kureが6/9にワークショップをやる理由①
わたしは演劇がそんなに好きじゃない
わたしは2007年に大学を卒業してから2021年(正確には2020年)まで小劇場という場所にいた。13年演劇が身近にいたんだね。すごいね。
そもそもどこかで演劇を習ったわけでもないし、「なんで生身の人があんな必死に舞台の上で別の人になりきってるのか謎」って思っていた。この感覚は今もある。偽物の世界をさも本物のように作り上げて、その箱庭で遊んでいる。不思議。
とにかく、そんな演劇の「え」も知らないわたしが、大学卒業後に演劇の道に進んだのは「就職したくなかったから」あと「ちやほやされたかったから」ただそれだけ。今振り返ると、それ以外に何もない気がする。
わたしは忘れやすいので、当時の知り合い・友人がもし覚えていたら教えてほしい。その当時わたしがどんな言葉を発していたのか。もっともっとあついおもいがあったのかもしれないけど、まじで、覚えていない。
そして、今思うと、わたしはそんなに演劇が好きではなかったということ。
なぜ続けていたのか、マジで謎。謎なのだけど、一つだけ言えることは「箱庭で遊びたかった」ってことだ。毎回毎回、うその世界にのめりこめなくて冷めちゃう自分に冷めていた。まわりはそれができているのに、わたしだけ取り残されているような気持ちになっていた。人といるのに寂しかった。
演劇が教えてくれたこと
とはいえ、演劇の世界で13年住人をしていたので、そこで得たことや気付きは山のようにある。そもそも、人と喋るのが大して好きではなかったわたしが、他者の話を聞いて面白いと思えるようになった。それは演劇界で培ったコミュニケーション能力によるものだろう。
自分の言いたいことや言葉にしづらい感覚を、他者に理解してもらうために言葉をたくさん学んだ。人を直ぐ怒らせてしまう物言いしかできなかったわたしが、相手に合わせて伝え方を変える方法を知ったのも、演劇のおかげだ。(これは今も勉強中だけど)
言葉だけじゃなくて、感覚を大切にすることの必要性。相手を信じる大切さや、信じるためには自分の軸がないとぶれまくること。それだって演劇でおそわった。
のめりこむことの危うさ。俯瞰してみる必要性…挙げればきりがない。
わたしは演劇という存在を通して、わたし自身を知ること、周りを観察することを教えてもらった。
そのひとかけらを周りにシェアしたい。その気持ちからこのワークショップは立ち上がった。
頼れる人がいること
この企画はわたし一人ではもじもじして永遠にできなかったと思う。
今回心強い3人(他にもたくさん話を聞いてくれた方たち)の力が大きい。わたしを面白がってくれる人がいる!と自信をもらえたことが、一歩踏み出すきっかけになった。
演劇で学んだ一番大きなことは、「誰かを頼ること」。これが一番難しくて興味深い。依存ではなく頼ること。その違いは今も勉強中だけど、でも少しずつわたしなりの答えが見えてきている。
①はこんな感じ!
演劇の話もっとかみ砕いたりしたいなってこれ書いてて思ったけど、他にも理由があるからそれはまた次回に。
ワークショップ詳細
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