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あなたの顔には99%理由がある 相貌心理学で学ぶ顔のセルフマネジメント

佐藤ブゾン貴子
1975年生まれ。渡仏後、世界で15人、日本人では初となる相貌心理学教授資格を取得。帰国後は、相貌心理学を駆使し、セミナーやセッションなど、幅広く活躍。


1.顔に刻まれた人間の物語を読む――相貌心理学の魅力に迫る

「相貌心理学」とは、一体どんな学問なのでしょうか?この分野は、顔の輪郭や目、鼻、口などのパーツや肉付きといった顔の特徴を客観的データとして分析し、性格や思考、感情、行動傾向などを読み解く心理学です。端的に言えば、「顔」というキャンバスに描かれた情報をもとに、その人の内面を探る学問です。

人間は他者や環境からの影響を受けながら生きています。その影響は、表情筋や頭蓋骨、額の形成にまで影響を与えます。つまり、私たちの感じ方や考え方、行動の傾向は、顔立ちに反映されているのです。

では、具体的に「顔」からどんなことがわかるのでしょうか?著者は相貌心理学の3つの重要なポイントを挙げています。それが①顔の輪郭、②拡張ゾーン、③目、鼻、口などのパーツです。

まず、顔の輪郭や頭部全体の形状は、その人の持つエネルギー量や体力を表し、特性を考える上でもっとも重要な要素です。次に、顔の中で「一番拡張しているゾーン」。これは原動力やモチベーションを表し、輪郭との組み合わせで、その人の基本特性が見えてきます。そして、最後に目、鼻、口などの各パーツ。それぞれのパーツには、その人の性格やクセが表れており、輪郭と拡張ゾーンの情報と組み合わせることで、より正確にその人を理解することができます。

2.顔の輪郭からわかる秘密:あなたは「ディラテ」?それとも「レトラクテ」?

顔は私たちの個性やエネルギーを映し出す鏡のようなものです。顔を分析する上で、最初に理解しておきたいのが「顔の輪郭」です。これはすべての土台となる重要な要素だからです。相貌心理学では、顔の形状を基にして「ディラテ」と「レトラクテ」という2つのタイプに分けることができます。

「ディラテ」とは、フランス語で「膨張」「拡張させる」「外向きの力」を意味し、どっしりとした輪郭を持つ人々を指します。このタイプの人はエネルギーに満ち溢れ、体力が豊富です。輪郭の形としては、正方形や丸形が特徴です。

一方、「レトラクテ」は「縮小」「引っ込める」「内向きの力」を意味し、細い輪郭を持つ人々を指します。こちらのタイプの人はエネルギー量が少なく、内向的な傾向があります。輪郭の形としては、長方形や楕円形が特徴です。

では、あなたはどちらのタイプでしょうか?簡単に見極める方法があります。顔を観察するとき、まず横のラインが強く印象に残る場合は「ディラテ」と判断できます。逆に、縦のラインが強く印象に残る場合は「レトラクテ」です。さらに具体的に知りたい場合は、下唇から下のあご先を手で隠してみてください。残った上部を見て、「横の方が長い」または「縦と横が1対1の正方形」「丸形」であれば「ディラテ」、「縦の方が長い」または「長方形」「楕円形」であれば「レトラクテ」となります。

このように、顔の輪郭を理解することで、その人のエネルギーの質や性格の傾向を読み取ることができます。

3.”目”は口ほどに

「目」は、顔の中で最も深遠なメッセージを伝えるパーツとして、相貌心理学の世界では特別な位置を占めています。古くから伝わる言葉通り、「目は口ほどに物を言う」という言葉には、人の内面や本質が如実に表れることを示唆しています。

「ぱっちりとした大きな目」は、その人の好奇心と知識欲を象徴します。新しい知識や最新のトレンドに敏感であり、世界の情報を吸収しようとする姿勢が見て取れます。一方で、「細い目」は、独自の信念や目標に向かって固執する傾向があります。彼らは自らが選択した道を突き進み、時には視野を狭めてしまうことも。

「上がり目」の持ち主は、強い意志と目標に向かって努力する姿勢を持っています。彼らは自分の信念に従い、自らの道を切り拓いていく人々です。しかし、その一方で他人の意見に対する理解が欠如しがちで、自らの主張を貫こうとする傾向も見受けられます。

一方、「下がり目」の人々は、他者の意見や感情に敏感であり、人の心を理解する力を持っています。しかし、その傾向は時に彼らを優柔不断に陥れ、自らの意見や目標を見失わせることもあります。

また、「目と目の距離」もまた興味深い特徴です。広い目の持ち主は、多様な経験やチャレンジを求める欲求が強く、新しい世界を探求する姿勢を持っています。一方で、距離の短い目は、集中力が高く、一つのことに深く没頭する能力を示しますが、同時に複数のことに取り組むことが苦手な傾向もあります。

このように、私たちの目は、私たちの内面や特性を反映しています。顔の中で最も印象的なパーツの一つである目は、私たちが他人と交わる際に大きな役割を果たし、私たちの人間性や個性を表します。

まとめ

外見は内面を反映し、人の性格や心の状態が表れることがあります。例えば、いつも笑顔でいれば、「笑いじわ」ができますが、いつも怒っていれば、「眉間にしわ」ができるでしょう。外見は日々の内面の表れであり、何よりの証拠となるのです。当然ながら、良い心を持つ人は、その内面が表情や態度に現れ、周囲に好印象を与えるでしょう。したがって、外見をよくしたければ、内面の豊かさを育むことも重要となるのです。

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