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ヒトという哺乳類は〝母子間の絆〟を〝男女間の絆〟に利用するように進化した──「愛しのベイビー仮説」とは?|進化心理マガジン「HUMATRIX」


ヒト男女の「恋愛」の奇妙さの謎を解明するために、まず、「なぜ、サピエンスのオスのペニスはこんなにも大きく進化したのか?」という疑問からはじめよう。

霊長類最大の長さを誇るそれは、ながらく進化人類学者の最大の疑問の一つであり続けてきた。

だが最近、さまざまな生物学的・生理学的証拠との整合性から、ある一つの仮説が支持され、ようやくこの疑問が解明されつつある。

────それは、「男性のペニスは女性の膣の奥深い部分を刺激するディルドとして進化した」という説だ。


いやいや、ちょっと待ってほしい。
これはいたって真面目な説なのだ。

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【「サピエンスの心と行動のロジックを隠れた生物学的動機から読み解くマガジン。進化心理学のフォースを身につければ、世界が変わって見えてくる。】

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