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学級の終わり方について考える。

さて、そろそろ年度末が近づいてきました。1年間の学級の締めくくりもすぐそこです。今回は学級の終わらせ方について考えていきたいと思います。というのも、学級開きに関する情報は多々拝見するものの、学級の終わらせ方に関する情報はあまり見られません。確かに学級開きに比べると需要は低くなることは致し方ないことです。しかし、1年間を共に過ごしてきた子どもたちとの別れ方は、非常に大切な瞬間だと思うわけです。今回はその手段や意図について述べていこうと思います。

①終業式・卒業式に意識することは?

 教師は何を意識して最後の日を迎えるべきででしょうか。それはもちろん人によって違います。最後の日に今までの感謝を伝える教師もいれば、来年度のことを伝えようとする教師もいるでしょう。そこは人によって違って当たり前です。そんな中でも個人的に大切にしているのは「未来」と「感謝」という2つのキーワードです。私は必ずこれからの未来の話をします。卒業式ならば中学校に向けての話をしますし、在校生には次年度の学年の話を伝えるようにします。ここでは教師である自分がどのような姿で来年度を過ごしてほしいか、その話をストレートに伝えます。そして最後には「応援している」とメッセージを添えておくようにします。次年度は次年度の担任の先生に任せる形になるのは当たり前ですが、その年の最後の担任として未来を想い、子どもたちにメッセージを送るようにしています。そして次に感謝を述べるようにします。私は1年を通して子どもたちによく感謝の気持ちを述べています。それを最後の日にも継続して行います。教師は子どもによって成長します。どれだけしんどい学級でも、自分を教師として成長させてくれた子どもたちです。その1つ1つの行いに感謝をし、想いを伝えます。この2点を意識しながら最後の日を迎えるようにしています。

②どのような形で、想いを伝えるのか。

 私自身、いろいろな方法でメッセージを伝えるようにしてます。今回はネタ紹介的になりますが、自分に合ったものがあれば幸いです。

〇手紙を渡す
 教育実習から教師になった今まで、毎年子どもたちに手紙を書くようにしています。文字だからこそ、伝えたいことを漏れなく伝えることに良さを感じています。

〇ビデオメッセージをつくる
 子どもたちに1年間のムービーを作ります。写真を入れ込む中で子どもたちに伝えてたいことを文字にして伝えます。視覚的に思い出を振り返ることができるので私は愛用しています。

〇1人1人呼んで直接伝える
 名前を呼んで教室の前に来てもらい、直接言葉を伝えます。他の子どもたちにも聴いてもらいたい内容もたくさんあります。その思いを自分の言葉で伝えるようにします。

〇学級通信をラミネートして渡す
 最後の通信は教師の想いを言葉にしてラミネートにし、子どもたちにプレゼントするようにしています。子どもたちへの言葉と共に写真を入れ込むようにしています。

〇黒板アートで伝える
 時には黒板に文字を書き込んで伝えることもあります。イラストを添えて子どもたち全体に伝えます。

 伝え方はいろいろあります。もちろん、自分にあったオリジナルの方法で伝えることも大切です。自分にあった方法で思いを伝えていきましょう。

③最後に

 学級の終わらせ方は大切です。その1年間の集大成だと言えます。教師としてどのような心持ちでその日を迎えるか。それは人それぞれです。しかし、最後の日にしか伝えられないこと・伝わらないこともあるはずです。最後の子どもとの時間を楽しんでいきましょう!

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