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YSS月間審査員賞! 2022年5月の発表。

8名のキュレーターが皆さんの投稿からピックアップして毎日紹介、日常写真を愛でるフィーチャープロジェクト「yousawscenes」。おかげさまで多くの投稿をいただいております。今回は5月の審査員賞発表となります。


Ken Tanahashi選

Sさん

https://twitter.com/senshm/status/1532478535117737985

選出理由:似たようなモノがたくさん集まった様子には不思議な魅力を感じます。子供の乗り物が大量に集められた光景は、どのようシチュエーションなのか想像が膨らみます。幼稚園や保育園の校庭なのか、それとも使われなくなって集められたものなのか。
いずれにせよ日常的に使われているものが画面いっぱいに配置されている様子には楽しさや怖さが同時に混在していて、興味深い一枚だと感じました。


MASA 選

みゆ季さん

https://twitter.com/mywordismyhome/status/1521049138380820485

選出理由:とても美しい一本線でした。
電柱と飛行機雲の連なりが生む画面を両断する一本の線に惹かれました。この線も勿論ですが、生命線でも生活線でもある電線と、感情を生み出す一本の線とこのキャプションの組み合わせには、何度も唸らせられます…。このキャプションのおかげで一本の線の下の方にある、複雑な電線にも視線が誘導されるので、とても楽しめる一枚になっています。


トモコスガ選

シンヤヨシヒサさん

https://twitter.com/bird_person/status/1531200375784546304

選出理由:ビルを大きく包むベールが、風でふわっとゆらいだ瞬間を切り取ったこちら。なにか壮大な存在の息吹すら感じられ、それでいてなお静寂に包まれている光景にグッときました。スケールを感じさせる一枚です。


TOYOKI選

yostanbulさん

https://twitter.com/yostanbul/status/1526195737293651968

選出理由:ただ子供がブランコに乗っているだけなのに見れば見るほど不思議な感覚に陥ります。いわゆるアレ・ブレ・ボケが効果的に働いているということもありますが、無邪気に遊ぶ子供なのにお人形さんのような妖艶さがあるようにも見えますし、激しく動いているはずなのにピタッと静止しているようにも見える点がそうさせるのかもしれません。立ち止まってずっとみてしまうような写真です。


shimizu_nobu選

みつ子さん

https://twitter.com/shttsmi/status/1526912667276824576

選出理由:等間隔の隙間から見える
等間隔の被写体は目を引きました
リズミカルな構図と被写体の流れが見てて心地よかったです
斜めに伸びる階段と横断歩道も写真へのアクセントになってて素敵です
偶然の一枚なのか、それとも狙って撮った写真なのかが僕はとても気になります笑
ずっと見てたくなるような写真ですごく印象に残りました


kawamon選

早川冴理/101さん

https://twitter.com/noct_ixy/status/1526174272548352000

選出理由:全国どこにでもありそうな、ありふれた地下歩道ですが、逆さに写すだけでとても面白い一枚になるものですね。
「逆さに写しても違和感がない」違和感でしょうか。この一枚を見た瞬間、思考が二転三転してしまいました。
逆さに写すという一つの技法によって、既知を未知に変えるという、写真の面白さを体現した一枚でもあると思います。

いくら・チャーン選

Noriさん

https://twitter.com/takanori_kase_/status/1530840513879846912

選出理由:状況が不思議すぎます。誰でも見たことのあるセブンの看板が横になっている上、住宅でしょうか明らかにセブンではない建物に寄りかかっている意味不明さが気に入りました。車から撮っているところもふと目に入った景色だったのが伝わってきます。
この土地にはセブンがあったのだろうか、隣のベンチで誰かが休んでいたのだろうな、この建物はなんだろう、と色々想像がふくらむ素敵な写真だと思いました。


Pan_nu選

サニーテディさん

https://twitter.com/sunnyteddyjim/status/1530422147163664384

選出理由:ベビーカーを持ち出しはするけど結局愚図って抱っこ等の理由で安置されたままになる事あるんですよね。右側のシルエットの人物の遥か先にあるベビーカーがまるで自分の意思で左方向へ意識を向けている様に錯覚してしまいました。


川原和之選

榎本由奈さん

https://twitter.com/yuinaenomoto_/status/1527983095747850240

選出理由:撮影された場所はフェリーの中でしょうか。                  空間を埋める赤文字の注意書きの数々。普段見慣れすぎているためか、写真の中で見返すことで、自分たちの周りにいかに多くの警告が表示されているのかを思い知らされます。
出入り口の鎖の奥に、今から船から降り立つリュックを背負った少年の横顔がみえますが、その表情はよくわからないことで、私にはこの一瞬の光景がSF映画のオープニングの一場面に見えてきました。少年のこれから始まる冒険を連想すると、急に船内に緊迫感が帯びてくるから不思議です。何気ない日常の瞬間を写真のフレームの中で捉えることによって別の世界が立ち上がってみえてくる、そんな魅力を持った作品です。


以上、2022年5月の月間審査員賞でした。

2021年11月に始動した、ユーザー参加型のフォトプロジェクト「yousawscenes」、おかげさまで多くの方々に参加いただいております。

皆さんの写真をTwitterとInstagramで毎日紹介しています。

yousawscenesのヴィジョンと参加方法
過去に開催したフォトコンの審査結果

今年も様々なイベントを企画していきます。
yousawscenesをどうかよろしくお願いします。


YSSキュレーター紹介

Ken Tanahashi

2016年から本格的に写真を撮り始める。主にストリートフォトや日常写真を中心に撮影している。その他の活動として、WEBメディアへの記事の寄稿、写真系コミュニティ『DopeZineLab』の運営、ストリートフォトにスポットを当てた『StreetPhotographyJapan』の運営として活躍している。

Twitter twitter.com/kentanahashi
Instagram instagram.com/ken_tanahashi
note note.com/kentanahashi/


MASA

東京でプロダクトデザインをしながら、2019年から休日や帰宅時に写真を撮っている。培ってきたデザインの知識をベースに、青基調の特徴を持った多摩川の日常や都内でのスナップ写真作品をTwitter、note等で投稿している。一方で写真作品も作り、PhotoVogueにて数枚の写真がフィーチャーされた。

Twitter twitter.com/masaphoto9
Instagram instagram.com/masaphoto9/
note note.com/masa_design


トモ コスガ

写真表現を考えるYouTubeチャンネル「トモコスガ言葉なき対話」を運営。VICEマガジンの編集を経て独立、現在は写真家の故・深瀬昌久が遺した写真作品の管理団体「深瀬昌久アーカイブス」創設者兼ディレクターを務める。Brutus、Pen、実話ナックルズ、日本カメラ、IMA、サイゾーなどの媒体に寄稿。著書に『MASAHISA FUKASE』がある。写真集の跋文寄稿に、深瀬昌久『RAVENS』『FAMILY』『SASUKE』『Kill the Pig』など。過去に審査員を務めたアワードとして、第7回 EMON AWARD、第1回 News Print Awardなど。オランダはアムステルダム在住。

Twitter twitter.com/tomo_kosuga
YouTube youtube.com/user/tomokaflex
Instagram instagram.com/tomo.kosuga/
note note.com/tomokosuga


TOYOKI

1985年、山形県生まれ、東京都在住。東京を拠点に活動するストリートフォトグラファー。都市と自然の緩衝帯、武蔵野をメインフィールドに何気なくも愛おしい日常を記録する。

Twitter twitter.com/s_toyoki
Instagram instagram.com/s.toyoki/


いくら・チャーン

2002年生まれ、京都北部の田舎育ちで現役大学生。2021年より、SNSのストリートスナップに惹かれ、スナップ写真を始める。自分の身の回りで目にする「ちょっと面白いもの」を撮り続けている。

Twitter twitter.com/71_ikura
Instagram instagram.com/ikura_17/
note https://note.com/ikura_17/


Pan-nu

自転車旅で3年半のテント暮らしをしながら日本全都道府県を行脚した経験を持つ。写真を販売することで旅中の生計を立てた経験から、その後もフォトグラファーを生業として活動を続ける。現在は故郷である岡山県にて購入した中古ビルでフォトスタジオを経営して4年目。

Twitter twitter.com/Pan_nu_photos
Instagram instagram.com/pan_nu_photos/


kawamon

福島在住のフォトグラファー。2017年に本格的に写真を始める。鉄道をモチーフに日常や旅情を表現した写真を得意とし、雑誌などのメディアや鉄道会社への写真の提供なども行ってきた。最近ではSNSでの発信にも力を入れており、twitterでは鉄道写真のほか、地元や旅先でのスナップ写真を投稿している。

Twitter twitter.com/kawamon4649
Instagram instagram.com/kawaminami_hayato
note note.com/kawakawa415


shimizu_nobu

フリーランスフォトグラファーであり、浅草の人力車夫。プロダクトから大型フェスまで。ジャンルレスの撮影業務をこなしつつ。ライフワークとして日々の朝食をSNSにて発信し続け、雑誌や新聞などのメディアから取材を受ける。撮影以外にコラム等の執筆活動や企業SNS運用もしている。

Twitter twitter.com/shimizu_nobu_
Instagram instagram.com/shimizu_nobu_gohan/


川原 和之

1983年生まれ、富山県在住。祖父母の写真を撮り始めたことをきっかけに独学で写真を学び、現在は自身の祖母と娘の日常を記録する中で、世代を超えた家族の関係性を表現した作品を10年以上の歳月をかけて作り続けている。

Twitter:https://twitter.com/kazkawahara
Instagram:https://www.instagram.com/kazuyukikawahara/

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