心に響く言葉

永松茂久
大分県中津市生まれ。

私たちは日常生活の中で、多くの言葉に触れています。友人との会話、テレビのニュース、SNSの投稿。言葉は私たちの心に影響を与え、時には励まされ、時には傷つけられます。しかし、そんな数多くの言葉の中で、本当に心に響く言葉とは何でしょうか。

それは、「旬」です。悲しいことがあった、ヘコむ体験をした、くやしさに見舞われた時に出逢った言葉は、私たちの心に響きます。自分の感情が一番高まった瞬間、つまり「旬」だからです。

今日は、そんな心に響く名言をお届けします。

1．”何かが起きて当たり前”

私たちはしばしば、予期せぬ出来事に驚きや不安を感じるものです。突然の変化や予測不能な事態に直面すると、心が揺さぶられ、どう対処すれば良いのか迷ってしまいます。しかし、もしも波乱を標準値に設定することができれば、ほとんどの出来事が「想定内」として受け入れられるようになります。想定内であれば、不安や恐れを感じることも少なくなりますし、冷静に対処することができるでしょう。

波乱を標準値にするという考え方は、予測不可能な出来事を「当たり前」として受け入れる心構えを持つことに他なりません。たとえば、仕事や日常生活において、計画通りに進まないことがあったとしても、それを驚きや不安ではなく「またか」と思えるようにするのです。そうすることで、予期せぬ出来事にも落ち着いて対応できる力を養うことができます。

冷静な対応力を身につけるためには、まず心の中で波乱を標準値に設定してみましょう。「予測不能なことはいつでも起こり得る」という意識を持つことで、どんな状況にも柔軟に対応できるようになります。この心構えを持つことで、私たちはより強く、そしてよりしなやかに生きることができるのです。

2．”「すごい」に惑わされない”

クルーザーを持っていたり、SNSのフォロワーが多かったりすることは、確かに「すごい」と言われることがあります。しかし、「すごい」に価値を置きすぎると、競争の地獄に足を踏み入れてしまいます。「すごい」を手に入れても、その喜びは一瞬です。高級車や豪邸を手に入れた瞬間は嬉しいかもしれませんが、その後は次の「すごい」を求めて、終わりのない追い求めが始まります。人生をかけてまで追い求めるべきものは、本当にそれで良いのでしょうか？

本当に大切なのは、自分が満足し、幸せを感じられることです。家族や友人との時間、健康、趣味に没頭する時間。これらは、一瞬の「すごい」ではなく、心に深い満足感と幸福をもたらしてくれます。外からの評価ではなく、自分自身の内なる満足感を大切にしましょう。

3．”運のいい天職ができる人の条件”

転職を決意したら、退職願を出すタイミングは慎重に考えるべきです。特に、退職願を出すのは三カ月先に設定することをおすすめします。この三カ月間、全力を注いで今の仕事に取り組むことが重要です。なぜなら、この期間に全力を尽くすことで、その後の人生が大きく好転する可能性があるからです。

全力を尽くすことは、ただの努力ではなく、運を引き寄せる力となります。そして、その運が新たな天職との出会いをもたらします。転職は単なる職場の変更ではなく、自己成長の大きなチャンスです。この期間をどう過ごすかが、今後のキャリアに大きな影響を与えます。

ですから、退職を決意したときこそ、今の仕事に真剣に向き合い、全力で取り組むことが重要です。それが、転職後の成功と自己成長を引き寄せる鍵となるのです。

4．”仕事とどう向き合うか？”

どんな仕事を選ぶかよりも、なぜ働くのか、どう働くのかが大切です。仕事の種類にとらわれるのではなく、その仕事にどのように向き合うかを考えることで、成功への道が開けます。まずは、自分がなぜ働くのか、その理由を見つけましょう。その理由が見つかれば、仕事に対する情熱や責任感が自然と芽生えてきます。

こうした気持ちを持つことが、充実した職業生活を送るための鍵です。仕事は単なる生計手段ではなく、自己実現の場でもあります。日々の業務を通じて自分自身を成長させ、満足感を得ることができるのです。仕事に対する考え方を少し変えるだけで、日常がより豊かで意義深いものになることでしょう。

5．”自分商店”

あなたが田中さんなら、働きに出る以上、あなたは田中商店の社長です。雇われているわけではなく、会社を相手に仕事を受注しているのです。受け取った報酬以上のサービスを提供できる商店は必ず繁盛します。サラリーマンであっても、あなたは自分自身の商店の社長です。自分自身の価値を高め、他者に貢献する姿勢を持つことで、職場での信頼と評価が高まります。

会社員としての立場を超えて、自分をビジネスオーナーと見立てることで、より大きな目標に向かって成長できます。あなたのビジネスである田中商店が繁盛するためには、常に自己研鑽を怠らず、周囲に価値を提供し続けることが大切です。そうすることで、職場での評価も自然と上がり、より良いキャリアを築くことができるでしょう。

まとめ

「言葉」は不思議です。読むだけで元気になったり、希望が湧いたりするからです。逆もしかりで、悪い言葉を聞かされると、気分が悪くなります。これを踏まえると、人は言葉によって変化する生き物です。良い言葉を浴びることが、良い人生を歩むコツだったのです。