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金沢用水歩き19(小坂用水編)

こんにちは。「用水の街 金沢」です。金沢市には約50本の用水が流れていて、様々な風景を構成しています。その素晴らしい用水の魅力を調査すべく用水沿いを全て歩き、制覇しようと思いました。その記録をnoteで発信して、皆さんが金沢市の用水沿いを一人でも歩きたくなったら嬉しいです。

今回は小坂用水です!

用水の交差点

下流の始まりから歩き始めました。始まりは用水が何本も立体交差している場所から始まりました。実はこの場所、4本も用水が交わる結節点です! subarashii!!

まるで交差点ですね~。ただ、交差点と違うのは信号機が無い事と流れる方向(進む方向)が一つに決まっている事です。つまり、止まったり待たなくてもいいけど、進行方向は限定されている。 一番勾配がある場所、傾いている場所に流れていく。ごく簡単な自然の摂理である。

逆に考えれば、一直線に流れる事しかできなかった用水に交差点という機能を持たせることで「方向」を持たせる事ができるのである。

木造の美意識高めの「ヤツ」

歩き始めると至る所に「ヤツ」を見つけました。ただ、今回の用水沿いで違うのはしっかりと統一された木造のデザインがされていた事です。他の用水ではいつも鉄製でバラバラのデザインというよりはただゴミ箱が置かれているのみでした。

この用水沿いでは誰かが一連のプロジェクトとしてゴミ箱を制作していたことになります。これは単に道が狭く、ゴミ箱を「用水沿い」に置けないから「用水の上に」と思ったのみの可能性もあるように感じましたが、私には、何かしらの作者の美意識を感じました。 木造であり、とてつもなく周りの風景と調和し、昔からそこにあったようなただずまいをしていて何も違和感を感じませんでした。

一部、家の中に用水が引き込まれている場所がありました。中は多分、相当広めの日本庭園になっていそうでした。 見たかった・・・・。

竹と物干し竿

やっぱり、↑みたいなお手製の橋は良いですね。左側は物干し竿に網を絡ませ、右側は竹のみ。何とも簡単で安全性は大丈夫かと突っ込まれそうだが、この橋を渡る住人が自ら掛けてその人しか渡らないとしたらそこに安全性の基準は無いのである。無いというのは少し誤りで訂正すると安全性の基準はその橋を渡る住人であり、その住人からしたらこの橋は安全性の基準を満たしているのである。

また、手摺の作成に置いて多分、設計図など無いと推測される。竹と物干し竿というお手頃の長さのものが家にあったから手すりにしよう。そういうノリである。こういう制作にはある種のスピード感と少しのインスピレーションが必要だと思います。また。設計図なんて書いていたら、竹と物干し竿は設計図上では存在感が時間が経つにつれ、存在が薄れてしまう。しまいには、竹と物干し竿は図面上で鉄製の頑丈な手すりに変換されていくかもしれない。そもそも、設計図を書いていたら日が暮れてしまうのである。

並走する用水

上流まで来ました〜。小坂用水は金腐川から取水しています。取水した後、少しの間、金腐川と並走していました。これはなぜでしょう? 並走しないタイミングで取水すれば良いのにと思ってしまうのですが、何か理由がありそうですね。

ニューラバーダム方式

取水口まで辿りつきました。この取水口の横の川に段差が付いていました。この段差、よく見ると何かゴムのようなものが付いていました。 そのゴムのようなものの正体は・・・

近くの小屋に「ニューラバーダム方式」と書いてありました。検索してみると・・・

https://ja.wikipedia.org/wiki/ゴム引布製起伏堰より

ゴムに空気を送り、膨らむそうです! 水を堰き止める役割があるらしいです。
実際に可動している姿、見てみたい!笑

金腐川の水が増えて来たら、ニューラバーダムが可動して、小坂用水の方に水を送るのでしょうか・・・。

ここまで読んで頂きありがとうございました。他の用水についてもこれから発信していくのでこれからもよろしくお願いします。

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