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料理男子を連載で書いてみようと思ったワケ①

 私はずっと「料理男子」を普及させたいなと思っていました。うちの息子は料理男子に育ってきていますが、実は旦那さんも料理男子です。私がもともと結婚相手に求めるものとして3つ挙げていたのが、

①料理に関心がある=スナック菓子やカップラーメンでお腹いっぱいにしない人
②お腹が出ていない=健康管理の意識がある人
③山が好き=趣味が同じで一緒に山で遊べる人

 だったので、旦那さんは料理ができる人です。子どもが産まれてからは、朝ごはんは家にいれば旦那さんが作っていますし、土日の夕飯も最近ではほぼ作ってもらっています。

 家事の中でも、料理を家族で平等にするのがいいと思うんです。
 お腹は絶対に空くから毎日何度かは必要な家事だし、作れる人が複数になれば家ごはんの料理や味のバラエティも広がるし、「わぁおいしい!」ってお互いに褒め合える。だから、料理男子に育っている息子をとおして、日本中に料理男子を広められないかなぁと思っていました。

 家で料理教室をやる?
 オンラインで料理教室?

 料理教室の名前は、男性向けだし、「千切り道場」にしようかな、とか考えていました。が、結局、今日まで取り組んではいませんでした……。

 
 まったく別の話として、私は自分のブランドを作ってみたいと思っていました。藤本さきこさんの “プティラドゥ” が憧れで、自分の作った商品をずらりと並べて、自分の好みの世界観を商品をとおして広めてみたいと。

 「私は今、刺し子にはまっていて、もともと針仕事が好きだから、それで商品を作る?」なんて、刺し子をしながらときどき考えますが、いやいや一体どんだけ針をさせば、ずらりと商品を並べられるんだよ、と自分ツッコミ。これも憧れで止まっていました。

 そんな折、いつもの依頼よりもずっと長い原稿の執筆依頼が来たんです。

 私に依頼が来る原稿はふつう、Webだと1,000〜1,500字くらい、雑誌だと少ない文字数もありますが、3,000字〜多くても6,000字です。それが、本1冊分くらいの分量の話が突然やって来たので、驚きです。

 原稿を書くというこの仕事、もう20年近くやっているので、1,000字だったら100mの短距離走、3,000字だったらちょっときついけど800mの中距離走のイメージで、だいたいこれくらいの時間があれば書き終えられるという算段がつきます。

 しかし、1冊分って? 
 書き始めて8,000字を超えてきたころ、「果てしないなぁー。まるで船旅」と思いました。卒論をA4で100枚以上書いたし、ゴーストライターで1冊分インタビューして書いたこともあるので、この感覚を味わったことがないわけではないのですが、すっかり忘れていて、短中距離ですぐに終わりが見える書き方が身に付いていました。

 今回の船旅経験が、「あ、私も、長い原稿を書いていいんだ」って、ふと思えたんです。もともと誰かに禁止されていたわけではないから、書いてよかったんですけど、なぜか自分を記者・ライターの枠にとどめていました。船旅の、はるかはるか遠くまで書いていく旅が楽しいかもと思えるようになりました。

 それで、料理男子を続々と書いて、料理男子の普及につなげてみようと思ったわけです。これが記事という商品を並べて、世界観を届けることにもつながります。

 正直、上に書いたそれぞれの経験や思いは、点と点と点なのですが、これをグイーっと1本で結びつけてしまうことができるのも、長らく編集者をやってきたからこそだなと思っています。

 私は今、正岡智子さんの継続コンサルを受けているのですが、前のセッションと次のセッションの1か月の間で、この「連載を書いてみよう!」というチャレンジに思い当たりました。実を言ってしまえば、自分の3つの経験と思いをこのようにすべて結びつけられたのは、次のセッションを控えた2日前でした。
 
 正岡さんには、この1か月の過ごし方をとても褒められました。セッションとセッションの間にやりきる、、、それは月刊誌編集者で毎月毎月の校了をやりきってきた経験とそこで培われたマインドによるものでした。これについては、別の記事にします。

 料理男子ネタ、続けていきます!


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