第一回輝くスター杯参戦記
はじめに
こんサメ~🦈
サメ台風とリミテが三度のご飯より大好き、鮫梨ジルと申します!
でも四度のご飯なら?うーん、ちょっと迷っちゃいますね!
今回は先日行われた第一回輝くスター杯の参戦記です。
カルロフ邸殺人事件のドラフト大会で、新進気鋭のMTGリミテッドVtuber星乃衛介さんが主催しています。解説は先週のリミテッド神決定戦で、神の二歩手前に迫った、MTGA解説動画でおなじみてんてい。さん!
運営に多くの方が協力しており、トラブルもなく、スムーズな進行でした。
第一回と銘打たれているので今後も開かれると思いますが、初回から強豪ぞろいで、ハイレベルな大会でした。
世界選手権二位のテルテルさんを筆頭に、プロツアー・リミテラダー1位の経験もある道民さんやyamiさん。他にも草大会やアープン・アリチャンで鳴らしたゆる速の強豪が集う、とんでもねぇバケモン揃いです。参加者を見て震えながら戦っていましたが……
なんと優勝することが出来ました!
やっぱりおやつよりリミテが好きです🥰
ドラフトですから、勝負の綾となる運の要素がピック・相性・引きムラと大きいので自分が一番のバケモンだったとは恐れ多くて言えませんが、運が十分あれば実力に見合った活躍ができるゲームで、優勝という望外の結果を得られ最高の気分でした。足りてる!実力……!
ではでは参戦レポに続きます、最後までお楽しみいただければ幸いですっ!
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予選
32人参加で、8人の卓が4つ立ちました。この予選卓で2勝すれば決勝卓!
決勝に進めるのは8人ですから、3回戦やると3-0一人と、2-1オポ最高が抜けるのですが、これだと不毛なマッチが発生するので予選はシングルエリミ(負け抜け)2回戦になってます。
8→4→2の二回戦でぴったりふるいにかけられるのですね。
時短になりますし、変に目が残るよりサッとやめて他のことが出来るので、オンライン大会に即したいい設定です。さすが道民さんが考えただけはある……!
ピックとデッキ
ログも残ってないのでざっくり。
初手でトロスターニが来て、大ドルイドの魔除けが2枚取れたので緑濃い目のデッキにしそうでした。2-1で火炎術の演出者が取れ、3-2でアンズラグも来たので緑濃い目、赤少な目、白タッチのデッキに。ちょっとマナベースが大変です!
魔除けはトリプルシンボルなので、普通の二色デッキだと使いにくいのですが、土地や生物を引っ張ってこれるのです!
今回はトロスターニという最高のボムが取れたので、引けてない状況では3枚トロスターニが入っている換算でき、すでにハンドにあればトロスターニを出すためのマナを出したりできます。
ボムを引き立てるためのレア、ボム引き立てレアです。
マナベースは緑トリシンが出せるギリギリの枚数森をとり、山も素で引けたら4ターン目にアンズラグを出せて嬉しい、そういう欲張り構成です。
同卓にテルテルさんがいるので上振れも期待した感じです。
緒戦
お相手は初対面のタツヤさんという方でした。
この大会、参加者はリミテ強者が集うゆる速の民か、あるいは招待選手かみたいな面々で余った消防団の予算で豪華ゲストを招聘した村の芋煮会に来たような気分でしたが、タツヤさんは違いました。
試合後にこういう大会出てみたかったです!と語っており、さわやかな印象でした。てんてい。さんかどなたかのネームバリューで来てくれた方。知人の始めたオンライン大会にこういった新しい方が来てくれるのはとても嬉しいし、気持ちが引き締まりますっ!
とはいえ油断できる相手ではなさそう。彼のデッキは白青探偵アーキ。エズリムなどレアが4枚あり、なかなかのパワーがあります。
対戦内容はログも残っていないのでざっくりですが、G1後手からの2-0で勝利できました。
お相手のボムレア、エズリムに213到達とトロスターニの組み合わせがいい仕事をし、アンズラグにダブストをつけ勝ち。
エズリムはリミテにおけるトップレアで、5/5飛行で社長なのでパワハラされ厳しい場面もありましたが、こちらはトロスターニとアンズラグ、高いパワーと二段攻撃の組み合わせでパワハラ返しに成功します。
ボムの出し合いという派手な展開で、とっても楽しかったです!
次戦
予選はここで最終戦!テンポが速くていい感じ!
決勝の切符をかけて戦う相手は、道民塾の弟弟子Yozzyさん。
この大会はシングルエリミネーション、負けたら終わりです。
その上、同門対決ですので姉弟子として絶対に負けられません。
このマッチアップでは、リスト公開性で相手のデッキを把握すること・自分のデッキを把握されてることは大事だという学びがありました。
ナヤカラーっぽい苛烈な攻めが続きますが、”バットリもうないのこっちは知ってるぞブロック”でシャクって、道民さんに習ったこと――ゲームプランの立て方や確率を、自分のリストと相手のリストから考慮し、道民塾での進捗アドを生かして2-0で抑え込みました。
このコンボも決まったのでデッキのやりたいことその2が出来てよかったです!
パワハラ姉弟子です💪🦈💪
ということでパワハラされたり、返したり、パワハラの化身になるなどして決勝進出。
この予選4卓は世界選手権2位でおなじみ、テルテルさんも参加している死の卓で、当たらなくてほっとした反面ちょっと勝負してみたかった気持ちもあります。
もう一つの決勝マッチでゆる速強豪のMakoさんと熾烈な戦いをしていたようです。
なおテルテルさんを破りMakoさんが抜けます。ゆる速はこんなバケモンばっかりです。
決勝
お昼ご飯休憩をはさみ、各卓の決勝進出者が8人揃いました。
予選1回削った分こういう時間取ってあるのですね。助かる~!
決勝に挑むのは各卓で猛者との戦いを抜けてきた強豪の皆様。
1卓、きゅるさんとtwurukiさんのゆる速強豪ペア。
2卓、あささんとyamiさんの光と闇のペア。
3卓、道民さんを破った(!?)ひるすさんとらーどさんのゆる速強豪ペア
4卓、Makoさんと私のゆる速強豪ペア
2卓のあささんは、てんてい。さんの顔見知りということで活躍を期待されていました。羨ましい!
yamiさんはプロツアー、アリーナチャンピオンシップに出場経験もある、皆様ご存知のカードゲームつよつよ美少女です。
あとは全員ゆる速のやべーやつです。
ゆる速民は私にとっては先輩で猛者揃い、このくくりに自分が入って許されるのか、今までだとちょっと不安でしたが、今回で吹き飛びました。
私もカードゲームつよ美少女位までなら、名乗っても許されたりしないかな?
ピック
ということでしっかりご飯を食べて決勝ドラフトがはじまります!
配信ではらーどさん視点で映っていますが、他の人のピックを見れるのは中々ない経験で、とても勉強になりますね!
ログが残っておりましたので解説をば。
初手はパワカ詰め合わせパックで悩ましい。近隣の守護者・青のレアと悩みつつ空騒ぎ+大騒ぎ。
この分割カード、赤白・白緑(+多色)という強アーキで指標が高いカードです。つまりこれを取れば進めるアーキが多い。
カードパワーも一番高く、性能も受け入れも丸いと素晴らしい出だしです。
流すカード的に下は白・緑に行きそうな感じですが赤白でもちゃんと強いので十分です。
手順に参考人、大犯罪者、青のカードと取り、5手目に白のベストコモンである内通者が流れてきました。上家(左)は白やってる人が少ないと見て3パック目の流れを考えると白が良さそう。赤もちょっと流れが良さそうかな?
予選で相棒だった緑はマナクリや庭師、ロクソドンを流したのであまり行きたくない感じです。そんな1パック目でした。
2ドラフト目の2-1で221の暗号破り!運命的なものを感じつつ赤が内々定、2-2は稲妻のらせんとクレンコで悩み、クレンコを取ってボロス確定です。
3パック目に決め打った予選ドラフトと違い、早めの決め打ちですね。いつもだいたい2パック目3手目くらいまでで拾えるレアで決めうちます。緑が絡んでるとボム全部入りとかできますので、決め打つタイミングを遅くしやすいです。
なお、この時上家だったひるすさんも最終的にはボロスだったのですが、参考人を取ったらしいです。
2-1時点で赤いカードがないので、私も彼の立場なら白青タッチ赤のジェスカイカラー(探偵に参考人や稲妻のらせんをタッチしたもの)で使えそうな参考人取りそうです。
上家がここからボロスに入ったことでちょっと2パック目の流れを読むのはむずかしかった。2パック目は地味なカードやバットリを拾って終了。
3-1で戦導者の号令!私のデッキ内容では、白系のトップレアであるオレリアの立証者や、オレリア本人よりもこちらのほうが強く使えそうです。
考え得る中で最もいいカードを取れました。
一番悩んだのはこの3-8です。カードパワーは一番低いですが相談役をピック。2マナ以下の生物が5枚しかなかったからです。
アグロ・横並べアーキであるボロスは2ターン目に生物を出しておきたいのです、更にゲーム中盤に軽いカードがあると2アクションが取れます。
その場合2マナ以下生物の下限が6枚なのでデッキとしての完成度を優先した形です。
らせんも番犬もカードパワー自体は高いのですが、デッキ全体のパワーが一番高くなるのは213という2ターン目の動きを強くしてくれる普通の生物だったのが今回のポイントです。
3-4でもらせんとニシンとの択があり悩んだのですが、速攻持ちとしてニシン・クレンコ・暗号破りが1枚ずつ取れている状態では、2枚目のニシンより3枚目の213のほうが、参考人・内通者・速攻持ちとあわせて3/3として計算できる上に号令もあるので少し良さそうでした。ここは評価が難しいですが、先にらせんを取ってよかった気がしてます。
流したカード的に下家は赤白、あるいは緑白タッチ赤をやってそうで、ミラーで強いらせんをカットしたい気持ちもありますが、デッキ完成度を下げて一人に対して不利になるよりも、他の6人に対して有利な方が勝ちぬけやすいはずです。
といった感じで流れに恵まれいいピックが出来ました。
完成したものがこちら。うーん、100点!w
緒戦
お相手はゆる速強豪のらーどさん、ゆる速バトルシティなどでご活躍で、MOATランキングリミテ部門で1位!直近のMTGAリミテの草大会で一番勝っている方です。
界隈のリミテ猛者として有名なので、「あのらーどさんか、きっついなー!」と弱音を吐きたくなりましたが、ここで緊張して変なプレイをしていては、ジョンさんのネームバリューに戦う前から負けていた去年からまるで成長していないということになります。
この、当時の反省を込めた参戦記がnote初投稿なのですが、あれから1年、私も1年でけっこう強くなっているはずなので、負けても諦めがつくし、もし勝てれば嬉しいと軽い気持ちで挑めました。強くなってるもん!
お相手のデッキはこちら。バント系多色は受け入れカードが多いので、自分もプレドラでこういうデッキになることは多々ありますが、ここまでパワーが高い時はあまりないです。
ではではゲームごとの振り返りをしていきます。
今回はてんてい。さんのチャンネルで配信されていましたので、よかったらアーカイブもご覧になってみてください!
G1後手
初手は
山/山/クレンコ/戦導者の号令/歴戦の相談役/内通者/大犯罪者
平地を引いて繋がれば号令、山引いてもクレンコという最強ハンドリーチ。
後手なので3回平地を引くチャンスがあり、山でもオッケーなのでキープです。土地止まるんじゃねぇぞ……土地を引く方にTBSの倉庫に大量に余っているひとし君人形を賭けます。
この時はらーどさん視点の配信をして頂いてましたので、3ターン目の盤面がこちらになります。
2ターン目に平地から相談役を出せたので賭けは私の勝ち!しかも平地なのでスーパーひとし君人形ゲットです。色もほら、赤白で似てるし!
このまま号令のお陰でサイズ負けせずガンガン殴れて勝ちます。
ブン回り気持ちいい~!
なお、3ターン目はクレンコから出すというのも考えられますが、4ターン目のことを考えると参考人とか引いた時にあとでクレンコ出してみんなで殴ったほうが相談役を大隊で3/3(4/4)にしやすそうでした。除去挟まれたりしますので。
あとでも先でもどのみち3点(パワー3と、相談役2+号令の出た時ダメージの比較)、返しに4マナ3/3のロクソドンとか出されたら殴れない盤面になるので、いま2点入れつつ号令先出しのほうが後で引くカードの有効牌が増えたり、テンポよく使いやすいという判断です。
といった具合に生物とバットリでごりごり押してまずは一勝。やりたいことができました!
G2後手
サイドはこれだけ。あとは相手のデッキを分析してました。
初手はうろ覚えですが、土地十分、初動はクレンコというまあまあのハンドで、2マナ生物を引いてきますが、間に合わず。
ドッペルギャングで抑え込まれて負け。
この後殴られて、攻撃+事件のETBにより2個とも解決!いやぁド派手な負け方ですね!満足して死にました。
止まるんじゃねぇぞ……!
G3先手
ここで勝てば次に進めるので、1回死んだ程度で止まってはいられません。気分を切り替え私じゃなくオルガ・イツカが死んだことにしてG3突入。悩んだものの別に相手のデッキが何を入れてくるか考えているだけで、サイドは変わらず。
ちなみに今大会初の先手です。G3で先手を取れるのは体にいい!
初手は土地が二色揃っていて3枚あり、ニシン内通者がいたのでキープ。先手でガンガン殴れそうな良いハンドです。内通者は号令の次にいい3マナのカードで、クレンコとは拮抗。95点くらい。ベストハンドに次ぐシルバーハンド。
お相手は2ターン目サイクリングスタートでキープ。
こうしてハンドを覗いてみると、相手のデッキは重いところが強いので土地を伸ばす必要があり、カードを減らしたくはないですから、平地引っ張ってきて、防衛で受けて後半に繋げていくことができる――初動は弱めですが60点くらい、マリガンするほどではないが良くもないハンドです。
ですが、この2ターン目サイクリングに対してニシンで2回殴れる、こちらのハンドがかみ合っていました。
後手3ターン目に相手が防衛を出してきますが、こちらはニシン内通者432飛行と展開し、ごりごり削っていきます。
32飛行はその場しのぎの拘束で除去されますが、相談役と大犯罪者を裏面で展開。ニシンがずっと殴れてライフ12まで削りいい感じです。
と、返しに55が着地しここからラードさんの時間が始まりそうです。
とはいえ実は大犯罪者がいるので盤面はこちらのほうが強い、殴ってライフを詰めていきます。
裏面の大犯罪者を止めず、遂行中をケアしながら面をしっかり減らされて、ゲームプランの立て方・コンバットの腕を感じます。でも負ける気はしない!大犯罪者はひっくり返して変装誘発で壁を倒します。22を失い、ライフ8と04を除去するリターンを得るコンバットになりました。ボードを取り続け、ライフを削り切った先にオルガ団長が待っています。
この局面は難しかった、手札にサイドインした次の一手があるのですが、55を除去してフルパンしますがミスっぽいです、殴るなら起動効果を13に使ったら55と54相打ち、53になった相談役が04を取り、22が通って2点と相手の盤面を空にしつつ、13と22と11が残るのでそちらのほうがよさそうです。
フルパンと対抗するアクションとして、次の一手をエンチャント破壊で使い飛行で殴るとピッタリ4点ですが、アタッキング追放、やらせはしないが裏目。相手が次フルタップならこれが強そうで、これを検討するために時間を使ったのですが、サイドから2枚入れてるはずで、白マナが1しかないのですでに持っていて構えられないだけということも十分考えられ、手掛かりから引かれてもおかしくないため却下。
生物と交換し、今の盤面で最大限ライフを削る方を選びます。
フルパンは、よく計算できませんでしたが一番ライフ削れて、火力や飛行・号令などでぬるっと勝てそう。一番やりたい本名案。
自分のデッキがやりたい動きであるこちら選んだのですが、その場合も先述のように13に起動効果を使うんでした。起動しなかったことでライフは1にできましたが、13が取られ相手の盤面に55が残ります。
ここは思えばもっと時間を使ってよかったです。
ちなみに時間を食った要因の大部分を占めるのがニシンを起動するかどうか。どのカードを引けば勝つのか、2枚で勝つ組み合わせ、1枚で勝つカードなどを考えていました。最終的にこの盤面だと、速攻を引けば勝つので起動せず。起動して勝つパターンは3マナ以下で出せる生物+号令と稲妻のらせん。起動しない場合速攻生物も勝ちに繋がります。
ですので起動効果を使わず、こうして余った3マナが悔しいです。
こうして振り返ると、起動しない方がいい理由や、除去後のベストコンバットの方を先に考えるべきだったかもしれません。
とはいえミスは必ず起こるし、こういうガン不利にならない程度のミスなら十分リカバリできる。気にしないことが大事。
と、気持ちを切り替えていたら、稲妻のらせんをトップ。
じゃ、決めるね……
自分は完全実力ゲーの将棋も好き(うなぎ屋ファン)なんですが、運の要素が大きいマジックの方が今は好きで、その理由はこういう部分です。
運で勝てるゲームは、人事を尽くし、天命が下った時に最高の気分になれるからです。まあ前のターンのアクションは人事不省だったかもしれませんが。大会中は細かいことは気にしない!次に行きますっ🦈
準決勝
今回は予選M2に続き同門対決です。姉弟子として絶対に負けられませんし、それに加えてひるすさんは予選で道民さんを破っているのです。
そう、ここで負けると道民塾の序列がひるすさん>道民さん>私になってしまうので、宇宙の法則が乱れて世界が爆発します。
マジック歴=弟子歴でもある私の実力は道民さんあってこそ。勝つことで道民さん>私>ひるすさんという青き正常なる世界になります。
お相手のデッキはこちら。プレドラで7勝できそうな赤白です。
ただ、サイドボードを見ると最後まで白青と天秤をしていたようです。
2マナ13や2マナ21の無色生物、ラマスー、次の一手など、あまり強くないカードもちらほら。ちょっとだけ私のデッキの方が強そうでした。
こうなった理由は、ドラフトの席順にあります。私が1パック目、3パック目でひるすさんの一つ上家であったので、カード1枚分強いボロスになっているのです。
番犬を流したかわりに参考人。
ひよっこ捜査員を流したかわりに戦導者の号令。
吉報の訪れを流したかわりに稲妻のらせん。
稲妻のらせんを流したかわりに2マナが十分揃っています。
また、ひるすさん側は2マナ生物が多い前のめりなマナカーブ。5マナ以降の生物を4枚しっかりとっている分終盤は私の方が強そうです。
ミラー対決では適切なプランを遂行することが勝敗に繋がります。受け攻めの判断を間違わないこと。この点について、道民塾の先輩である私に理があります。あるはず、あるもん!
どちらが攻める側なのか?
後手のプレイヤーが除去を手抜いて、ダメージを食らい過ぎて負けたゲームを例に解説しているこの記事が有名ですが、道民塾ではさらに踏み込んでいます。対戦ログで触れますが、更に詳しく知りたい方は道民さんの記事を読んでみてください♡
ざっくりミッドレンジ対アグロという形になります。
G1先手
1回戦G1のような山/山/クレンコ/号令/あとなにか
みたいな初手でした。今回は先手なので、引ける枚数が1枚少ないのですがさっき行けたしなでよく考えずキープしてしまいます。
あとで振り返ったら相手のデッキ内容を加味し、テンポよく動けるようにマリガンしたほうがよさそうでした。
せっかく配信に乗ったのに事故で爆発する恥さらしみたいになってしまいまことに申し訳ないです……
1回戦G1もこうなっていた可能性を乗り越えての勝ちなので、十分やれるハンドの範疇ではありましたが、先手だったこと、相手のデッキとの噛み合いをよく考えるべきだという学びを得て切り替えます。
G2先手
サイドはこれだけ
軽いカードが多いので遅い除去をOUTし、ミラーで非常に強力な絆魂持ちをINします。
4ターン目に戦導者の号令を出すことが出来、無事勝利。
この前のターン、変装カードの除去ではなく参考人の展開を優先した相手の判断は間違っていたとは言えません。らせんのゲインでごまかし、ならべて先に殴り切るほうが、より軽いひるすさんのデッキが取るべきプランとして正しいからです。
今手元にあるカードもそう言ったプランで強いカードです。
ですが、この変装カードはサイドインした救済者。クリティカルなカードを見逃して貰ったことで、得られた6点のライフで殴り切ることに成功します。
道民塾ではリミテッドにおけるデッキやプランをおおまかにアグロ・レース(ミッドレンジ)・コントロールと分けています。
相手が蓋をする前にライフ有利を作り、ライフアドを生かして勝つアグロ。
ボードアドバンテージを重視し、盤面有利を作り、除去やバウンスで相手の攻撃をいなして勝つレース。
序盤はライフを守ってしのぎ、終盤重いカードでドローソースで一方的に協力なアクションをするコントロール。
コントロール寄りのレースというのが今回私が念頭に置いていたプランです。リミテでよくある生物による受け潰しプランです。レース寄りというのが大事で、待ってても負けるので、隙があればライフを詰めていきたい。
この時も先手だったこともありレースプランど真ん中に近いゲーム運びになりました、サイズ差で勝つ感じですね。
また、レースプランになった要因として、ひるすさんがしかるべき配慮をサイドインしてきたことがあります。
これはサイズ差を覆すためのいいサイドボーディングだと思いました。姉弟子としてうかうかしてられません。
次のゲームで分からせてあげないと……
G3後手
サイドは先ほどと同じです。
こちらが受けて返す側に回っても強い構成なので、後手なのはちょっと嬉しいかもしれません。カードを1枚多く使えるわけで、カードパワーが全体的に高いからです。ただ、門道急行の事件を連打されて受けが成り立たなかったり、素早くライフを詰められて負けることが考えられますので実の所若干不利だと思います。
相手の2ターン目ニシンが厳しかったのですが、ハンドにクレンコがあったので助かる、と思いきやらせんで除去され、頼みの綱である555を次の一手で除去され泣きそうになります。
先ほどの記事で言うと、どちらが分からせる側なのか?Who‘s The Wakarase?みたいな感じになってきました。
受け成り立たず、暗雲立ち込める……
転機は後手6ターン目、なんとか受けつつ殴っていける盤面に。
ここまでレアはこちらのクレンコくらいで、お互い弱いカードばっかり引いていました。地味リミテのじわじわした盤面ですね。
とはいえどれもプレイアブルカードなので気を抜いた瞬間に負けそうです。
ここで暗号破りを特攻させたり、カードが1枚多いことだけを言い分に殴り切ったので、1枚なにかレアを追加で引かれたら厳しかったと思います。
受けないと死ぬぞアタックを繰り返し、後手の利が活きたゲームでした。
相手がフラッドしたことでGG.
スクリューに泣かされたG1とフラッドに笑うG3で対象的な内容でした。
G1の私のマリガンが怪しかったくらいで、お互いミスなく、デッキパワーでがっぷり四つに組合い、最後は少しの差を大きく広げていって勝ち。
ハァハァ……まあ、姉弟子なのでね、楽勝でしたが……ハァ……二番弟子くらいなら名乗ってもいいですよ?ゼェゼェ……
と、満身創痍でしたが無事に世界を守ることが出来ました。
ひるすさんは弟弟子とはいえ元々高い実力を持っているプレイヤーで、お互い全力の殴り合いになり、ミラー対決とても楽しかったです。
私はマジック歴=弟子歴みたいな、赤ん坊の頃に道場に置き去りにされてた感じで弟子歴が長いのですね。
この3ゲームはギリギリの勝ちでしたが、ゲーム中考えるべきことは盤面に書いてあり、大して思考にカロリーを使わなかったので、次に向けて余力を残すことができました。
決勝
お相手はあささん。ゆる速外からの刺客!
きゅるさん、twuruki(鶴木メイ)さんといったゆる速強豪を破ってきたプレイヤーです。
てんてい。さんと顔見知りのようで、ゆる速民かプロかという決勝卓で、唯一のてんていさんの伝手で参加した方です。
実力も高いらしくてんてい。氏イチオシ、推しの子です。
氏は星乃のことも実況者として推していたので、星乃は青いので愛久愛海(アクアマリン)、あささんがルビーということになります。
つまり重曹ちゃんを推している私的には絶対に負けられない戦いです。アクアの1万円を勝ち取りたい!
ビッグマウスVS謙虚の対決です。お相手のデッキはこちら。
テンポとサイズを両立したナヤカラーのデッキです。
1後手
サイド後にお相手はマナカーブを軽量化し、序盤から受けてくることが考えられるのでメイン先手が欲しかったのですが仕方ないです。じゃんけんだけはどうにもなりません。完全運ゲーです。
なお、今回は私の視点の配信でしたので、余すところなくスクショ解説していきます!
相手のデッキが重く、こちらは序盤ビートダウンする側ですから、こういうのはマリガンです。
土地が必要枚数から2枚多いのでダブマリしてるようなものですし、まず生物を並べたいのでこの呪文2枚は無効牌、実質4マリに近い感じです。
ここから土地を戻してキープ。土地戻すのホントか?って感じですが、全部3マナ以下のアクションなので、土地1枚引けさえすれば速攻と果敢とバットリでガンガン攻めていけます。いけるはず。いけるもん!
今回のゲームでのマリガンは土地は後で一定の確率で引けばいいっていうのが基本的な考え方です。数字について詳しく書くと長くなっちゃうので今回は省きますが、いずれこの辺りも記事にしたいです。
さて、戻すカードとして大犯罪者もありですが、後手の利=カード1枚多いことを生かすために有効牌の数を維持したかったので、ちょっと攻めたリスクテイクです。こんな考えから準決勝G1は先手で土地が詰まったのですが、決勝初戦を思い出してください、後手なら引きます!
今必要なのは絶対に3マナが出る保障ではありません。相手が質で勝っている以上生物・ボードやライフアドを獲得できるカードの数で負けてはいけないのです。土地が引けなくても2マナのカードを引いてごまかしてもいい!そういう覚悟のキープ。このバットリも暗号破りにとっては31修整!
ということで2ターン目、土地が詰まりますが、213を引いたので土地を引かなくてもいい権利を得ました。引ければ33が出せて嬉しいですが、止まってもいいぞ……
このターンは21と32の見た目不利な交換を嫌って通りそうなので暗号破りでアタック、無事通ります。
通らなくてもまあ悪くない交換でしたが、通ったので最高です。
一見こちら2点相手3点のレースなので不利っぽいですが、見た目ほど、というか別に不利ではないです。
速攻で先に殴ってるので、発生しているのは2+2nと3nのレースです。こちらの側に2点足されています。
これを覆すために相手は32で2回殴れば6対6でイーブン、3回殴れば逆転ですがそれでも8対9。アグロしている側が8点削ったらもう必至ですし、果敢も持っていて、ハンドに333速攻のクレンコか213という後続もあり、殴り合ったら先に勝つ有利レースなのです。
マナクリが出てないので、重いカードは出て1~2枚、蓋される前に勝つ!あるいは重い生物が軽々に殴れないよう、ライフを詰めていきます!アグロプランです!
お相手もレース展開を望んでいるようで、諜報しつつ32で殴られます。112で一見止まってますが、クレンコ出してアタックが通ります。速攻のいい所がぐいぐい出てます!
今回のゲームでやっているのはつまるところ、殴り合ったらどっちが先に勝つかということです。サイズでは相手が有利ですが、こちらには計算を崩す果敢とバットリがあります。
レース展開になった場合、キルターンを1ターンずらすために必要になると思ったので、マリガンで戻すつもりはありませんでした。
44が立っていましたがバットリ構えフルアタック、通ったので稲妻って言いながらバットリを投げます。計算を狂わせることはできませんでしたが、十分です。
ここ、大犯罪者を変装で出すなら、4マナあると嬉しいですが、その場合土地でなく大犯罪者を戻しているのですよね。
大犯罪者を握ったままでは土地が戻っていて、土地を握ったままでは大犯罪者はここにいません。BLEACHの巻頭ポエムみたいな矛盾が生じます。
まあポエム的状況は考えても仕方ないので、詰めたライフを生かし、ボードを握ったまま相手を倒したいです。
が、踏み荒らされた庭の事件でカウンターが二つ乗り、ボードアドバンテージは相手有利に、ボードは握れませんでした。
ここでブロッカーとして立てられる場合も、次のターンにトランプルを付けて殴られる方がきつそうにも見えますが、その場合は並べつつ火力や号令を引くエクストラステージに入ります。どっちが良かったか分からない。
とはいえ2体でアタックをしてきたので、バットリを稲妻として切って良かったです。見えてるマナで撃てるのはパワー2修整なので、このターン負けはないです。そして先ほど稲妻として打ち込まなければ必至に至らず、レース負けしていました。全部顔面で受け……
空騒ぎで殴り返し勝利。
ボード有利は手放したものの、ライフレース有利は握ったまま1手差で勝てました。
土地を引いたのでバットリを握ったままでも結果論このターン使えて勝てはしましたが、引かなかった場合勝てませんでした。
バットリに関して良い判断をできたと思います。アグロはライフアド第一という道民さんの教えあってこそです。
ゲーム展開的にマリガンはあまり関係なかったですが、赤のPWとして、日々勇気を出して自分の殻を破り続けたかったので踏み込んでみました。
これはふざけてるわけではなく大真面目で、普段やらないことをやると成長につながるという道民さんの教えです。
昨日の記事で茂利さんも似たようなことを仰っていましたね。
とはいえお二方ほど上手には踏み込めないですし、踏み込んだ結果2回戦G1みたいな爆発事件も起こるので、アクセルを踏むか踏まないか、踏みなれておいて見極め上手になりたいです。
物理的に、心にブレーキは付けられないので死に覚え前提ですが、死に甲斐のある舞台に立ってましたから今回は踏んで爆発しても後悔はしなかったです。
その時は負けなくても、挑戦を止めたら成長スピードも鈍化しちゃいます!
G2後手
重い除去を軽く重い所をどかせる除去と入れ替え、装備品をすれ違いのラフレースを有利にしてくれる救済者に入れ替えました。到達持ちが少ないので軽い飛行で何度も殴れそうです。ライフレース重視。
土地が必要十分あり、2→3で生物を出していける最高の初手です。3ターン目技師から4ターン目2+2もあり。90点くらい。
土地は2色揃ってて3枚なので、50点満点で50点
呪文は2→3で動けて4ターン目ダブアクもできる可能性あり、クレンコを3ターン目に出すとちょっとくっつきが悪いのが難点、なんでお前は号令じゃないんだ(半ギレ)で50点満点で40点。
相手はエンチャントを割る手段も持っていますから、減点理由も言いがかりみたいなものなので、相手のデッキを考えると100点あげてよさそうです。
ざっくり70点あれば満足、60点あればギリキープして良いみたいな基準です。
決勝初戦G1や、2戦目G1みたいな土地止まった時どうなるか、みたいな複雑な状況では特定のカード引いた時、十分引ける確率があり、点数十分ならキープっていう感じですね。あの時は100か0かになりやすい択でした。
70%で土地引けて100%勝てるなら70点くらいのハンドみたいな、確率と手札の強さで判断していく感じです。
そう、あの時は100の私(善良)と0のピッコロ大魔王(邪悪)に分かれただけで私は悪くない!あの爆発事件はピッコロ大魔王の仕業なんだ!
緊張からチェックをつけ忘れてインスタント持ってますよ偽装に失敗。今回もお相手は殴ってくることを選択したようです。1→2と動かれてきつい!
ここは稲妻のらせんを唱えたい気持ちもありますが、相談役の1/3というボディで受けることを選びます。
受けも大事ですが、展開が遅れたらそれだけ殴れる回数も減りますし、ボロスのやりたいこと――ビートダウンする側に立ち続けたいので、ブロッカー兼クロックを展開してライフレースに参加していきます。
ニシンをブロックした相談役がバットリオーラで打ち取られます。
後手はターンさえ返って来ればカード1枚多く使えるので、普通のバットリや除去との交換はOKですがバットリでボードアドに還元されるのがつらいです。
とはいえ、裏面で出してある利器の技師から飛行11を出し、それをクレンコで生贄にすると44と22が並ぶので、巻き返せそうな兆しが見えてきました。相手のハンドはあと1枚ですから、耐えて押し返すプランです。
この44への13と32のダブルブロックが転換点で、44を打ち取ったことで、最大サイズの生物を消せました。
続いてサイズの大きい生物を倒せる除去を引けますが、おそらくあの裏面のカードが表になれば対象になるでしょう。4点通していたほうが危なかったはず。受けでも強いクレンコの能力を使い盤面を取り返しに行きます。
アリーナの挙動を生かし、稲妻のらせんで変装を処理。
体は2/2と見せかけて本当は5/5、私の頭脳は大人げない。
5マナでインスタント反応がなかったので候補はこの2枚。55は号令を引いた時に残ってると困りますし、44は殴り返されて死にます。
このサイズの生物はまだまだ相手のデッキに眠っているので、手持ちの次の一手と合わせて2枚除去すれば持っている生物で殴り切れそうです。
なお55のほうでした。号令は定着しますが、のちのち土地を引かれたら負けというゲームに突入します。
号令を出せば盤面受かりそうですが、圧し合いの22修整や庭の事件が厳しいので45をしっかり除去。
号令を引いたことからクロック的に間に合いそうなので、カード枚数の有利を生かして盤石にしていきます。
大犯罪者の効果で24を44にして4点だけ入れ、手札にカードが揃います。
パワー4の飛行がパワー5になってアタック1回と着地時の1点を2回で勝ちです。あとは、土地を引かれないように祈るだけです。
土地を引くとこいつが裏返ってゲームが終わります。
引かれない方に入院実況している星乃の一万円を賭け、祈りながらターンを渡し……
今日は私の日でした。土地を引かれず無事勝利。
優勝です、やったー!!
この日を通して、やれることをやって、負ける時は割り切ったり諦めたりしてくよくよしない。そういうスタンスで参加していました。
他のことにリソースを使えるので、どうにもならないことを諦めるのはアドを生みます。
先ほど取り上げた茂利さんの記事のように、このゲームは少しずつ成長する試みをしつつ、実戦の場では今の自分で勝負するしかないので、成長する余地を保ちながら今の自分がやりやすいようにやる、そんな姿勢です。
道民さんも似たようなことを仰っていて、この試みをしばらく続け、道民さんにも鍛えてもらい、少しずつ力を付けた結果、今回は運にも恵まれたので優勝することが出来ました!成長が板です!
茂利さんや道民さんほど上手く成長できるかはあやしいですが、日々出来ることを少しずつこなしていきたいですっ。いきたいと言え!
おわりに
ということで初代ドラフトの星に至るまでの、輝くスター杯の参戦記でした。
マジックは楽しく強くなることが出来る最高のゲームですが、私がこうして楽しく取り組めているのは日々皆様に鍛えてもらったり、遊んでもらえたり、温かい言葉をかけて貰えるからです。
ですからマジックを通じて出会えた皆様には本当に感謝しております🥰
感謝の汁ブシャー!!
私の参戦記は理屈を並べつつ思考を開示することで皆様にとっての新たな発見につながればいいな、というスタイルなのですが、記事を読んで顔面メタされると辛いかもしれません。
とはいえ今はされても別にいいかなと思ってます。
そう、記事を書いて振り返ると同時に成長もしているので、お前の頭の中に居るのは昨日の私だぜ!着いてこれるかな!?
なんか挑発的な感じになってしまいましたが、これからも一緒に成長していきましょうねっ💪🦈💪
またね~
🦈🍐🦈🍐🦈🍐🦈🍐🦈🍐🦈🍐🦈🍐🦈🍐🦈🍐🦈🍐
あ、そうでした。
有料部分におまけとしてデッキを組む際に考えたことを載せておきます。
リミテが上手くなりたい、私の顔面をさらにメタりたいという時はぜひ!
探偵帽はなんで入ってるのかとか、実の所どういうデッキなのかっていう解説です。
Twitterでリツイートしてもらえると割引になるのでよろしくお願いします!
違った、Xでリポストでした、成長はしても老いはしたくないですね><
じっちゃんに、なりかけて!
お後がよろしいようで……
おまけ
デッキ
ピックした中から23枚選んだら強そうなデッキが無事完成しました。
もしかして私ドラフト上手い?
採用理由やこのデッキの正体を具体的に解説していきます。
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