世界最強! 華僑のお金術 お金を増やす「使い方」の極意

大城太
3社の代表取締役を務めるほか、社団法人理事長、ベンチャー企業への投資を行っているビジネスオーナー。
遅刻の常習犯、成績はイマイチというダメサラリーマンが一念発起して、ある大物華僑に師事。命じられるままに不良債権の回収や、リヤカーでの物売り等の過酷な修行を積む。
独立後、初年度より社長1人アルバイト1人の会社で年商1億円を稼ぎ出す。その後も「華僑の知恵」を活用して複数社の経営を成功させている。

1．華僑の成功の秘訣

華僑――彼らは本国を離れ、海外で成功を収めた中国人。彼らがなぜ他国でもビジネスで成功できたのか、その秘訣は「お金の使い方」にあると言われています。

彼らが厳しい苦労を重ねて稼いだお金を、どのように活かすか。その答えは、「想定外を想定内にするための投資」にあります。ビジネスの世界では、予期せぬ出来事に対処することが常ですが、そればかりを追い求めていては、トラブルに巻き込まれ、行動力が鈍ります。

華僑たちは異なるアプローチを取ります。彼らはあらゆるシーンで「想定内」にするために、賢明にお金を使います。それが彼らが持つ成功の秘訣。想定外のリスクに備えつつも、常に確実性を追求し、安定した基盤を築くことで、彼らは海外でのビジネスで成功を収めるのです。

2．華僑の知恵：大金を持ち歩く

華僑の間では、お金を合理的に考え、賢く使う習慣が古くから根付いています。その一つの行動模様として、「大金を持ち歩く」という独特な習慣があります。なぜ彼らはそんな行動を取るのでしょうか？それには二つの重要な理由があります。

一つ目は、「お金があるところにお金が入ってくる」という古来からの中国の知恵に基づいています。お金は、まるで磁石のように、その周りに集まってくるものです。大金を持ち歩くことで、新たな機会や収入源が引き寄せられると信じられています。

二つ目は、「チャンスを想定内にする」という考え方です。常に大金を手元に置いておくことで、予期せぬチャンスにも即座に対応できるのです。例えば、日常のある日、路地裏で大量の自転車部品を見つけたとします。日本製の部品であれば、中国市場で高値で取引できるかもしれません。その場で即座に交渉し、成約させることができたのも、大金を持ち歩くことができたからこそです。

華僑の知恵は、単なるお金の管理術を超えています。それは、チャンスを掴むための知恵でもあります。大金を持ち歩くことで、彼らは常に機会を手に入れ、未来への道を切り拓いているのです。

3．時間を空ける

多くの人は、「お金」や「リソース」にばかりに注力します。しかし、華僑の人々はそこに留まりません。彼らの魅力は、お金だけでなく「時間術」にも長けているところにあります。

彼らは時間を空ける術を知っています。それは、ただ単に待つのではなく、いつでもチャンスに飛びつける準備を整えていること。彼らの世界では、スケジュールが埋まっているだけではなく、スケジュールの隙間を有効活用することが求められます。

「ビジネスとプライベートをはっきり区切らない」――これが彼らの時間を空けるポイントです。ビジネスの領域を限定すれば、私たちはプライベートな時間で訪れるかもしれないチャンスを見逃してしまいます。彼らは忙しさの中で、柔軟に時間を作り出すことの重要性を理解しています。だからこそ、彼らは常に自由な時間を確保し、チャンスに飛びつく準備が整っているのです。

華僑の時間の使い方は、ただ時間を節約するだけではありません。それは、時間を自在に操り、チャンスを掴み取るための鍵を握っているのです。彼らの姿勢から学ぶことは多くありますが、まずは自分の時間をどのように使っているのか、見直してみることから始めましょう。

まとめ

お金持ちは、時間の価値を理解しています。統計によれば、「高所得者は時間の管理に優れ、プライベートとビジネスの境界線を曖昧にし、機会を逃さない傾向」があります。彼らは平均して週に約4時間を時間の使い方に注ぎ、自己啓発やビジネスの機会に投資します。時間の使い方が彼らの成功の秘訣であり、彼らの生活を豊かにしています。