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『嫌われる勇気』

岸見一郎
哲学者。1956年京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の西洋古代哲学、特にプラトン哲学と並行して、アドラー心理学を研究。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。

古賀史健
ライター、編集者。1973年福岡生まれ。1998年、出版社勤務を経てフリーに。これまでに80冊以上の書籍で構成・ライティングを担当し、数多くのベストセラーを手掛ける。


1.人間関係がすべて

すべての悩みは人間関係に関連しています。ビジネスでは、人間関係が円滑であることが極めて重要です。他者との比較による悩みを解消するためには、自己の価値観や目標に集中し、他者との競争ではなく、自己成長に焦点を当てることが大切です。例えば、チームメンバーとの関係で悩んでいる場合、自分の役割や貢献度を見直し、他者との協力関係を築くことで、業務の効率性やチームの成果に貢献できます。

2.他者の問題は他者のもの

アドラーの「他人は他人、自分は自分」という考え方は、ビジネスにおいても重要です。他者の問題に過度に干渉することでトラブルを引き起こす可能性があります。例えば、部下の業務に対して過剰な指示や干渉を行うと、部下のモチベーションや自己成長を阻害することになります。逆に、自分の課題に集中し、他者の領域に踏み込まないことで、より円滑な業務遂行や良好な対人関係を築くことができます。

3.大事なのは今

人生は連続する刹那であり、過去や未来に執着することは業務においてもマイナスの影響を与える可能性があります。ビジネスにおいては、過去の失敗や未来の不安にとらわれず、現在の業務に集中することが重要です。例えば、プロジェクトの失敗や不確実な市場状況に不安を感じても、その時々の課題に集中し、現実的な解決策を模索することで、ビジネスの成果や競争力を高めることができます。

まとめ

ビジネスにおいて、悩みやトラブルは他者との関係性から生じることが多いです。アドラー心理学の観点から、自己成長への焦点や他者への適切な関与が重要ということがわかりました。過去や未来に囚われず、現在の業務に集中することで、効率的な業務遂行や円滑な対人関係を構築できるのです。

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