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やる気ゼロでも勉強するしくみ6

⑥陰山メソッド『徹底反復』というしくみ・・・こども目線で考える

「勉強とは集中する練習である」

これは、「何のために勉強するのか」という問いに
30年余り教師をされてきた末にたどり着いた
陰山英男さんの結論です。

陰山英男さんは、教材開発に力を入れており、
『百ます計算』や『朝5分ドリル』など
多くのドリルがベストセラーになっています。

また、大人向けの本もたくさん出版されており、
『陰山式ぜったい成績が上がる学習法』は
これまでの陰山ドリルの使い方をまとめた
陰山メソッドと呼ばれる学習法の決定版です。

著書にはこう書かれています。

「読み書き計算の徹底反復は、
集中力を高める練習である、
文字や数字はそのためのツールです。

決して国語や算数の一部として
とらえてはいけません。」

ふと疑問が湧きました・・・

国語や算数ができないから、
勉強をさせなきゃと考えているのだけど・・・


実際に、
息子の国語と算数のテストを見ると、
点数は右肩下がり。

宿題は自力でできず、怒り出す日も
珍しくありません。

何とかしなきゃと焦る気持ちが
厳しい言葉になって、
息子を攻撃してしまう日々。

そんな中であった陰山英男さんの本。

そこから、
この本の通りにやってみることにしました。

毎日の息子の勉強は、
読み書き計算だけに絞りました。

それぞれ5分ずつ。合計15分間。

たったこれだけの家庭学習を
小2から小3の終わりまで続けました。

2年間で息子はどう変わったか?

意図してやってきたわけではありませんが、
結果的に一番身についたと感じるのは、
集中力。

毎回怒り出して途中で放棄していた
プリントの宿題も、今では
最後まで鉛筆を握りしめて向き合っています。

15分間だけの家庭学習も
初めは「今日はやだ」といって投げ出す日もありましたが、
今では毎日取り組めています。

学年が上がり、学習も難しくなり、
決して学習が簡単になったからできるように
なったわけではないはず。

難しいけど、考えてみよう!
と思う気持ちが息子の中に芽生えてきたのではないか?
と、横で見ていて感じています。

これは、国語や算数という教科の枠組みでは測れない、
ある意味、「生きる為の総合力」だと思います。

読み書き計算を続けていたら、
集中力が身についた。

そして
国語や算数の問題に
集中して向き合えるようになった。

その結果
国語や算数の学習の中で
できることが増えてきた。

これが、2年間、
陰山メソッドを続けてきた息子に
実際に起こった変化です。


そして、もうひとつ。
この変化を起こすために
息子がやってきたことは
毎日たった15分の勉強だけ。

しかも、読み書き計算という
基礎学習だけ。

つまり、
子供の負担がとても小さい。

だから続けられる。

だから集中力がつく。


子どもの目線で考え抜かれた学習法だから
子供が続けられるのだと思います。


結局、勉強ができるかどうかというのは

確かに、国語や算数のテストの点数で
判断されがちです。
(私も同じです・・・汗)

だから問題集をやらせれば、勉強時間を長くすれば、
点数が上がる、勉強ができるようになる、
と思ってしまうこともあると思います。

遠回りに見えても、
まずは集中力を手に入れることが
最重要だと、この体験から気がつきました。

急がば回れ!


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