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金沢用水歩き⑦(中村高畠用水)

こんにちは。「用水の街 金沢」です。金沢市には約50本の用水が流れていて、様々な風景を構成しています。その素晴らしい用水の魅力を調査すべく用水沿いを全て歩き、制覇しようと思いました。その記録をnoteで発信して、皆さんが金沢市の用水沿いを一人でも歩きたくなったら嬉しいです。

7本目の用水は中村高畠用水です!

中村高畠用水

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始まりは犀川大橋から犀川沿いに少し下流の方に歩いた場所にあります。取水口のすぐ側には階段があり、用水の水面近くまで続いています。昔、このように降りれる場所で洗濯物でもしていたのでしょうか。それとも舟付き場のようになっていたのでしょうか。

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少し歩くと、立派なエノキが護岸の石を退けるように生えていました。用水と立派なエノキの風景が風情あって良いですね。

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中村高畠用水は全体的に流れが速く、水量が多いので(この時期は)、水面との距離がかなり近いです。この風景を見て「危ない」と捉えるか「せせらぎがあって良い」か捉えるかで用水沿いの振る舞いが決まるのは面白いと思いました。

この地域ではこの風景は「せせらぎがあって良い」と捉えられているんだろうなと感じました。もし、「危ない」と感じるなら用水沿いに柵が並べられるので、用水沿いの風景を決定させるのは設計デザイン・時のデザインの他に「住人の意識」を変える設計が必要であり、「設計者がいないからこそ成り立つ風景」だと思いました。

もし、誰かが設計者になったなら必ずここに柵を付けます。「むしろここに誰が柵を付けなかった」か分からないからこそ柵がない風景が成り立ちます。

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このように用水が三又(3本目は少し分かりにくいですが)に分かれている場所に住宅が建っている場所がありました。このような用水に囲まれた場所に住宅を建てれるのは用水好きの私からしたら羨ましい限りです。

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先ほどの三又もですが、全体的にこの用水は折れ曲がりや分岐が多いです。これは元々、中村高畠用水は中村用水と高畠用水を合体してできたので、合体させる際に無理矢理、用水を引っ張ってきたからだと推測します。

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用水の折れ曲がりが続いた住宅街を抜けると用水の護岸がかなり高い場所に出ます。この高い護岸は昔、防衛のために使われたのでは?

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高さがあるからこその風景がありました。上が駐車場で下が倉庫?のようになっている場所がありました。この倉庫をお店にして、用水沿いの風景と関連させて設計するのはいかがでしょう?

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また、公園沿いに用水が流れている場所があったので用水から公園に取水し、ビオトープのようにしてみてはいかがでしょう。と勝手に想像が膨らみました。

中村高畠用水は犀川から市民芸術村近くまで歩けるので観光ついでに歩いてみてはいかがでしょう?

ここまで読んで頂きありがとうございました。他の用水についてもこれから発信していくのでこれからもよろしくお願いします。

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