洗剤は香料いらない
匂いについてのことは、前から不快に思っていた。
けれど、それは誰かの善意でもあるのかもしれないと思うと、ぎゃあぎゃあ騒ぐのも品がないような気がしている。
と、思っていたけど、やっぱり不快が強いので結局今回も騒ぐことになりそうだ。
子供が通う小学校では「給食当番」なるものがある。私が小学生の時からある。伝統なのだろうか?
私の小学生時代は、週替わりで5人ずつくらいのグループが順に給食の準備をする仕組みになっていた。
配膳室からクラス全員分の給食が乗った台車のようなものを運んできて、教室で生徒の人数分を盛り付ける。盛り付けられた器を各生徒が自らお盆に乗せて席に着く。
私の小学生の時はこのような一連の作業を行う当番制の係だった。
そして、金曜日の下校時には登板だった生徒は給食着?のセット(割烹着のようなもの、帽子、それらを入れた袋)を持ち帰り、家庭で洗濯をして月曜日に持ってきて次の登板が使用する。これがサイクルとなっている。
おそらくこのサイクルは現代も続いている様子だった。
給食時にどんなシステムになっているのかはわからない。多少は変更点があったにしろ、概ね昔と同じなのではないかと思う。
ただ、このご時世的に給食当番が盛り付けるのかどうかはわからない。もしかしたらすべて生徒自身によって行われるかもしれない。
問題はそこではない。
問題は「給食着」にある。
金曜日に持ち帰り、各家庭で洗濯をする給食着。
どこの家庭が使用しているかわからないけれど、洗剤?柔軟剤?または両方?の匂いがきつすぎて吐き気がするのだ。
匂いがきつすぎて、我が家の洗濯物とは一緒に洗うことができない。むしろ洗う気持ちが起こらない。
脱水が終わって干す時も、屋内には置いておけない。
どんなに天気が悪くても、干す時は屋根付きの屋外に必ず出す。家の中では具合が悪くなってしまうから。
こんな衣類を「当番になったら」1週間身につけないといけないのかと思うと、子供が気の毒に感じるのを通り越して、子供の体への危険を感じる。
私のように匂いにうるさい子供でなければ問題ないのかもしれない。
ただ、この衣類用洗剤の問題は「良かれと思っている」節があるので厄介だ。
例えば洗濯物の生乾き臭が好きな人はいない。(あれは微生物の代謝産物による匂いだとの説がある)
あるいは男性の加齢臭もよくトピックに上がる匂いだ。
そういった(他者に不快感を与える恐れのある)匂いを解決するための商品(なのかどうかは定かではないが)として、香料のきつい洗剤が販売されている。
どこかの会社が出し始めたら、追随するように他のメーカーも香料を強くする。それが洗剤なのか柔軟剤なのかわからないが。
「自分の好みだから」あるいは「嫌な匂いをさせたくないから」のような気持ちが最近の人は強いのだろうか?
またはその手の商品が売れるから市場がその手の商品で埋められていき、他の商品を選択するのが困難になっているのだろうか?
私にとっては理由はなんでもいいのだけど、とにかく臭いのだ。
「嫌な匂いをさせたくない」思いが発端の行動によって選ばれた匂いが「臭くて具合が悪くなる」レベルなのだ。
メーカーの人にわかっていただきたい。
消費者に言っても「それしかなければそれを買う」のは止められないから。
臭い、好きな匂いじゃない、レベルではなくて具合が悪くなるのだ。吐き気と頭痛は自覚できる症状だ。
冒頭のツイートに貼った記事の人は倒れてしまうレベルとのこと。私はそこまでではない。けれど、いつそうなるかはわからない。
これはシャンプーでもそう。食器洗剤でもそう。
食器洗剤は口にする可能性のあるものだから、シビアになってもいいのではないか?と思う。
以前、頂き物の「手作りお菓子」で怖い体験をした。
子供がお菓子の交換を友達とした時のことだった。
家で食べていたのを一口もらったら、家の匂いなのか洗剤の匂いなのか「口の中で広がった」経験をしたことがある。
恐ろしくて吐き出した。反射的に吐き出した後の恐怖だったかもしれない。
その家庭の人は全員、気にせず香料を口に含んでいるわけだ。
そんなふうに思うと、外食も、友人宅に呼ばれた食事も怖くなった。
ただの神経質な奴、と思われるかもしれない。たぶん、そうだからそれで構わない。
人間関係が希薄になっていく要因にはなっている気がする。
気にならない時もあるから、いわゆる化学物質過敏症まではいっていないのだと思う。いつそうなるかはわからない。
変だよなあ、と思いながら日々を暮らすのだけど、根本的な解決策は見えない。
自宅の洗剤などはできるだけ匂いがキツくないものを選んでもらっている。
匂いの問題は以前よりは表に出てきている感じだけど、もっと知られてほしい。
私の場合は「強い好き嫌い」なだけかもしれない。香水でも平気な匂いはあるので。
嫌いな匂いは具合が悪くなる。なんてことはない。ただのわがままボディーなのだ。
そもそも洗剤の目的でいったら香料はいらないでしょ?
ちゃんと洗浄がされていれば、匂いの原因がないのだから。
ちゃんと洗浄をしないから香料で「洗った演出」をしているだけなのではないの?洗剤メーカーさんすいません。
ちゃんと洗浄ができる洗剤を日常用に開発すると高価になるのかもしれませんね。庶民が買える価格にしようとすると洗浄力を落とさざるを得なくて、その分を香料で演出しないといけなくなったのは「顧客サービス」なのかも。
誰かの善意が誰かを不快にするって、やはり難しい問題だ。
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