世界的ロングセラー:絵本「おおきな木」を今ならどう読む?
私が「おおきな木」に出会ったのは小学生の頃。1964年にアメリカで出版され、1976年に日本で出版されました。30カ国以上で翻訳されていて、今なお売れ続けているロングセラーの名作です。10年前に村上春樹さんが翻訳をしたことで、再び脚光を浴びましたよね。
私とこの本との関係は、思い立ってふと読み返すような大切な絵本なのです。作者のシェル・シルヴァスタインさんが亡くなって21年経ちますが、今も売れ続けているということは、年代問わず、心に深く印象づけられている人が世界中にいるとい