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if…
恵比寿でthe bluetonesを観たのは98年の4月。
その時一緒に観に行った女の子と、次の年に縁あって家族となった。
あれから23年。彼女はまだ僕と暮らしている。
なんであの時ライブに誘ったかはもう憶えていないけれど、if…っていう曲はなんだか好きでライブで聴いたら、きっとすてきだろうなと思っていた。
このステージを共に観られたから結婚に繋がったわけでもないし、そのとき僕たちにとって転機となるような何かが起こったわけでもないんだけど、ひとつひとつの出来事の積み重ねがあって今の生き方があるのだろうと、そんなことを思ってしまう。
突拍子もない不条理に巻き込まれたり、予期せぬ不幸に見舞われることもあるけれど、人生の大半はたいしたことないことの繰り返しだ。もし、あのとき恵比寿に行かなければ違う伴侶を得たかもしれないが、ライブを観たから結ばれたというわけでもない。違いなど紙一重のどうでもいいような選択問題を毎日解きながら、その結果なるようになったということでしかないのかなと思う。
だから何、という話なんですけどね。
僕にできるのは
こういうばかな歌を君に聴かせることだけ
僕は自分の時間の半分を
言葉のリズムをひねり出そうと
それだけに費やしている
だんだん若くもなくなっていくけど
君は気付かないだろうから
ショーを続けていく
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