく1人ゲームであるべきです。
人間は働きバチや働きアリによく似ています。社会性の動物で、外からプログラミングされて、外から動かされています。大人数のゲームだけで競い合っています。

しかし、現実には人生は一人ゲームです。あなたは一人で生まれて、一人で死んでいきます。何を解釈するのも一人ですし、何を記憶するのも一人です。
人間の感情で特に克服するのが難しいのは、ねたみです。ねたんでも何もいいことはないです。自分は情けない気持ちになるし、ねたんでいる相手は相変わらず成功していたり、ルックスがよかったりします。
しかし、ねたんでいたどの相手にも、1つの側面をねたんでいるわけではないです。その人の体が欲しいとか、お金が欲しい、人柄が欲しいことではなく、まるごとその人になる必要があります。
こういう場合、その人の反応や欲望、家族、幸福レベル、人生展望、自己イメージ等をすべてひっくるめた存在になりたいのか、自分に問いかけてみてください。

その人と完全に、四六時中、100%入れ替わる覚悟がない限り、妬んでも仕方がないです。
これに気が付くと、ねたみは自然と消えて、自分でいることに満足することができます。


【4個目】 習慣が人をつくり、人を変える

心の平安や幸福は「スキル」です。生まれつき備わった資質ではないです。遺伝的なものもあるし、環境による条件付けも多いですが、自分でその条件を解くことも、やり直すこともできます。
幸福は徐々に増やしていけます。「できる」と信じることが、出発点になります。

幸福は学べるスキルと気付くことから全てが始まります。栄養管理やダイエット、お金儲け、デート、人付き合いなどと同じスキルです。
幸福になることに本気で集中して取り組めば、世界は生きやすくなります。

幸福のスキルは、よい習慣を積み重ねることで身につきます。
例えば、酒を断つと気分が安定します。フェイスブックやツイッターを断っても気分が安定します。
要は、もっと幸福な人間になると心に決めて、自分の生活を見直して、軽率な悪い習慣を良い習慣に置き換えることが大切です。
突き詰めれば、あなたの習慣と、あなたがいつも一緒にいる人たちが、あなたという人間を作っています。
年を取るにつれて幸福になっていくかいかないかは、身につけた習慣によって決まります。長期的な幸福を高める習慣を身につけているか、ポジティブで明るい人を周りに集めているか、尊敬できる人たちと付き合っているか、これらが幸福を左右します。
友人や一緒に働いている人を慎重に選んだほうがいいです。


【5個目】 欲を常に一つにする

人生はどんな状況でも、選択肢は必ず3つあります。変えるか、受け入れるか、放っておくかです。
何かを変えたいと思うのは欲望です。変えることに成功するまで苦しみ続けることになります。だから、欲望を持ちすぎてはいけないです。どんなときでも、目的意識とモチベーションを持つために、人生の大きな目標を1つ選んでください。

欲を2つ以上選ぶと、気が散ってしまいます。1つでも十分大変です。「これをしなくては、これを変えなくては」なんて考えていると、今この瞬間を味わうことは難しいです。
しかし、何かを変えたいと願いながら変えなかったり、放っておきたいと願いながら放っておかなかったり、受け入れたいと願いながら受け入れないのは、良い選択とは言えないです。
ほんとんどの苦しみは、このような悩みから生まれます。そういう時は「受け入れる」ことをしてください。
「受け入れる」とは、どんな結果が出ても気にしないこと、一歩下がって物事を客観的に捉えることです。

あなたの求めるものが必ず手に入るとは限らないです。もしかすると今起こっていることが、あなたにとって最善なことかもしれないです。それを現実として早く受け入れれば受け入れるほど、早く適応できます。
受け入れる状態に達するのはとても難しいです。コツは2つあります。
1つ目のコツは、一歩下がって今までの人生で経験した苦しみを見つめることです。

「この前仕事で失敗したとき、どうなったか」「病気を患ったとき、どうなったか」「恋人と別れたとき、どうなったか」と思い返してくさい。
そうすると、そこからの数年間であなたがたどった成長と向上を振り返ることができます。
2つ目は、「この状況のポジティブな面は何か?」と考えることです。
例えば、渋滞で会社に遅れそうなときに、メリットを考えてみてください。しばらくの間、外の景色を眺めていられることや、退屈な職場で過ごす時間が減ることなど、どんなときでも何かしらポジティブなことが見つかります。
人は、自分の力では変えられない物事や状況を受け入れるのに時間がかかります。しかし、常にその状況のポジティブな面を考えることで、あなたの納得のいく形で腹落ちすることができます。
基本的に、すべてに通じる大きなコツは、死を受け入れることです。死は僕たちに起こる何よりも重要な出来事です。死を見つめて、死を受け入れたときに、人生に大きな意味が生まれます。
どうせすべて最後は塵(ちり)になります。自分が残そうとしている足跡も残らないです。子孫もいなくなるし、地球も、太陽系も塵になります。
あなたがこの世にいられるのは、ほんの一瞬でしかないです。あなたのやっていることの虚しさを自覚すれば、人生は「楽しいゲーム」だと思うことができます。

あなたが心から楽しまず、心から幸せでないからといって、誰も喜びはしないです。あなたが不幸だからって誰の得にもならないです。この世にいられるわずかな貴重な時間を無駄にしているだけです。
現実をできる限りポジティブに解釈して、現実を味わいながら人生を過ごしてください。
常に死を意識して、死を否定しないことが本当に大切な考え方です。


【6個目】 健康を最優先に考える

あなたが人生において最優先ですること、幸福よりも家族よりも仕事よりも優先することはあなた自身の健康です。すべてはあなたの体の健康から始まります。第二があなたの心の健康、第三があなたの心の安らぎ、その次に家族の健康や家族の安泰です。

現代社会は人間本来の生き方ができなくなってきています。
現代の食事は、人間が食べるように進化した食事とはかけ離れています。正しい食事は、野菜をメインにして少量の肉と木の実を食べることです。
運動についていえば、ランニングマシンで走るよりも、そとで遊んだほうが健康になります。
また、人間は靴を履いて歩くようにはできていないです。腰と足の問題の多くは靴が原因です。
人間は衣服で体を常に温かく保つようにはできていないです。ある程度寒冷にさらされるようにできていて、それが免疫系を起動させます。
完全に無菌で清潔な環境で暮らすようにもできていないです。そのせいで免疫系が鍛えられないためアレルギーが起こります。

少しでも人間としての機能を活かすためには、糖と脂肪の組み合わせを避けることです。脂肪は満腹感をもたらします。脂っこいものを食べると満腹感を感じます。
これに対して、糖には空腹感を促す作用があります。脂っこい食事に糖を加えると、糖は空腹感を促して、脂肪はカロリーになるためドカ食いしてしまいます。だから、どんなデザートも大量の脂肪と炭水化物の組み合わせです。
自然界には炭水化物と脂肪の両方を含む食べ物はほとんどないです。糖と脂肪の組み合わせは本当に危険です。食事ではそれに気を付けてください。
次に運動ですが、運動は何でもいいから毎日やることです。どんな運動をするかなんてほとんどどうでもいいです。ウエイトトレーニング、テニス、ピラティスなど何をするかで迷う人が多いですが、それはピントがずれています。

大事なのは何であれ、毎日やることです。あなたにとって最適な運動は、あなたが毎日やりたいと思えるほど好きな運動です。
多くの人は「時間がない」といいます。良い習慣を勧められると、できない言い訳を始めます。一番よく聞く言い訳が「時間がない」です。
時間がないのは、「それは優先事項じゃない」の言い換えです。本当に考えなくてはいけないのは、優先すべきかどうかです。最優先事項だと決めたら、何をおいてもやるはずです。
幸福よりも、家族よりも、仕事よりも、あなた自身の健康を優先してください。あなたの体の健康がなければ何も始まらないです。そう考えると、運動する時間がないなんて言ってられないです。
食事でジャンクフードを我慢して、運動をする辛い選択をすれば、長い目で見て人生が楽になります。病気にならないし、不健康にならないです。
これは価値観についても同じです。今楽な選択をしていると、人生が全体的にずっと辛くなります。


【7個目】 自分に自由を与えて広げる

困ったときに助けてくれる大人はいないです。
誰もがその場その場を切り抜けながら生きています。必要に応じて選択をしながら、自分の道を切り開くしかないです。
人は人生にいろんな期待を持っています。勝手な期待は早く砕いた方がいいです。

まずは、自分の時間を大切にすることです。あなたにあるのは時間だけです。時間はお金よりも大切です。時間を無駄にしてはいけないです。あなたがやりたいこともやらずに、お金儲けもせずに、学ぶこともしていないなら、それは無駄な時間の使い方です。
他人を喜ばせることにも時間を使ってはいけないです。他人が幸せになるかどうかは他人の問題です。あなたの知ったことではないです。あなたが幸せであることが、他人の幸せにもつながります。他人から自由になることを優先してください。
また、怒りからも自由になるべきです。怒りは暴力の前触れです。怒っているときの自分を観察してください。怒りは状況をコントロールできなくなった状態です。
しかし、現実が変わるまで肉体的、精神的、感情的混乱に苦しむことを忘れないでください。
あらゆることから自由になるには、ありのままの自分でいることです。自分でいることを抑えると、気に入らない相手や気に入らない仕事に、数分どころか数年とらわれることになります。

解説は以上です。
ナヴァル・ラヴィカントの人生の物語は教訓に満ちています。
人生の本質を見抜く彼の考え方を知ることで、世界を見る目が変わった人は多いです。
ナヴァルのキャリアを深く知るうちに、小さな積み重ねがどんな大きな成果を生むのか、個人がどんなに大きな影響を及ぼせるのかを知ることができます。
ナヴァルの数々の成功は、決して運によるものではなく、まったくのゼロから自力で築き上げたものです。ニューヨークの貧しい移民の子だった頃から、富と幸福を手に入れるためには何が必要かと考え続けて、それを淡々と実践してきました。
そんな彼が実践してきたことで、特に重要な7個のアクションプランを紹介しました。
多くの人は成功したい、幸せになりたい、お金持ちになりたいと思っているはずです。今回紹介したアクションプランを一つでも多く実践して、あなた自身の人生を豊かにして下さい。
今回の解説が良かった、タメになった人は、いいねやコメントをお願いします。


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