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現場から大学院に入学した小学校教師の話。

 今回のテーマは大学院での学びについてです。私は小学校教諭として10年間勤務し、11年目の現在は自治体の現職教員派遣制度を使用し、1年間教職大学院にて勉強をする道を選びました。まだ入学してから1週間という短い期間ですが、自分なりに現場との大きな違いを既にたくさん感じています。1年で現場復帰という形にはなりますが、現場に1番近しい存在として、今伝えられることがたくさんあると感じています。現場の先生方の参考になりような内容にしたいと考えておりますので、よろしくお願いします。

①大学院に入学しようとしたわけ その1

 私が大学院に入学しようとした理由についてお話します。教師として10年間がむしゃらに前に進んできた自分がいました。子どもと毎日関わるのは楽しく、そんな中で苦い思いや辛い思いもたくさんしてきました。特に転勤を機に、今までの指導法が通用しないと感じたこともありました。そんな教師生活の中で、自分の中で大きな気づきがありました。それは担任とは自分の「学級の中」という世界観が強すぎるということです。特に小学校教員は子どもたちと1日のほとんどを過ごします。もちろん、研究授業など他の教室を見に行く機会はたくさんありますが、あくまでも勤務校の中での話です。私が多くの学びを得られる瞬間は「他の教室・学校を見学に行った時」です。しかし、自分の勤務形態的にそれが難しいことが違和感として感じていました。それならば他の学びを得られる場所はどこかと考え、その答えが大学院だったわけです。日常的に学級外・学校外の学びを得たい。そんな思いが大きかったのです。

②大学院に入学しようとしたわけ その2

 その次に私が感じたことは「自分なりの様々な実践を言語化できるのか」ということです。今までは教育書を読んで見様見真似で実践し一喜一憂しているのがほとんどでした。その理由として「振り返る余裕がない」ということが自分の中で挙げられます。私のように不器用な人間はそこまで時間的な余裕をつくることも難しく、「なんとなく上手くいった」という毎日を過ごし、その理由をふりかえることもせずに過ごしてきました。そこに大きな問題を感じていました。私の今までの歩みをゆっくりと振り返り「言語化」していきたいという思いが強くなりました。そんな時間を自分に与えてくれる場所の1つが大学院であると感じました。今までの自分をふりかえる。そしてこれからの自分を創り出す。そんな機会が欲しかったのです。現場でうまくやれていれば問題はありませんが、くり返しになりますが私のような不器用な人間はそうはいきません。そのような現状にメスを入れる場として大学院という道を選択しました。

③今見えているもの

 私が入学してまだ数日といったところですが、感じているのは1つの事象に対する認識の違いです。教育書に載っている1つの実践をとってみても「なんとなく取り入れる」という上辺の部分だけを見ていたのが今までの自分でした。しかし、M2の研究生のお話を聞いていると本当に様々な視点から物事を考えておられてびっくりすることばかりです。1つの事象を多くの視点から考察するというイメージでしょうか。これも私が今までできていなかったことだと感じました。そのような仲間と出会える喜びがある一方、私も深く考えていかなければいけないと思うばかりです。

④最後に

 今回は大学院、その中でも教職大学院のお話をテーマに書きました。これからたくさんの学びが待っていることにワクワクしています。自分にできることを少しずつ行って、実りある時間にしていきたいと思います。また、自分自身の学びをシェアしていこうと思うのでよろしくお願いします。


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