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学級経営において、支援型のリーダーシップについて考える重要性とは

みなさんは、学級担任としてどのような「リーダーシップ」を発揮しているでしょうか。教師は少なからず誰しも「リーダーシップ」を発揮して子どもたちと関わっています。もちろん、それはその人の個性が大きく出る部分なのでリーダーシップの形は違えど、それぞれのリーダーシップを発揮しています。そのリーダーシップが大きな効果を発揮すると、学級はとても良い方向に向かいます。3月の終わりには「このクラスで良かった!」と子どもたちが口をそろえて言っているかもしれません。しかし、逆もまた然りです。リーダーシップを間違えれば、学級は良くない方向に進んでいきます。今回は教師のリーダーシップについて考えていきたいと思います。

①リーダーシップについて

 以前までは教師のリーダーシップは管理的なものが良いとされていました。教師の言うことをしっかりと聞いて、その通りに行動することが良しとされていました。実際、職員室での話でも「○○先生のクラスは静かで先生の言うことをしっかり聞いていますね。すごいです。」といったように、「教師の言うことを素直に聞く集団」が良しとされていました。しかし、時代は変わり、子どもたちの実態も大きく変わりました。以前のようなリーダーシップでは教師と子どもの実態に大きな差が生まれ、所謂学級崩壊のような形に陥ることも増えました。今までのリーダーシップでは通用しなくなったのです。では、どのようなリーダーシップが理想の形になってくるのでしょうか。

②サーバントリーダー

 先ほどの管理的な教師を支配型リーダーと言います。自らの権力を使い、子どもに言うことを聞かせていくような状況です。それに対してロバート・グリーンリーフが提唱したのがサーバントリーダーシップです。これは支援型リーダーシップと言います。よく企業の研修などで使われる内容ですが、私は担任にも大きな効果があると考えています。サーバントリーダーの特徴はフォロワーに対してトップダウン的に接するのではなく、あくまでも支援者という立場を取ります。支えながら関わっていくのです。コーチングのような形が近いかもしれません。要はフォロワーが上手くいくように、陰ながら支えて、そしてともに成長していくような形です。

③担任としてのサーバントリーダー

 では学校現場でどのようにこのリーダーシップを発揮していけば良いでしょうか。以下の内容がサーバントリーダーには求められます。

この中で担任として発揮しやすい資質として「傾聴と共感」が挙げられるかと思います。まずは子どもの話を徹底的に聞く。そして、「そうなんだね。なるほどね。」と共感していく。このような子どもの相談に真剣に応じる姿勢は、教師の心持ちでできるはずです。このような行動から教師のサーバントリーダーへの道は始まっていきます。まずは子どもの声に耳を傾けるということから徹底して行っていくことが大切だと考えます。他にも子どもにとっての癒しの存在になるように意識したり、子どもの些細な変化に気づいたりなど、子ども理解を念頭に置くことでサーバントリーダーに近づいていきます。学校現場でできることは意外にたくさんあります。上に示した内容を意識してみてはどうでしょうか。

④終わりに

今回はリーダーシップについて考えました。特に私が考えるこれからの時代に必要なのは「サーバントリーダーシップ」です。支配型のリーダーシップでは限界が訪れるだというのが私の持論です。もちろん、時には教師が上に立って先頭を歩いていかなくてはいけないこともあるでしょう。しかし、それは状況的な話しであって、やはり意識しなくてはいけないのは1年を通して子どもを支援して過ごしていくということです。このような意識をもっているだけで、子どもとの関り方は必ず変わってきます。できることから少しずつチャレンジしてみてはどうでしょうか。

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