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【ビジネス書解説】「70歳から一気に老化する人しない人」

こんにちは。
今回は、和田秀樹さんの「70歳から一気に老化する人しない人」について解説していきます。

はじめに

現在の70代の人たちは、戦前生まれの人が70代になったころと比べて、格段に若々
しく、元気になっています。
このような元気な70代が増えた理由には、栄養状態の改善が挙げられます。
戦後生まれの人は、栄養状態を大きく改善してきたからこそ、平均寿命を伸ばし、体格も立派になって、健康で若々しさを保つようになってきました。

人生100年時代の「長い老い」の期間を健やかに過ごすためには、脳の機能と運動機能をいかに保つことができるかがカギです。
そこで重要になるのが、70代の過ごし方です。
70代前半であれば、認知症や要介護になっている人は、1割もいないです。
けがをしたり、大病を患ったりさえしていなければ、大抵のことはできます。
この人生最後の活動期にしっかり意識して過ごすことで、脳も体も、若さを保つことができます。
さらに、要介護となる時期を遅らせることも可能になります。
元気な80代へシフトしていくためにも、70代はとても大切な時期です。

今回は、老けないで豊かに70代を過ごすための方法を9個紹介します。
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具体的なアクションプラン

【1個目】 意欲を低下させないこと

今の70代は若々しくなってきたとはいえ、この年代ならではのリスクもたくさん抱えています。
その最たるものが「意欲の低下」です。
40代、50代の人が何もせずにゴロゴロと寝て暮らすような生活をしたとしても、ただちに脳機能や足腰が衰えることはないです。
しかし、70代の人がそのような生活をしてしまうと、すぐに衰えてしまいます。
70代というのは、意欲的に身体を動かしたり、頭を使ったりしないと、すぐに要介護になってしまうリスクを抱えています。
これは多くの高齢者自身も分かっていることですが、実際に身体を動かし続けたり、頭を使い続けることを実践できる人は少ないです。

なぜなら、頭で理解していても、70代になってくると意欲の低下が進み、活動レベルが低下してくるからです。
何事にもやる気が湧かず、興味が持てなくなって、人に会うのも億劫になり、出不精になる傾向も出てきます。
この、「意欲の低下」こそが老化で一番怖いことです。

病気やけがをきっかけに老け込んでいくという事もありますが、加齢とともに意欲の減退が要因となって一気に年老いていきます。

意欲の低下が顕著になるのが、まさに70代です。
70代から80代に向けて元気に過ごすことができるかどうかは、70代においていかに意欲の低下を防ぐかにかかっています。


【2個目】 脳と身体を使い続けることを習慣にする

70代の時期に脳機能も身体機能も意識して使い続ければ、80代、90代になって要介護になる時期を遅らせることができます。
まずは、活動レベルを落とさないよう、前頭葉と男性ホルモンの活性化を促す必要があります。
そのためにも、使い続ける「習慣作り」が大切です。

多くの人は、70歳前後で仕事からリタイアします。
つまり、これといって身体を動かしたり、頭を使ったりする理由が無くなってしまいます。
70歳頃から、意図的に脳を使う、身体を動かす習慣がないと、脳機能も運動機能も使い続けることはできないです。
また、70代の習慣作りが大事な理由は、70代で始めた習慣は80代以降も生涯にわたって続きます。

運動だけでなく、観劇や絵画(かいが)、囲碁・将棋、俳句などの趣味の活動でも、70代で習慣化しているものは、80代になってそれをやめるということは、なかなかないです。
70代のうちに何もしなかった人が、80代になってから新たな習慣をつくることはかなり難しいです。
だからこそ、現役時代に近い身体機能や意欲のあるうちに、良い習慣を身につけておくことが大切です。

70代の人たちは、放っておけば何もせず、すぐに老け込んでいく危険性があります。
このタイミングで、意識してよい習慣をつけることで、80代になっても元気な状態を保つことができます。


【3個目】 引退しない

定年延長や定年後の再雇用など、高齢者になっても働く環境が整備されつつあります。
しかし、70代ともなれば、現役時代に長年勤めていた会社を退職している人が多いです。

70代に一気に老け込む人の典型は、仕事をリタイアしたときから、あらゆる活動をいっぺんにやめてしまうというケースです。
これまで一生懸命働いてきたから、引退したらもう何もせず家でゴロゴロ過ごしたいと、退職の日を指折り数えて待っている人までいます。

しかし、70歳まで現役で仕事をしていた人が、退職後の生活で何をするか考えることなくリタイアすると、一気に老け込んでしまうことが多いです。
働いているときは、デスクワークのような仕事であっても、通勤などで思っている以上に身体を使っています。
しかし、退職してから家にこもりがちになってしまうと、70代の人なら1か月もすれば、運動機能はかなり落ちてしまいます。

そうならないためにも、退職を迎えたら、これまでの仕事の代わりに次に何をやるのかを考えて、事前に準備しておくことが大切です。
寿命が延びて、90歳、100歳まで生きるこれからの時代は、「引退する」という考え方自体が、老後生活のリスクになります。
引退など考えずに、いつまでも現役であろうとすることが、老化を遅らせて、長い老後を元気に過ごす秘訣なのです。


【4個目】 変化のある生活をする

よく、「頑固な年寄り」という言い方をすることがあります。
歳をとって融通(ゆうづう)が利かなくなり、いつもムスッとしているような老人がいるとしたら、前頭葉の萎縮(いしゅく)が進んでいるかもしれないです。

前頭葉の萎縮は、40代からすでに始まっています。
萎縮がどんどん進んでいくと、50代、60代くらいから「思い込みが激しくなった」「頑固になった」「怒りっぽくなった」といった傾向が少しずつ出てきます。
70代になるとこの傾向がさらに強くなるばかりか、何事にもやる気が出なくなります。
これまでやっていたこともやらなくなり、会っていた人にも会わなくなり、家にこもりがちな生活になります。

そうならないためにも、前頭葉の老化を防ぎ、意欲レベルを維持することが重要です。
前頭葉の老化を防ぐには、「変化のある生活」をすることがいちばんです。

前頭葉は、想定外のことに対処するとき活性化する部位です。
毎日単調な生活を繰り返していると、前頭葉は活性化せずに衰えていきます。
仕事やボランティア、趣味の集まりなど、外に出かける用事を生活の中に組み込むことが、単調な生活を送らないためにもっとも簡単な解決策です。

日常生活におけるルーティンをなるべく避けることも大事です。
散歩をしている人はいつもと違ったコースを歩いてみたり、行きつけの店がある人は、新規開拓のお店に挑戦してみたり、読書が趣味の人なら同じジャンルの本ではなく、別のジャンルに挑戦してみてください。
簡単なものであれば、いくつになっても新しい体験を生活に組み入れられるはずです。


【5個目】 アウトプットをすること

脳を若々しく保つために、改めて勉強をしようと考える70代は多いです。
時間に余裕ができ、本を読んで新しい知識をため込もうとします。
しかし、高齢者に求められる勉強は、知識をインプットすることでは無いです。
前頭葉を萎縮(いしゅく)させないためには、アウトプットが重要です。
70代は、これまで長い時間をかけて人生で多くのことを学んだ人です。
知識が十分に蓄積されています。
新しい知識をインプットするよりも、これまで自分が溜め込んだ知識をアウトプットしてください。

仕事から離れ、実際に会って話をする人が減ると、アウトプットの機会も減ってしまいます。
そうなると、インプットした知識が出にくくなってしまいます。
それを避けるためには、SNSなどの使用も大切です。
今ならブログやツイッターなど、考えついたら直ちに言いたいことが言えます。
脳の老化予防から考えると、こうした「アウトプット型」になる方が若々しさを保つことができます。

また、せっかく発信するなら、人と違うことを言うように心がけてください。
多数派と違う意見を発信することで、前頭葉をより強く刺激できます。
人目を気にすることなく、面白いことを発信するようにしてみてください。
そうすれば、心身ともに健康的で若々しい毎日を送れるようになるはずです。


【6個目】 転倒リスクを減らす

70代にとっては、転倒してけがすることも、一気に老け込んでしまう要因です。
若い人であれば、骨折して3週間入院したとしても、そんなに時間がかからずに元の生活に戻っていきます。

しかし、高齢者が3週間も入院すれば、運動機能はもちろん、脳機能も急速に衰えます。
病院という慣れない環境で不自由な生活を強いられると、認知症のような症状が出始めることもあります。
最悪の場合、入院中に他の病気を患い(わずらい)、寝たきりの生活になってしまうことも起こります。

このように、転倒はその後の人生を大きく左右してしまうリスクです。
簡単な対処法は、元気なうちから、自宅室内の動線に合わせて、手すりなどを設置しておくことです。
最近は工務店に頼まなくても、ホームセンターで手軽に購入できます。
手すりをつけたから絶対安心ということではないですが、転倒リスクを減らせることは確かです。

また、服用している薬の見直しもしてください。
高齢者になると、夜、眠れないために医師から精神安定剤を処方されている人が多くいます。
しかし、安定剤には力が入りにくくなる作用が入っています。
深夜、トイレに行く際に転倒したり、階段から落ちたりするといった高齢者の事故はよくありますが、これらの中には服用している薬が関係していることが多いです。

もし、力が入らないといった自覚症状が少しでもあるなら、医師に相談をして、薬の変更を相談してください。
元気なうちから転倒リスクを減らしていくことが大切です。


【7個目】 ダイエットをしない

高齢になってからも、健康のため、美容のためとダイエットをする人がいます。
でも、これも一気に老け込むリスクとなります。
病気のため食事制限をせざるを得ない場合は別として、少なくとも70代になったら、ダイエットなどしてはいけないです。

やせている人の方が、太っている人よりも6〜8年早く死亡することが明らかになっています。
そして、最も長生きなのは、少々ふっくらしたとしたタイプの人です。
また、見た目の若さについても、実年齢よりも10〜20歳近く若く見えるような人は、ふっくらとした人です。
逆に、実年齢よりも老けて見える人は、やせ気味の人です。
やせていることで肌の張りやツヤも悪く、しわが目立ってきます。
こういった人たちはたんぱく質が不足している傾向があり、毎日の食事を尋ねてみると、とてもあっさりとした食事を日常的に摂っていることがよくあります。

高齢になってからのたんぱく質不足は、老化を早めます。
また、免疫力の低下をもたらします。
そのため、がんをはじめとした様々な病気のリスクも高まってしまいます。
70代になったら、栄養の不足に気を付けて、摂り過ぎについては過敏になる必要はないです。

食べることが好きで、それができる健康状態なら、あまり我慢する必要はないです。


【8個目】 人付き合いを見直す

70代になると、人付き合いがだんだん億劫になってきます。
しかし、老化を防ぐという意味では、人付き合いは大切です。
人付き合いをするということは、前頭葉を使うことでもあり、それにより脳の老化を遅らせることができるからです。

また、人付き合いをしていると、男性ホルモンが少しづつ増えてきます。
それによって、さらに人と交流する意欲が増すという好循環を作ることができます。
70代になっても、なるべく人付き合いは絶たず、続けるようにしてください。

注意したいのは、嫌な人と付き合うことについては、もうやめた方がいいということです。
義務感や惰性で嫌な付き合いを続けるから、人付き合い自体がどんどん億劫になります。

70代にもなれば、自分の気持ちに素直になって、交友関係を見直し、好きな相手、楽しい仲間とだけ付き合えばいいです。
スポーツの話が好きな人は、そういった話題で盛り上がれる相手。
政治の話が好きなら、そういう話ができる相手。
どんなテーマであれ、何でも言いたいことが言える相手が理想的です。
意見が違っても、言いたいことが言い合える相手との交流は、前頭葉の活性化には最適です。


【9個目】 やりたくないことをやらない

嫌なことをやることでストレスをためてはいけないです。
過度のストレスがかかると免疫力は低下し、体と心にダメージを与えてしまいます。
70代は「楽しめているかどうか」が、免疫機能に大きく影響してきます。
「まだこれならできる」という何かを考えて実行に移してみてください。
無理のない程度にやれることを見つけてみてください。
これは、人付き合いについても同様です。
人付き合いが好きな人はどんどん外に出てみてください。
逆に人付き合いが苦手な人は、直接会って会話をしなくてもいいです。

ただ、どうやって他者と関わるかは考えてみてください。
例えば、SNSなどを使って、何か自分の意見や趣味のことを週に一度でも発信するということでもいいです。
ツイッターやインスタグラムのように手軽に同じテーマに興味を持っている人とやりとりをし、そこから知らない人も交えて勉強会や学習サークルが始まることだってあります。
好きなことを言い合える場所で、情報交換をするだけでも、体と心を若々しく、はつらつとしたものにするのに役立つはずです。


まとめ

それでは、まとめていきましょう。

【1個目】 意欲を低下させない

《「意欲の低下」こそが老化で一番怖いこと》

意欲の低下が顕著になるのが、まさに70代です。
70代から80代に向けて元気に過ごすことができるかどうかは、70代においていかに意欲の低下を防ぐかにかかっています。


【2個目】 脳と身体を使い続けることを習慣にする

《脳機能も身体機能も意識して使い続ける「習慣作り」が大切》

70歳頃から意図的に脳や身体を動かす習慣がないと、脳機能も運動機能も使い続けることはできないです。

70代の習慣作りが大事な理由は、70代で始めた習慣は80代以降も生涯にわたって続くからです。

現役時代に近い身体機能や意欲のあるうちに、良い習慣を身につけておくことが大切です。


【3個目】 引退しない

《これまでの仕事の代わりに次に何をやるのかを考えて、事前に準備しておくことが大切》

寿命が延びて、90歳、100歳まで生きるこれからの時代は、「引退する」という考え方自体が、老後生活のリスクになります。
引退など考えずに、いつまでも現役であろうとすることが、老化を遅らせて、長い老後を元気に過ごす秘訣です。


【4個目】 変化のある生活をする

《前頭葉の老化を防ぐには、「変化のある生活」をすることがいちばん》

仕事やボランティア、趣味の集まりなど、外に出かける用事を生活の中に組み込むことが、単調な生活を送らないためにもっとも簡単な解決策です。
日常生活におけるルーティンをなるべく避けることも大事です。

新しい変化を日常に与えて、老けない身体をつくっていくことが大切です。


【5個目】 アウトプットをする

《前頭葉を萎縮させないためには、アウトプットが重要》

70代は、これまで長い時間をかけて人生で多くのことを学んだ人です。
知識が十分に蓄積されています。
新しい知識をインプットするよりも、これまで自分が溜め込んだ知識をアウトプットしてください。


【6個目】 転倒リスクを減らす

《簡単な対処法は、元気なうちから、自宅室内の動線に合わせて、手すりなどを設置しておくこと》
最近は工務店に頼まなくても、ホームセンターで手軽に購入できます。

《服用している薬の見直しも》
精神安定剤には力が入りにくくなる作用があります。
深夜、トイレに行く際に転倒したり、階段から落ちたりするといった高齢者の事故はよくありますが、これらの中には服用している薬が関係していることが多いです。

元気なうちから転倒リスクを減らしていくことが大切です。


【7個目】 ダイエットをしない

《病気のため食事制限をせざるを得ない場合は別として、少なくとも70代になったら、ダイエットなどしてはいけない》

最も長生きなのは、少々ふっくらしたとしたタイプの人です。
高齢になってからのたんぱく質不足は、老化を早めます。
また、免疫力の低下をもたらします。
そのため、がんをはじめとした様々な病気のリスクも高まってしまいます。

70代になったら、栄養の不足に気を付けて、摂り過ぎについては過敏になる必要はないです。


【8個目】 人付き合いを見直す

《人付き合いをするのは前頭葉を使うことでもあり、脳の老化を遅らせることができる》

注意したいのは、嫌な人と付き合うことについては、もうやめた方がいいということです。
70代にもなれば、自分の気持ちに素直になって、交友関係を見直し、好きな相手、楽しい仲間とだけ付き合えばいいです。


【9個目】 やりたくないことをやらない

《70代は「楽しめているかどうか」が、免疫機能に大きく影響する》

「まだこれならできる」という何かを考えて実行に移してみてください。
無理のない程度にやれることを見つけてみてください。
これは、人付き合いについても同様です。
好きなことを言い合える場所で、情報交換をするだけでも、体と心を若々しく、はつらつとしたものにするのに役立つはずです。

更に詳しく学びたい方は是非こちらの動画をみてください♪

解説は以上です。
70代をどう過ごすかで、80代の過ごし方が決まると言っても過言ではないです。
70代は、まだまだ老いと戦うことができる時期です。
元気でいようと努力することは、70代において大きな意味があります。
80代になっても元気な状態を長く保ちたい、生活の質を維持したい、身体もある程度動ける方がいいし、頭もはっきりしている方がいいと思っている人は、今回紹介した9個のアクションプランを試してみてください。
今回の解説が良かった、タメになった人は、いいねやコメントを是非お願いします。

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