キューバに行くまでのイメージって 漠然と危険な国なんじゃないかって そう思っていた みんなのイメージもそうなんじゃないかな? 実際はとても治安のいい国 ハバナなんかは辻辻に警察官が立ってるし 夜中でも子供たちが外で遊んでたりする キューバの主要産業 一昔前までは砂糖生産に頼り切ったモノカルチャー経済だった それをソ連がいい値段で買い取ってくれてたんだけど 1980年代以降ソ連経済の悪化にともなって キューバの砂糖産業も立ち行かなくなってきた それではい
キューバでは 外食するとき 一番お金をもってる人が会計するのが普通なんだって だからおごってもらっても平然とした顔してる もし私たち外国人が本当にお金もってなくて困ってたら全力で助けてくれると思う 問題は たいがいにして私たち外国人が一番金持ってるってこと ------------------------------------------------ 未明 暗い部屋の中 野獣の唸り声が聞こえる 夢うつつの意識下で 自分がどこにいるのか なぜ獣がいるの
ハバナ旧市街へ向かうtaxiの車中 さっそくカメラを構える 対向車に目をやると やたらと丸みを帯びたカラフルな車ばかり走っている かつてキューバはアメリカの傀儡国家だった カリブ海に浮かぶキューバは フロリダからわずか130kmしか離れておらず 物資の行き来もさかんだったと聞く しかしキューバ革命以降 社会主義を是としないアメリカはキューバに対し経済封鎖を行い それは現在も続いている そのため最近まで新車や新しいパーツを輸入すること
国にはそれぞれの「色」がある 人種や宗教や政治や経済といったものの方向性を指す 「特色」ではなく 赤とか黄色とか青といった 文字通りの「色」 深い ほんとうに深い緑 翡翠の原石 それがキューバの色 これは、そんなキューバでの一ヶ月の生活の記録 ハバナへ向かう機内 キューバへの期待よりも 乗り継ぎのため一晩を過ごしたトロントでの悔しさを胸に 大西洋を見下ろしていた 昨晩、滞在した空港近くのホテル 周囲に他の建物はなく 移動にはタクシーを呼ばなけれ