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サウナ徒然草〜妻は何故だか私のサウナ通いに寛容だ〜

永遠とも思える憂鬱な月曜日は少しだけ時間の軸を緩やかにし体内時計を狂わせる。

今日は何回時計を見ただろうか。

今日は何回トイレに逃げ込みタイムトリップを試みただろうか。

確かに時空は歪んでいたが、それでも終わりは訪れるもの。

やまない雨はないものだ。

そんな私は定時を迎えると一目散に帰路につく。

家に帰れば忙しなく夕食を食べ、食器を洗い、部屋の掃除を済ます。

そう全ては月曜日のルーティンの為だ。

私は毎週月曜日に東名厚木健康センターで行われる熱波師SSKさんによる爆風ロウリュに参加することを日常としている。

開始時刻は19時30分。

私はその開始時刻をただただ目指しては我儘にも家事をこなす。

セルフィッシュに家事を終えると時刻は18時50分を迎えていた。

そして完璧なまでにミッションをこなした私は当たり前の様に家を出ようとしていた。

その時だ。

妻は言った。

「今日生理が来てしまったから、エイジをお風呂に入れて欲しい。」

因みにエイジとは4歳の愛息だ。

私は少しだけ憤りを感じた。

何故事前に言ってくれなかったのだ。月曜日に私がサウナに行くのは周知の事実。

事前に言ってくれさえいれば私はサウナに行く時にだけ作動する高精度な脳内コンピュータで全てを逆算して行動をしていた。

なんなら忙しなく家事をこなす私を見ていながら私のサウナに行きたいオーラを感じなかったということは絶対に有り得ない。

今このリビングルームにはサウナイキタイという私の怨念が充満している。

霊感がないなんて言い訳が出来ない程に怨念が充満していて息苦しい程だ。

しかし、妻は無情にも私に息子をお風呂に入れる刑を下した。

その決意はどうやら揺るぎない様だ。

私は何も言わずに息子をお風呂にいれることにした。

そう、分かっていたのだ。私がこうやって自由にサウナに行けるのも妻の理解があってこそだ。いつも夜な夜なサウナに行っては息子の寝かしつけは妻に任せっきり。

事実、息子は私とは一切寝てくれない。

妻はなんだかんだ不思議と私のサウナという趣味だけは文句の一つも言わずに許容してくれている。

だから私は何も言い返すことはせず息子をお風呂に入れた。

恐らく爆風ロウリュの開始時刻には間に合わないだろう。大遅刻だ。

しかし、ここには確実にそれ以上に大切な日常がある。

そんな私が息子をお風呂に入れ終え息子の身体を拭いていると、妻がやってきては言った。

「いつもありがとう。サウナ行ってきな。」

妻はこんなにもワガママな私に「ありがとう。」の言葉を送ってくれたのだ。

私は正直自分が情けなかった。

そして情けない以上に妻の優しさに感動してしまった。

私は家庭を省みずサウナに行く、どうしようもないパパなのに何故アナタは「ありがとう。」の一言を言えるのですか?

私は言った。

「ありがとうはいらないよ。ありがとうはむしろ俺が言わないといけないね。いつも本当にありがとう。」

そう私は言い残し涙ながらに結局サウナに向かった訳だが、どうなんでしょうね。

俺最低じゃない?

なんなん本当に。

月曜日は毎週サウナに行ってるから当たり前と思ってない?

毎週行ってるから正義なの?

なんなら妻はずっと息子の面倒を見てるんだよ。

そんな疑問も確かにあったのだが、妻が快く送り出してくれたという事実と家事を頑張ったという事実を二乗して気持ち良く私はサウナに向かった。

そして19時20分に東名厚木健康センターに着くと急いでいるはずなのにタバコを吸った。

ギリギリでいつも生きていたいから〜🎶

あーあー🎵


そんな訳で今日のサウナも超気持ち良かったのですが、急に寒くなって来たこともあり身体を洗って1.2で爆風ロウリュを浴びたら心臓に違和感を感じてしまい、早々にサウナを断念してぬるま湯のバイブラと炭酸泉に浸かっていました。

これはこれで気持ち良かったし、ラーメン大好きな常連さんのラーメン話も聞けたし、元同僚のカナダ人リチャードアサンドラが何故かいて久々に英語も話せて大満足なんだけど、やっぱりね。家庭は大事。

家庭は資本。

1番大切にしたいと思った次第で御座います。

何故だか全く分からないけど、私のサウナ通いに1回も文句を言ったことがない妻を今以上に大切に、そして幸せにしたいと思いました。

妻リスペクトフロムザボトムオブマイハート。

お後が宜しいようで。

One Love.

P.S

秋を通り越して冬がやって来ました。
サウナに入る際には充分に身体を温めてからサウナを楽しみましょう。

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