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【コンセプト】動物達も景色を見ている」

2018年、六甲ミーツ・アート芸術散歩に出展しました笠井祐輔です。
今回は「動物たちも景色を見ている」という作品が生まれたきっかけを簡単にお話しできればと思います。

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19歳の頃、免許を取得して初めて六甲山を訪れました。友達と訪れたのか、当時付き合っていた女性と訪れたのか詳しい事は思い出せませんでした。

日本でも有数の眺望スポットである六甲山は、明石海峡から大阪平野、関西国際空港まで広がる大パノラマの眺望、夜には1000万ドルの夜景が輝く。

ただ、記憶の片隅にずっと残っていることがあって、
その時見た夜景に、僕はあまり感動できませんでした。

当然、一緒に訪れた人や周りにいた人たちは口を揃えて「美しい」や「綺麗」という言葉を使っていたと思います。
ただ、僕にとっては人口光源による都市の明り一つ一つの下で人が生活していると思うと、自分がまるで野生動物の視点で景色を眺めているような感覚に陥ったことを覚えています。

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それは陸域の開発に伴い、山間へと追いやられてた野生動物の視点なのか、
人間と共存したいと願う野生動物の視点なのかは分かりません。

ただ私たちが普段、景色や夜景を眺めるように、動物たちも同じように景色や夜景を眺めている。そう思いました。

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作品では動物と一緒に並んで撮影することも出来ます。
人間と動物が凝視し合うのでは無く、肩を並べて同じ方向を見つめている光景は少し考え深いものがあります。

自分が19歳の頃に抱いた記憶が、10年の時を経て作品として蘇るなんて、なんだか不思議な感じがします。
読んでいただき、ありがとうございました。


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