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【読書】📖『永遠なる「傷だらけの天使」』を読む。DVDを観直したくなるほど、愛情に溢れ、深く分析・検証されている。

ショーケンこと萩原健一と水谷豊との名コンビが躍動した伝説のテレビドラマ『傷だらけの天使』。
1974年10月から1975年3月まで放送された本作は、鬼才・気鋭の映画監督や脚本家が招聘され、斬新な演出とセンシブルな物語を紡いでいく不朽の名作となった。
本書では、ファッションや音楽など当時の若者カルチャーの最先端を行き、現在に至るまで多くのクリエイターにも影響を及ぼしたこの番組の多くの関係者へ、新たに取材を敢行。
放送開始から50年の節目に、なぜ『傷だらけの天使』はいまだわたしたちの心に残り続けるのか、その理由と価値を問う。

アマゾンの紹介欄より引用
新書。1089円。


この本では、企画のはじまりから、主役選びまで、詳細に取材されている。

まあ、ショーケンと水谷豊が決まった時点では、かなり「シリアス路線」のドラマをつくろうとメインライターの市川森一さんは想定していたようだが…。

市川さんと一緒に円谷プロで「怪奇大作戦」「ウルラシリーズ」をつくっていた天才名脇役の「岸田森」さんをキャスティングしたところで、この番組は日本では珍しい「アクションコメディー」と化けた。

岸田森さんは、ショーケンと水谷豊に、「森(しん)メソッド」とでもいうべき演技指導かつ生活指導を行った。
おかげで、ショーケンと水谷豊の演技の幅が大きく拡がった。


いま、50〜60歳代の男性なら、みんな知っているであろう、岸田森のカツラをとってヤクザに詫びるシーン。

実相寺昭雄監督「あさきゆめみし」で阿闍梨を演じる岸田森は、頭をツルツルに剃っていた。

都市伝説ではスタッフもキャストもカツラのこと知らないということだが、真実は違うようだ。

◆◇◆

とにかく、「傷だらけの天使」のファンなら、ご一読をおすすめします。

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