小説

 一筆啓上仕り候。

 ホオジロの鳴き声だそうだ。

 よく覚えていると自分でも思う。人間だってこんなことは言わないだろう。まして鳥なら尚更だ。

 でも、そんなことなのかもしれない。

 そんなことを考えながら、キーボートを打つ手を止めた。

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