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誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命

森岡 毅
戦略家・マーケター。


1.リーダーシップは身につくもの

リーダーシップという言葉から、多くの人が経営者や組織のリーダーを思い浮かべるでしょう。リーダーシップは特別な才能や専門知識が必要だと考えるかもしれません。しかし、著者である森岡氏は、この一般的なイメージを覆します。彼は「リーダーシップの本質は“人を動かす力”であり、この力は誰もが身につけることのできる“後天的なスキル”である」と語ります。

そもそも、リーダーシップは意識的に経験を積み重ねることで発揮されるものです。たとえば、ヴァイオリンの演奏も経験を積むことで誰でも弾けるようになるのと同じです。リーダーシップもまた、経験を通じて誰もが習得可能なスキルなのです。では、具体的にどうすればリーダーシップを身につけることができるのでしょうか?

その答えは「実際に行動し、成功体験を積み重ねること」です。成功体験は自己肯定感を高め、強力なモチベーションとなります。そして、そのモチベーションの源となるのが「欲のエネルギー」です。欲は人を突き動かす強力な原動力であり、その強さが大きな成果を引き寄せるのです。

以上を踏まえると、リーダーシップは誰もが後天的に獲得できるものであり、その原動力は「欲」にあることが分かります。

2.「欲」が導くリーダーシップの真髄 3WANTSモデルの魅力

「リーダーシップの原動力となる”欲”とは何か?」を考えたことがありますか?多くの人が、自分にどんな欲があるのか分からずに悩んでいます。そんなあなたに朗報です。本書では、自分のやりたいことを見つけるための具体的な方法、「3WANTSモデル」を紹介しています。このモデルを活用すれば、真のリーダーシップを発揮するための欲を見つけ出すことができるのです。

3WANTSモデルとは、以下の3つの条件を同時に満たすことで、やりたいことを発見し、自分自身が本気になれる方法のことです。

  1. People Want!
     「人が欲するもの」を指し、チーム全員にとって魅力的かどうかを判断します。

  2. Want People!
     「人を欲するもの」を指し、目標達成に向けてチーム全員の努力が必要かどうかを見極めます。

  3. I Want!
     「己が欲するもの」を指し、自分自身がその目標に本気になれるかどうかを評価します。

これら3つのWANTSが揃ったとき、リーダーシップが成功する「欲」が手に入ります。しかし、注意すべき点もあります。例えば、チームの成績を会社のトップに押し上げるという目標があっても、それがチーム全員のやりたいことでなければ、モチベーションは湧かず、単なる義務感に終わってしまいます。

自分とチーム、そして能力の三位一体となることで、真の欲を見つけ出し、強力なリーダーシップを発揮することができるのです。3WANTSモデルを使って、自分の欲を見つけ、リーダーとしての真価を発揮しましょう。

3.環境がリーダーシップを育む秘訣

人は環境によって大きく影響を受けると言われますが、その中でもリーダーシップが伸ばしやすい環境とはどのようなものでしょうか?著者が提案する3つの要素を紹介します。

1. 特徴を強みとして活かせる環境

リーダーシップを発揮するには、まず自分の特徴を理解することが不可欠です。自己認識が高まれば、その特徴を活かせる環境に身を置くことができます。自然と、周囲からの信頼や尊敬を集めることができるでしょう。

2. 「『自分がやらねば!』と思いこめる環境

リーダーシップは、自らの存在が必要とされる状況から生まれます。自分の能力を最大限に発揮し、他の人々と協力しながら目標に向かって進む環境が求められます。周囲が高いレベルで活躍する場合でも、自分に合った役割や責務を見つけることが肝心です。

3. 広い視野と職責スペースが持てる環境

組織やチームがサイロ化すると、個々の能力が最大限に発揮されないことがあります。リーダーシップを伸ばすためには、全体像を俯瞰し、異なる視点を取り入れることが重要です。自由な発想と協力体制が築かれた環境でなければ、成長するリーダーシップは生まれません。

これらの要素を備えた環境が、真のリーダーシップの発展を支えると言えるでしょう。自分の特性を知り、自己肯定感を高め、広い視野で未来を見据える——それが成功するリーダーにとっての鍵です。

まとめ

リーダーシップを身につけるためには、実践と反省が欠かせません。例えば、新入社員がチームでのプロジェクトを担当する場面を考えてみましょう。最初は自分の役割や責任を理解し、チームメンバーとのコミュニケーションを積極的に取ることが大切です。リーダーシップは、自分の考えを明確に伝え、他のメンバーと協力して目標を達成する能力です。

プロジェクトが進行する中で、予期しない問題や意見の相違が生じることがあります。こうした場面でリーダーは、冷静さを保ちながら適切な判断を下し、チームをまとめる力が問われます。また、挑戦的な局面や失敗から学び、改善点を見つけることも重要です。自己評価をし、次回に活かすためのフィードバックを受け入れる姿勢が成長への鍵となります。

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